大人になっても「大人になったとき」を考えていますか?
大人なんだからではなくて、大人だからこそ考えるべきことなんではと思った絵本を紹介します。
絵本『あなたがおとなになったとき』
【著者】湯本香樹実(文) はたこうしろう(絵)
【出版社】講談社
何歳でも「大人になったら」は考えられる
自分を振り返ってみると、子どもの頃は「大人になったら」「大人になったときには」とよく考えますよね。
この本では、子どもの頃に「大人になったら何になっている?」とよく聞かれた、考えたことではなく、もっともっと大事なことを問いかけてきます。
子どものころにじっくり考えるよりも、少し大人になってから、または大人がこれから先に向けてじっくりと時間をかけて考えたいことばかりが問われます。
例えば「あなたが大人になって涙をながすとき あなたをささえるものは?」
いまあなたは誰かをおもいうかべたかもしれませんし、なにかモノを思いうかべたかもしれません。
きっと子どものころ同じ質問をされたら、まったく違う人やモノを思いうかべたはずですよね~。
ひとつひとつの言葉をかみしめて、じっくり考えてみたいです。
人生100年!まだまだこれから
人生100年時代と言われていますから、大人の私もまだまだ「さらに大人になったとき」を考えなくてはですね。
子どもの頃は成長する自分を想像したけれど、今度は老いていく自分。
あんまり楽しくないけれど、大人になった今は子どもころよりも具体的に想像ができますし、その想像に向けて現実的に自分をどう変えていけるかを考える能力がついています。
想像を目標とすれば、これからの生き方の指針になりますよね。
自分自身はそんなに大きく変われないだろうけれど、せめて地球環境や生活スタイルは今よりも格段に良くなっているといいな。
声に出して読みたくなる
『あなたがおとなになったとき』を読んでいると、言葉のリズムがよくて声にだして読みたくなります。
大声で叫びながら、自分にいろいろ問いかけてみると気持ちいいですよ。
作者の湯本香樹実さんの代表作
湯本香樹実さんの代表作は『夏の庭 The Friends』
小学校6年生の男の子があることをきっかけに「死」について考えるようになるストーリー。
少年が大人になる成長物語になっていますよ。
大人になるということは、死に一歩ずつ近づくことでもあるんですよね。
絵本『あなたがおとなになったとき』を読んだ後に、一緒に読んでみるのおすすめです。
まとめ
絵本『あなたがおとなになったとき』は、何歳になっても考えるべき「大人になったら?」をじっくり考えるきっかけになる本でした。
大人でも、さらに楽しい大人生活を想像しようと思います。
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