母の日よりもうすいイメージのある父の日ですが、お父さんの愛もお母さんに負けず温かい、強いモノですよね。
そんなお父さんの愛情を再認識できる本を紹介します。
『セレスティーヌ アーネストとの出会い』
【著者】カブリエル バンサン (著), もり ひさし (翻訳)
【出版社】BL出版
掃除が仕事のくまのアーネスト
ある日、ゴミ箱のなかにいるちいさなねずみを見つけます!
アーネストは、ちいさなねずみを家に連れて帰って、セレスティーヌと名付け育てることにしますが。
子育てに慣れないアーネストには、たいへんなことがたくさん起こります。
さあ、アーネストどうするの?
”くま”と”ねずみ”という異種の親子誕生です。
アーネストとセレスティーヌは、血のつながりが無くても、大きな愛は存在するんだと教えてくれる本です。
とにかくアーネストのセレスティーヌを愛する姿がどのページにもあふれ出ています。
あんな時も、こんな時も。
体中から父親としての愛情があふれでているアーネストの姿はとってもステキです。
小さなセレスティーヌもとってもかわいい。
アーネストじゃなくても、無条件に愛してしまうだろうというくらいのかわいらしさなんですよ。
これ絵本なの?
絵本といっても、想像している絵本とは大きく異なると思います。
まず絵はデッサンのように描かれたもの
色はセピア色、一色
全ページ、表紙と同じデッザンのようなタッチの絵でこの絵本がつくられています。
普段見慣れている、色鮮やかなかわいい絵を期待しているとビックリしてしまうかもしれません。
でも、このデッサンの絵がとってもステキで魅力的なんですよ。
ページ数も驚きの180ページ!
サイズは 縦19cm×横26cm 横長です。
けっこうな重さのある本です。
デッサン絵の素敵さ
デッサンというはっきりしていない絵なので、父親のアーネストとセレスティーヌが自分のように見えてきませんか?
小さい頃の自分と父親のように見えたり
または自分と自分の子のように見えてくる人
自分と孫のように見える人もいるかも
自分が親に大きな愛をもらったことや、自分が子どもや孫へたっぷり愛を注いでいることを改めて気づかせてくれますよ。
素朴なデッサン絵が、親の愛の温かさや強さを、読んでいる私たちにじんわりとしみ込ませてくれます。
作者のガブリエル・バンサンとは?
ガブリエル・バンサン(1928年 - 2000年)はベルギー・ブリュッセル生まれの絵本作家。女性です。
え!!女性なんだ。
男性かと思っていたのでビックリしました。
あ、でも名前がガブリエルですもんね。女性ですよね。(ココ・シャネルと同じ名前ですね)
アーネストとセレスティーヌはシリーズになっているので、このかわいい親子にたくさん会えますよ。
シリーズの中でも『セレスティーヌ』以外の本、『ふたりで しゃしんを くまのアーネストおじさん』などは色付きの絵本。
カラーになった二人もとってもかわいいです。
シリーズの中で『あの夏』は『セレスティーヌ』と同じくデッサン本で楽しめます。
まとめ
『セレスティーヌ』は、父の日に読みたい!親子の愛をたっぷり感じる本でした。
お父さんとはなかなか素直に話せない人も多いと思いますが、お父さんの愛はしっかりと感じておきたいですね。
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