春の展覧会の中で忘れないように予習をした展覧会がすべて始まりました。今年は茶道のお茶碗を取り扱った展覧会の当たり年です。この春に、一気に素敵なお茶碗をみることができるのでワクワクします。
先日は、二つ目の展覧会「茶の湯のうつわ ―和漢の世界」に行ってきました。
[展覧会パンフレット]
- 展覧会の内容
- お勧め度:★★★★(★5満点)
- 混雑度:★★★(★5満点 多いほど混んでます)
- 所要時間
- 感想
- 家に持って帰りたい・気になった作品
- お楽しみ①染付がほしくなった
- お楽しみ②お茶室をいつか持ちたい
- 展覧会の基本情報
展覧会の内容
江戸時代の茶人が好んだうつわの美とその変遷がみられます。
第一章 一楽、ニ萩、三唐津
第二章 京焼
第三章 唐津・高麗・安南
第四章 懐石うつわ、宴のうつわ
第五章 煎茶のうつわ
特別展示 雲州蔵帳とその美
盛りだくさんの内容です。和物も唐物も勢ぞろいです。
重要文化財の出展は140点中5点程度です。
お勧め度:★★★★(★5満点)
いろいろなタイプのお茶碗やうつわが見られるので、飽きずに見ることができます。
茶碗初心者さんも楽しめると思います。私も茶碗、やきものに詳しくないのですが、デザインを見ているだけでも楽しめます。
国宝が出てないのでマイナス★にしました。
混雑度:★★★(★5満点 多いほど混んでます)
平日の午前11時ごろに行きました。団体が来ていたので混んでいる気がしましたが、その団体を避けてお道具をみたので、自分のペースでゆっくり楽しめました。一人でじっくり見ている人が多かったです。
展覧会が始まったばかりだからか、まだそんなに混んでいません。
所要時間
じっくりながめて一周1時間ちょっとかかりました。その後、無料のお茶を飲みながらまったり休んで、もう一周しました。
計2時間ほど美術館にいました。
感想
今回の出品は、ほぼ出光美術館所蔵のものです。
全体的に、小さめサイズのお上品な感じのお道具が多いような感じがします。どのお道具も組み合わせがしやすそうなシンプルなものが出品されていました。
事前に予習をした3つの展覧会では一番期待度が低い展覧会でしたが、おもったより、展示物にのめり込んで楽しめました。色合いやデザイン、タイプの異なる作品を見て、もっと茶碗・やきものの勉強をしたいなと思いました。
家に持って帰りたい・気になった作品
赤楽茶碗 銘「僧正」 長次郎 桃山時代
以前から見たかった作品です。小ぶりで質感が「かっさかさ」のお茶碗でした。
黒楽茶碗 銘「此花」 道入 江戸時代前期
何度か見たことがある作品で、お気に入りの一品。ツヤツヤ感のあるかわいいお茶碗です。
白楽写共蓋水指 「仁清」印 江戸時代前期
土感のあるやきものですが、白い砂が混じって上品に見える作品です。さわやかな砂浜をイメージさせます。
染付白彩流文鉢 尾形乾山 江戸時代中期
現代的なデザインと形がおしゃれな鉢です。ほしい!!
お楽しみ①染付がほしくなった
染付のお道具を持っていないことに気づきました。今まで、あまり好きではなかったのですが、今回見ていて「なかなか素敵じゃない」と改めて染付の美しさ、かわいらしさに目覚めました。
お楽しみ②お茶室をいつか持ちたい
茶道をたしなむ人ならきっとだれもが思う「自分の茶室がほしい」という夢。もちろん私にもあります。小さな和室の一室でいいのです。
出光美術館には茶室が展示されています。谷口吉郎氏が設計した茶室「朝夕菴」です。毎回、その時季に合わせたお道具が組み合わせて置いてあります。
遠くからなのでじっくり見ることはできないのですが、見るたびに私も「マイお茶室」がほしいという気持ちを募らせてしまいます。
展覧会の基本情報
2017年 4月15日(土)〜 6月4日(日)
出光美術館
皇居のお濠に面した帝劇ビルの9階にあります。眺めが抜群です。