犬好きの人、特に”狆”が好きな人におすすめしたい絵本があります。
はみ出すくらいページいっぱいに、描かれた犬がとってもかわいいんですよ。
「え!なんでページいっぱいなの?」
それは”おいぬさま”には、かわいいだけではない秘密があるのです。
荒戸里也子 『おいぬさま』
【著者】荒戸 里也子 (著)
【出版社】白泉社
お殿様が取り寄せためずらしい犬”おいぬさま”は、とってもとっても大きな犬です。
かわいいルックスなんだけど、とにかく大きい!
なので、どのページでも犬はもうあふれんばかり!
お世話係の侍や女中さんは、”おいぬさま”が動くたびにてんやわんや大騒ぎになってしまいます。
でも振り回されても、なぜか憎めない可愛いおちゃめな”おいぬさま”なんです。
犬好きさんなら「あるある!」と納得してしまう犬のかわいい動きが描かれているのも魅力のひとつ。
『おいぬさま』を読んだらみんな”おいぬさま”にメロメロになってしまうはず。
”おいぬさま”に比べると、とっても小さな侍や女中さんも一人一人をよく見ると、表情が豊かでかわいく描かれているのも、おもしろいですよ。
絵本に描かれた犬は、狆(ちん)という日本原産の小型犬がモデルになっているようです。
江戸時代には、「犬公方(いぬくぼう)」と呼ばれた5代将軍徳川綱吉も狆を愛玩したそう。
このお殿様は綱吉かな?
作者の荒戸里也子さんとは?
この絵本『おいぬさま』で、第2回MOE絵本グランプリを受賞しています。
この絵本がデビュー作。
荒戸さんは今年(2020年)のご自身のツイッターでも狆(ちん)の絵を描いています。
お気に入りなんですね。
Japanese chin, the cutest pic.twitter.com/fnDSk99Sj5
— 荒戸里也子 (@riyakoarato) June 2, 2020
最近は、表紙カバーで猫の絵を描いたようです。
こちらもかわいい!
しかも『しゃばけ』シリーズで有名な畠中恵さんの作品『猫君(ねこぎみ)』の表紙なんですね。
ぜひ読んでみたいです。
🐱改めましてのご報告🐱
— 荒戸里也子 (@riyakoarato) January 24, 2020
装画を描かせて頂いた『猫君(ねこぎみ)』畠中 恵/ 著 アルビレオ/ 装丁、集英社より本日1月24日発売です。
表紙カバーには猫又たち、表紙には彼らの重要アイテムである首玉いろいろ✨ https://t.co/9u94MqM8TH pic.twitter.com/PrQINPBIXZ
MOE絵本グランプリとは?
絵本界で活躍できる人材の発掘のため、絵本とキャラクターを扱う月刊誌『MOE』が開催する絵本賞。
『おいぬさま』は第2回のグランプリ作品ですよ。
歴代のグランプリ受賞作品
第1回
『ちょうちょ』(江國香織/文 松田奈那子/絵)
第2回
『おいぬさま』(荒戸里也子)
第3回
『かもめたくはいびん』(いしいひろし)
第4回
『ぼくんちのシロ』(すずきみほ)
第5回
『タコめし』(つきおかようた)
第6回
『ロッキーくんとおかあちゃん』(しまげ)
第7回⇒2019年
『まめざらちゃん』(あさのますみ/文 よしむらめぐ/絵)
動物が出てくる絵本が多いかな?
大人気作家の江國香織さんが文を書いている絵本『ちょうちょ』が第1回にグランプリを受賞していますね。
まとめ
荒戸里也子『おいぬさま』は、犬が好きな人 特に”狆”好きにおすすめの絵本です。
荒戸さんの描く犬の魅力がたっぷり楽しめますよ。
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