茶箱
ノーベル文学賞を受賞したボブ・ディラン
彼の歌う曲『はじまりの日』が絵本になっています。
明日への希望の一歩をもつ幸せを感じられる。
愛にあふれた、大事な人に贈りたくなる絵本です。
【著者】ボブ・ディラン (著), ポール・ロジャース (イラスト)、アーサー・ビナード(訳)
【出版社】 岩崎書店
● ノーベル文学賞を受賞したボブ・ディランの歌を知る
● 明日への希望があふれる。生きるうえで大事なことが書かれていた
● 大切な人に大切なことを伝えたいときに贈りたい絵本
● 嫌なことがあった日、イヤな人に出会ってしまった、とにかくイヤなことがあった日に読みたい
ざっくりいうとこんな絵本だよ
★ ノーベル文学賞受賞したボブ・ディランの歌「はじまりの日」を絵本にしたもの。歌詞がイラストとともに書かれている。ボブ・ディランってこんな詩・曲を書くんだとわかる。
★ ボブ・ディランが息子を思いながらつくった歌。親として子どもへ、ひとりの人間への愛がつまった歌詞を味わえる。
★ イラストにも大注目!ポール・ロジャースはボブ・ディランのあらゆる曲を聴いて、彼の音楽や勇気に影響を与えた人々を想像し、絵本のなかに登場させている。詳しくは絵本にも書かれているのでここもじっくり読みたい。
★ ページをめくるたびに生きる希望がわいてくる素敵な絵本。
▼紹介する本 画像をクリックするとアマゾンへ
絵本『はじまりの日』ボブ・ディラン
今さらですが、ボブ・ディランはどんな人でどんな歌を歌っているか知らなかったし、彼の絵本があるなんて思いもしませんでした。
日本人としては、ノーベル文学賞をあの村上春樹が受賞できずにアメリカの歌手が受賞した、あの歌手がボブ・ディランだったよな~と思う人が多いはずです。
そう、あのボブ・ディランです。
「はじまりの日」は彼が息子を想って作った曲ということで、お父さんとして息子に言いたいこと伝えたいことが、ぎゅっと詰まっているような気がします。
そこにはとっても大きな愛も感じました。
なかなか親子で大事なことを伝え合う機会は少ないですし、恥ずかしくて言えない人もいるかもしれません。普段の生活から伝え合うことができればいいのですが、それもなかなか難しいですよね。
さあ、そんなときにボブ・ディラン登場です!
この本を通して、親子だけではなくいろいろな人の間で大切なことを伝え合えるのではないでしょうか。
頭がよくなるように勉強してくれ
みんなから尊敬されるような人になってくれ
優しい人間になってくれ
というのではありません。
彼は自分自身を心を大事にして、自分の人生を生きてほしいことを願っています。
周りの人と助け合い、勇気をもって、人生が歩んでほしいと。
毎日が きみの はじまりの日
きょうも あしたも
あたらしい きみの はじまりの日
何度も繰り返されるこのフレーズ。
そうそう、だれにも平等にやってくる今日、明日。それは新しい日であり、その日限りなんだと改めて思いなおすこともできました。
ボブ・ディランの名曲にイラストをつけたのはポール・ロジャース。
かれのイラストもこだわっていて、彼はボブ・ディランのあらゆる曲を聴いて、さらに彼に影響を与えただろう人たちを想像しながら、その人たちを絵本の中に登場させているのです。
しかも絵本の巻末には、その登場した人々の説明までついています!
ボブ・ディランへの半端ない愛を感じさせます。
このボブ・ディラン愛が、この絵本の素敵さをさらにパワーアップさせていますよ。
ボブ・ディランは息子さんへ、そして世の中に人々にもこの想いを伝えたいと「はじまりの日」を歌っているのだと思います。
子どもだけではなく、大人が読んでも心が温かくなる絵本です。
自分の大切な人に贈って読んでほしいなと思いました。
『はじまりの日』 絵本データ
●文字:ひらがな 簡単な漢字あり(フリガナつき)
●文字量:少ない
●絵:ポール・ロジャースのこだわりの絵
●対象年齢:小学生低学年くらいから読めるわかる
☆よごれちまった心をもつ大人にもぜひ読んでほしい
●ページ数:32ページ
●サイズ:縦26x 横29 cm
大きめサイズの横開き本
▼紹介した本 画像をクリックするとアマゾンへ