茶箱
大事にしているモノってある?
絵本『クマの名前は日曜日』
【著者】アクセル・ハッケ(作) ミヒャエル・ゾーヴァ(絵)
【出版社】岩波書店
● モノと人間の立場が逆になる不思議な世界を体験できる
● ミヒャエル・ゾーヴァの可愛い絵が楽しめる
● 名作『ちいさなちいさな王様』を作りだした【ミヒャエル・ゾーヴァ&アクセル・ハッケのコンビ本】
ざっくりいうとこんな絵本
【ミヒャエル・ゾーヴァ&アクセル・ハッケのコンビ本】
ぼくは大好きな<日曜日>という名前のクマ(ぬいぐるみ)といつも一緒
でも、ある日<日曜日>は洗濯され物干しざおにつるされてしまう!
<日曜日>とはなればなれになったぼくは、不思議な夢をみる。夢のなかで、ぼくと<日曜日>が逆転しているのだ!
私が大事にしているモノは、私のことをどう思っているんだろう?
私になにか伝えたいことってあるのかな?
人とモノとのコミュニケーションは、人と人とのコミュニケーションと同じくらい大事だよ
一人でいても大事なモノがいれば寂しくない!
大事にしているモノと、じっくりと語り合いたい気分になったよ
▼紹介した本はこちら
モノを大事にする想いは人それぞれ
モノを大事に想う気持ちはあっても、その想いは人それぞれなんだなと気づかせてくれた本が、吉本ばななさんの名作『キッチン』
主人公みかげがお世話になる家の息子雄一くんは、彼女との関係を「万年筆と同じように付き合う」と言われてしまう
でもみかげはこう思うのだ
彼にとっての万年筆と彼女にとってと、全然質や重みが違ったのだ。世の中には万年筆を死ぬほど愛している人だっているかもしれない。そこが、とっても悲しい。恋さえしていなければ、わかることなのだ。
これ名言よね!
私はこの本を読んでから、ずっとこの言葉を胸にしまって生きてきたわ
彼氏に冷たくされても、「彼の態度は彼にとっては”私を大事にしている”という意味なのよ」と自分を励ましたり(笑)
人のもっている価値観なんて、その人しかわからないものだし、まして、それを変えさせるなんて難しいことなのよね
絵本『クマの名前は日曜日』データ
●文字量:絵本にしては多め
●絵:ミヒャエル・ゾーヴァの絵
●フリガナ:あり
●ページ数:38ページ
●サイズ: 縦20.5x 横16.5 cmくらい
人もモノも同じで、相手(モノ)に対して想いやりをもつことが大事なのよね
部屋に一人でいて寂しい時も、自分の周りの大事なモノたちがいれば、さみしくないわよ
クマのお菓子を食べてみない?
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