現実の世界につかれたわ~
毎日毎日会社と家の往復だけでつまらないな~
とふと思ってしまう時ってありませんか?
そんなときに現実世界からはなれて、不思議なファンタジーの世界へはいりこんでみませんか?
『もりのおくのおちゃかいへ』みやこしあきこ
【著者】みやこし あきこ
【出版社】偕成社
大人ぽい表紙。
白と黒で描かれていて、赤と黄色だけ色がついています。
女の子がひとり。
あれ?二本足で洋服を着ているけれど、ほかは森の動物たちですね。
おばあちゃんの家に行くお父さんがケーキを忘れたのに気づいたきこちゃん(小学生低学年くらいの女の子かな?)
すぐにケーキを持ってお父さんを追いかけるのですが。
お父さんだと思って追いかけたのは、なんと”くま”だったのです!
くまが向かった先は、森の中にあるお茶会が開かれるおうちでした。
そこには森の動物たちが集まっています。
きこちゃんもその中に入ることになるのですが、森のみんなはどんな反応をするのでしょうか?
不思議なもりの動物たちのお茶会
お茶会に集まった森の動物たちは、みんな洋服を着て二足歩行をしています。
かっこいいスーツを着たクマ、素敵なハンドバッグをもった羊の子、かわいいワンピースを着た小さな動物
楽器を弾いている動物もいますよ!
あ~!私もこんなすてきな動物たちのお茶会に招待されたい。
最初はきっと怖いだろうけれど、きこちゃんみたいに「いらっしゃい」と案内されたらとっても楽しいだろうなと思います。
『不思議な国のアリス』のアリスが見つけた、奇妙なお茶会よりは安全そうです(笑)
絵もファンタジー
黒と白が主になった絵はとってもステキ。
木炭と鉛筆で描かれた絵です。
色が使われているのは赤・黄色だけ。
その絵の配色が、ストーリーのファンタジー感をさらに高めてくれます。
何よりもステキなのは、動物たちの木の実のケーキが登場するページ!
色は赤と黄色だけなのに、こんなにおいしそうに見えるケーキたちにビックリしますよ。
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あれ、よく見るとケーキの大きさが違います。
小さな動物たちのケーキは小さなサイズなんですね。
じっくりと絵を見て、ちょっとした絵のアレコレを発見するのも楽しかったです。
みやこし あきこ(宮越暁子)さんとは?
作者のみやこしあきこ(宮越暁子)さんは1982年生まれイラストレーターさん。
『よるのかえりみち』で、ボローニャ・ラガッツィ賞特別賞とニューヨークタイムズ・ニューヨーク公共図書館絵本賞を受賞。
若いながらもパリでも個展が開催されるなど、海外でも高い評価を受けています。
宮越さんのインスタグラムには、宮越さんの描くかわいい動物がたくさん楽しめますよ。
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森の中って不思議
絵本や児童書だと、森の中で迷子になる女の子って多いですよね(笑)
私は小さなころ(けっこう大人になるまで)森に行くとなにかが起こるような気がしていました。
迷子になって不思議な世界へ入ってしまうのでは?
森の精霊のような男の子に会うのでは?
私の家の裏に、木でおおわれた林ぽい通りがあったので、学校帰りにそこを通るたびにちょっとワクワクした記憶があります。
ちなみに、毎日林を通りましたが残念ながら何も現れず。
ある日その林に痴漢がでたと騒ぎになりましたが、林に最も近い家に住んでいた私は痴漢にすら会わず(笑)でした。
ちなみに私が小さなころに大好きだった森の本はコレ!
『もりのかくれんぼう』です。
【著者】末吉暁子(作) 林明子(絵)
【出版社】偕成社
林明子さんのかわいらしい絵が、懐かしいと感じる大人は多いですよね。
お兄ちゃんを追いかけて森へ入ってしまった女の子が、秋の森の木の葉や枝と同じ色をした不思議な男の子に出会うおはなし。
絵本のなかには、隠れるようにいろいろな動物たちがいるのもおもしろかったな~。
基本情報
●絵:白と黒の木炭と鉛筆でかかれた絵 黄色と赤だけ色がついている
●文:ひらがな カタカナ
●文字量:少な目
●対象:4歳から(小学校前の子どもにおすすめ)
☆大人も楽しめる絵本です
●ページ数:32ページ
●本の大きさ:縦26×横22cm
まとめ
みやこしあきこさんの『もりのおくのおちゃかいへ』は、ファンタジーの世界へ迷いこみたいときにおすすめの絵本です。
大人も子ども「ふっと」動物たちに囲まれた素敵なお茶会に参加できますよ。
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