絵本『ぼくのたび』みやこしあきこ
【著者】みやこしあきこ
【出版社】ブロンズ新社
ざっくり絵本紹介
★ 小さな町しか知らないホテルマンの主人公”ぼく”。いつか遠くへ旅にでることを夢みている
★ 基本は白と黒の絵、夢のページだけ色がついている落ち着いた雰囲気の絵本
★ 主人公”ぼく”も、登場人物も、みんな動物。洋服を着た動物が違和感なく可愛い
★ 大人のだれもが夢見る現実逃避が体験できる絵本
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小さなホテルを経営している”ぼく”(アライグマ?ぽい)。
ホテルのある小さな町のことは知っているけれど、外の世界を知らない。
ホテルに集まるお客さんから、世界中のあちこちの話しを聞くにつれて、遠くへいきたくなる。
ベッドのなかで見る夢のなかで、世界中を旅する”ぼく”。
でも、朝がきたらいつもと同じようにホテルで働く。
そしてまた世界を旅することを夢みるのだ。
小さな町いると、外に出たくなる
外に出たら、小さいところに戻りたくなるかもしれない。
夢を見ている間が一番(笑)と思う大人もいるだろうけれど。
でも大きなところへ一度は飛び出てみたいですよね。
いつか主人公の”ぼく”が世界へ旅立つ日がやってくるといいな~と応援したくなります。
絵本『ぼくのたび』は、主人公”ぼく”を含めて登場するのはみんな、かわいい動物たちです。
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絵はリトグラフ(石版画)で描かれています。
なので、絵は基本の白と黒なのですが、主人公”ぼく”が寝ている間に見る夢のページだけ色がついているおもしろい構成になっていますよ。
夢が楽しみでしかたないという”ぼく”の気持ちが表れているようですね。
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作者のみやこしさんは、NYタイムズ・NY公共図書館絵本賞、ボローニャ・ラガッツィ賞特別賞受賞他、世界中で高い評価を受ける実力派作家です。
今の現実からちょっと離れてみたいな~と思っていたら、主人公の”ぼく”と一緒に楽しい夢をみるのをおすすめします。
もしこの夢が叶わなくても、夢が期待通りでなくても、夢をみるのは自由ですからね。
私も、さっそく夢をみて現実逃避してみようと思いましたよ。
子どもよりも大人の方が楽しめる絵本だと感じましたよ。
『ぼくのたび』みやこしあきこ 基本情報
日本の絵本
●文字:ひらがな
●文字量:少な目
●絵:リトグラフで描かれた白と黒の絵 色がついた絵もあり
●対象年齢:ひらがなが読めるようになった頃(どちらかというと大人向け)
☆現実逃避したい大人におすすめ
●ページ数:32ページ
●サイズ:縦28 x 横22.5 cm
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