今日も部屋が散らかっているな~
でも、この散らかし具合がちょうどいいんだよ
と言い訳をしている人におすすめしたい絵本があります。
『ブタはともだち』
【著者】マーク ティーグ (著), Mark Teague (原著), 小宮山 みのり (翻訳)
【出版社】徳間書店
どこかレトロな雰囲気のある絵が、かわいい絵本です。
部屋の片づけが苦手なウェンデル(男の子)
ママに部屋を片付けなさいといわれているのに、部屋はちらかしぱなし。
ある月曜日
片づけられないウェンデルの部屋にブタが現れます!
最初はブタと仲良くなるウェンデルだったけれど、だんだんブタの数が増えてきて。
ここで「うんうん、たぶんそうなるだろう」と思った人たくさんいますよね(笑)
困ったウェンデルはどうするのでしょうか?
この絵本で一番笑えるのは、ブタがどうやってウェンデルの元から去るのか。
絵本だからドロンと消えるのかと思いきや、「え~!そんな方法で去るの?」と笑えました。
部屋を片付けなさい!
多くの人は子どもの頃、親から「部屋をかたづけなさい」と注意された経験がありますよね。
きれいな部屋よりも、どこかゴミっとした、いろいろなものが散らかった部屋も、実は自分なりには快適だったりする気持ちもありましたよね。
なんだかそんな子ども時代を思い出しました。
あの時私の部屋にもブタがきたらどうなったかな~?
部屋片づけたかな?
いや、適当に部屋は片してブタと一緒に住んだかもな~。
だってこの絵本のブタ、とってもキュートなんですもの。
大人になっても片付けがあんまり得意でない人も楽しく読めると思います。
レトロなかわいい絵
マーク ティーグ さんの描く絵は、はっきりした色使いで見やすい絵。
1990年代に出版された本ですが、どこかレトロな雰囲気が漂った絵が特徴です。
おなかがボンととびでて、まるまる太った、大きな鼻のついたブタさん。
ベッドの上のでコミックを読んだり、ベッドの上で飛び跳ねたり、音楽を演奏したりとやりたい放題のブタさんたちが、とっても可愛いく描かれています。
ウェンデルと遊ぶブタさんのはちきれそうな楽しそうな笑顔は、読んでいるこちらを楽しませてくれますよ。
ウェンデルの部屋も散らかっているけれど、男の子の部屋のインテリアを楽しめるようになっています。
じっくり見るといろいろなものがあっておもしろいです。
部屋にはブタの置物や、ブタのコミックがあったりして、そもそもブタ好きなのかしら?と思ったり。
列車の線路のおもちゃ、ボードゲーム”モノポリ”、恐竜のぬいぐるみ、野球カード、バスケットボール、なわとび
などなど、こまごましたおもちゃなどがたくさん描かれています。
子ども部屋らしく統一感のない、好きなモノがわんさかある部屋がリアルです。
「あれ?これって自分の子どもの頃の部屋?」と思う人も多いかもしれません。
子どもの部屋ってどの時代も、どの国でも同じような感じなんですね。
マーク ティーグさんの絵本
マーク ティーグさんは別の絵本の絵も描いています。
代表的な作品は「きょうりゅうえほんシリーズ」
『きょうりゅうたちのおやすみなさい』から始まって、2020年3月には最新刊の『きょうりゅうたちのおーっとあぶない』が発売されていますよ。
『きょうりゅうたちのおーっとあぶない』発売しました☀️
— 小峰書店 (@komineshoten) March 18, 2020
ひやっとする場面での子どもたちの行動を、恐竜になぞらえ、ユーモアたっぷりに描いています😊
マジュンガサウルスなどたくさんの恐竜が登場🦖
絵の中には恐竜たちの名前が隠れているので、探してみてくださいね🔎https://t.co/fDbMCVV3Qp pic.twitter.com/9U1r3m4z2J
まとめ
『ブタはともだち』は、部屋の片づけができない人(大人も子どもも)に読んでほしい絵本です。
こんなに可愛いブタなら、部屋にいてくれてもいいかなと思っちゃうかもしれないですけれどね。
いえいえ、可愛いブタさんたちには、きれいになった部屋に友達として遊びに来てもらうようにしましょうね。
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