キツネとタヌキの奥さんが繰り広げる”おかえし”の戦い!
子どもは大爆笑!
でも、大人は?
おもしろいんだけど、ちょっとめんどくさいな~と感じちゃう絵本があります。
『おかえし』
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著者: 村上桂子(さく) 織茂恭子(絵)
出版社: 福音館書店
きつねとたぬきは日本の絵本やおとぎ話に欠かせない動物ですね。
ある日、たぬきの家のとなりにきつねが引っ越してくることから物語はスタートします。
きつねの奥さんはさっそく、カゴいっぱいの苺をもって、となりのたぬきの奥さんへ引っ越しのあいさつに出かけます。
引っ越しのあいさつで、たくさんの苺をもらったたぬきの奥さんは”おかえし”に、たけのこをもってきつねの奥さんの元へ。
さあ、ここからはじまりますよ。
”おかえし”の応酬が!
どうなるのか、”おかえし”の戦いは(笑)
素直に笑えない大人の自分
こんな”おかえし”合戦に大笑いできるのは、子どもだけかもしれません。
大人の世界ではここまで大げさじゃなくても、リアルにあるかもしれないくらいの恐ろしさがあります。
お中元・お歳暮のおかえし
お祝いのプレゼントのおかえし
お見舞いのおかえし
などなど、人とのおつきあいのなかでは欠かせないもの。
実際に”おかえし”って、考えるのがめんどくさいくらい人生でよく登場します。
そしてそれは一度始めると、魔の輪廻にハマることになるのです(笑)
今なら「LINEライン」の返事をどこで辞めていいのかわからないなんていうのも同じ心理ですよね。きっと。
絵本は大げさだけれども、きつねとたぬきの奥さんの気持ちはよくわかるし、素直に笑えないのが大人の心理かもしれません。
大人って悲しい
子どもの頃にこの本を読んでいたら、もっともっと楽しめたのにな。
もし旦那さんが登場したら?
物語には奥さんと子どもしか登場しません。
ここに途中で旦那さんが帰ってきたら、まったく違うストーリーになったはずです。
きっと旦那さんが「何やってんだ!」と怒りまくるにちがいありません(笑)
そう考えると”おかえし”の輪廻にはまりやすいのは女性なのかもしれませんね。
インテリアにも注目
きつねの家は赤系、たぬきの家は青系のインテリアになっています。
家にあるものはそう変わらないのですが、色が違うだけでまったく違うおうちに見えます。
きつねとたぬきの奥さんの洋服も、おうちのインテリアとマッチしていてステキです。
まとめ
『おかえし』は、大人はリアルに想像できて笑えない絵本です。
絵本で可愛くなっているけれど、ストーリーはちょっとしたサスペンスなみ(笑)。
子どもだって、いつか自分だってきつねやたぬきの奥さんの気持ちがわかるようになるだろう。
でも、今は何もわからずにただ大爆笑してほしいですね。
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