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茶箱 茶道★和菓子★展覧会 

茶箱の中は好きなモノでいっぱい!

茶道 裏千家 利休忌を控えて。

茶道

現代の茶道を大成したともいわれる千利休は天正19年(1591)2月28日自刃しました。

裏千家の家元では毎年3月28日、茶室「咄々斎」で茶家最大の行事・利休忌を開催します。

 千利休に対するイメージは?

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[Wikipediaより]

茶道といえば、誰もが挙げる名前です。

では、千利休に対してどんなイメージをもっていますか?と聞かれると難しいです。

大河ドラマでもよく出てくるので、いろいろな俳優さんが演じていますので、さまざまな印象があります。

私は、なんだか権力に近寄りすぎの人のような感じがします。

権力のある人イコールお金や人間関係がダークで、裏があるような、なんだかわからないイメージがあります。

(今大騒ぎしている某小学校設立問題を見ていても)

利休の自画像として上の絵が有名ですが、なんともいえないイヤラシサ(性的にもいろいろな意味で)が、にじみでているような気がいつもしています。

一方では、茶人として「自分の感性を信じて、今私たちが楽しんでいる新たな茶道を作り上げたすばらしい人では」とも思うのです。

先日行った展覧会では、楽家当代の長次郎さんが音声ガイドで千利休について話しをしていました。

うすら覚えなのですが、

「千利休という人は、権力の中心近くにいた人でありながら、一方では「花は野にあるように」といった、心のあるままに人にこびない気持ちをもっていて、初代長次郎には無の境地ともいえる茶碗をつくることを頼んでいる。

その両極端な男とは、どのような人なのか悩んだ。そして、理想だけではすまない人間の在り方をみた。」

と語っていました。

この話を聞いた時、言葉がストンと心におちてきたのを記憶しています。

だれもが、千利休という男にふりまわされるのかもしれません。

千利休。

本を読んだり、写真をみたり、映画やテレビドラマで見るたびに、知れば知るほど、まったく不可解な男です。

謎の男だな~と思いながらも、今私たちが楽しめている茶道を作り上げてくれた利休さんを想って私なりの「利休忌」を過ごしたいです。

利休さんの茶杓のはなし 

3月は別れの時期だからなのか、この時期になると思いだすのが、有名な茶杓の話です。

天正19年(1591年)利休が秀吉に切腹を命じられて堺へ下る時に、処罰を覚悟して淀川の船着き場で見送ったのは古田織部と細川三斎でした。その心遣いに感謝した利休が自分で茶杓を削って、片身として送ります。

●古田織部氏には、銘「泪(なみだ)」徳川美術館蔵

織部は、茶杓の筒を真塗にして小さな穴を開け、位牌仕立てにして、日夜この茶杓を拝んだといいます。

●細川三斎氏には、銘「ゆがみ」永青文庫蔵

「ゆがみ」は中節から櫂先(先端部分)にかけてすこしゆがんでいることから銘がついたといいます。

参考文献:『茶の湯」入門 一個人編集部

古田氏も細川氏も、利休さんと思ってこの茶杓を大事にしたからこそ、今も大事に所蔵されています。

機会があったら、本物をみたいな~。

こうして、茶杓がもつ物語を知ると、茶杓を見たときに「利休の思い」を少しでも感じることができそうです。

今、自分が茶杓を削り作ったとしたら・・・

銘は「初心」にします。

利休さんの茶道への思いを新たに感じ、自分の茶道を始めたときの気持ちを思い出したいと思います。