2022年6月5日更新
2020年5月、島根県のアンテナショップ「日比谷しまね館」は東京日比谷(日比谷シャンテB1階)に引っ越ししています。
島根県アンテナショップ:にほんばし島根館
夏は自宅待機(何もないけれど勝手に待機)つまり何も予定のない私の夏の楽しみは、東京都内で各県のアンテナショップを巡ってかわいいお菓子を買って食べてみること。
今日は東京日本橋にある島根県のアンテナショップへ行ってきました。
島根県のお菓子情報
島根県には、京都、金沢とならぶ日本三大菓子処といわれる松江があります。
「なぜ松江なの?」と思う人も多いかもしれませんね。
実は、松江は江戸時代を代表する茶人「松平不昧(ふまい)」が活躍した町なのです。
松江藩松平家七代目藩主松平治郷(はるさと)は、不昧公の名で知られた江戸時代を代表する茶人で、松江の茶の湯文化の中心人物です。
松江の職人さんたちは、一流茶人である「不昧」のために腕をみがき、工夫をこらした和菓子を献上したそうです。
職人技の光る魅力的な和菓子がありそうで楽しみです。
島根県のかわいいお菓子
路芝(みちしば)
最初に見た時、表面が白くて「あれ?大丈夫。この和菓子??」と思ってしまいました。
なにか菌にやられた?カビ?と疑ってしまいました。(失礼すぎる(笑))
とりあえずネットで画像検索したところ、こんな和菓子なんだということが判明しました。
よかった!!(当たり前だろうという感じですが!!)
それにしても、ネジネジした形はおもしろい。
路芝とは道ばたの草の意。
春先、草の上に積もった雪が溶けていく様子を表したお菓子と伝えられています。「風流堂」ホームページより
美しい花を表現するのではなく、なんでもない道ばたの草を和菓子として表現するところが素敵な発想です。
食べてみると、
固いのかな~?と思っていたのですが、ねちっと柔らかい~~。
柔らかさのなかに、ゴマのツブツブ感も感じます。
外側の白ごま入り求肥のゴマの風味が香ばしさ、求肥にはさまれた白あんの甘さが絶妙なバランスの和菓子です。
基本情報
・価格:6本入り:389円(税込)(2017年8月現在)
・賞味期限:15日
・販売店:松江市 風流堂
薄小倉
小さめサイズで、飾り気のないさっぱりした上品なパッケージです。
開けてみるとレンガのような和菓子がでてきました。
表面の白い膜を通して、中の大きめな小豆がゴロゴロ入っているのが見えます。川底の石のようです。
3日間秘伝の蜜に漬け込んだ、大粒の大納言小豆を丁寧に炊き上げ、錦玉(きんぎょく)を流し込み、じっくりと窯で乾燥させた逸品です。
【引用:「桂月堂」ホームページより】
食べてみると、表面の白く膜のようになった部分がシャリ、中の錦玉(寒天)と小倉の部分はしっとりとした食感です。
見た目よりも甘すぎず、ほどよい優しい甘さでした。
見た目も味も「お上品」な和菓子です。
*原材料は、大納言小豆、砂糖、寒天、水飴のみ。
基本情報
・値段:103円(税込)(2017年8月現在)
・賞味期限:14日間
・販売店:松江市桂月堂
生姜糖みこげ
お菓子の名前「みこげ」とは三つのかけらという意味。
しょうがのイラストが描かれた小さな箱がパッケージです。
中からは飴のように薄紙に包まれた生姜糖がでてきました。
島根県出雲特産の「出西(しゅっさい)生姜」を原料として、上白糖を炭火で煮立てています。秘伝の職人技で砂糖の甘さをおさえ、生姜のほどよい辛みを生かしたおいしさです。江戸時代から本日まで手造りです。
【和菓子のパッケージより】
食べる前には「もしかしたら、生姜味がすごく強くて辛いかも。食べられないかも。」と心配をしました。
ちょっと辛さが怖かったので、口にいれたあとすぐにバリバリと噛まずに、おそるおそる噛みながら食べました。
が、心配しすぎだったようでほんのり生姜味レベルの辛さでした。
食べ終わったあとは、口から喉に生姜の辛味からくる温かみ「生姜パワー!」を感じます。
*原材料は砂糖と生姜(出雲産)のみ
基本情報
・値段:125円(税込)(2017年8月現在)
・賞味期限:常温110日
・販売店:出雲市 來間屋生姜糖本舗
まとめ
島根県のアンテナショップで買ったお菓子はどうでしたか?
見た目はお上品、味は食材そのもののを感じて楽しめるものでした。
三大和菓子処として、未来へ伝承していきたい歴史を感じるお菓子たちです。
「路芝」「薄小倉」の他にも、松江には不昧公好みの和菓子がたくさんあります。食べつくしてみたいです。
▼▼日本三大菓子処の一つ金沢市のある石川県のアンテナショップの記事はこちら。石川県にもかわいい和菓子あります。