緊急事態宣言という未曽有の事態を経験して、現在の状況、さらには未来の状況に不安を感じる日々を過ごしています。
不安な日々の中、自分の生き方(生活)を見直してみました。
結果、無駄だったことがわかったり、実際にやってみたら便利だったり、必要なかったこと、今までの方が良かったことなどが見えてきました。
それをふまえて、これから数年は続くかもしれないウィルスとの共存、さらにその後にやってくるアフターコロナ社会といわれる新しい社会への準備を早めに始めることにしましたので、そのわけを教えます。
アフターコロナ 新しい社会へスピードをもって適応する
「変われなかったら滅びるだけ。変化に対応できなかった文明が滅んだのではない、どこも革命はしている。滅んだのはスピードが遅かったせいだ」と立命館アジア太平洋大学の出口氏の言葉(雑誌『ニューズウィーク4月41日号』)が、緊急事態中に読んだモノの中で一番の記憶に残っているからです。
ダーウィンの名言「「生き残る種とは、変化に最もよく適応したものである」だけではなく、いまやスピードも求められるのか!と驚きました。
ということで私は緊急事態中から、新しい生活・世界に向けて準備をしていこうと思っています。
緊急事態中に実際に気づいたこと・実施したこと
緊急事態宣言を受けて、家にいる時間が長くなり、自分の生活をひとつひとつ見直しすことができました。
●電気・水の無駄使いをやめる
長い時間家にいるので、少しでも水道光熱費を下げるため、こまめにテレビを切りました。
●健康への意識を高める
医療機関に方にムダなお世話をかけないため
●他人を思いやる気持ちを忘れずに
ニュースをみていろいろな考えの人がいるのだと改めて思った。自分だけの価値観で人を判断してはいけないと痛感
●世界がひとつなんだと認識
一つのウィルスでこんなにも世界中がパニックになってしまう驚き、世界はつながっているんだな~と。
●自然の変わらぬ営み強さ
人間があたふたしていても、花はきちんと美しく咲いていたのを見て気づいた
●家族への見直し
会うことができない両親や、一緒に住む家族への思いやりが強まった
●無駄な人づきあいの見直し
苦手な人と無駄に会わずにすんだ
●モノを必要なものだけ買う
買物がままならないので、買い物に行く前に必要なモノだけを考えて買うようになった
●仕事・出勤への見直し
出勤時間をお昼からにして、混雑をさけるようにした、急ぎの仕事がない・必要ない時には休んだ
もしこの緊急事態期間がなかったら、思いもしなかったこと・挑戦できなかったことばかりでした。
普段ならできなかったことにも思い切ってやることができたのは、よかったなと思います。
SDGsとも関係することばかり
緊急事態宣言中に無意識に実行してきたことが、ここ数年話題のSDGsに関係することばかりだと気づきました。
SDGsとは?
SDGsはエス・ディー・ジーズと読みます。
持続可能な開発目標(SDGs)とは,2015年9月の国連サミットで採択された、2030年までに持続可能でよりよい世界を目指す国際目標です。
17のゴール・169のターゲットから構成され,地球上の「誰一人取り残さない(leave no one behind)」ことを誓っています。
持続可能な開発目標(SDGs)17のゴール
1.貧困をなくそう
2.飢餓をゼロに
3.すべての人に健康と福祉を
4.質の高い教育をみんなに
5.ジェンダー平等を実現しよう
6.安全な水とトイレを世界中に
7.エネルギーをみんなにそしてクリーンに
8.働きがいも経済成長も
9.産業と技術革新の基盤をつくろう
10.人や国の不平等をなくそう
11.住み続けられるまちづくりを
12.つくる責任つかう責任
13.気候変動に具体的な対策を
14.海の豊かさを守ろう
15.陸の豊かさも守ろう
16.平和と公正をすべての人に
17.パ―トナーシップで目標を達成しよう
【参考:外務省ホームページより】
緊急事態は、私たちの生活を大きく変えてしまうといいますが、それは決して悪い方だけでなく地球に優しいことも多いのではないでしょうか?
アフターコロナには前の生活に戻れるとは思いますが、その時にほんとうに2020年1月以前の生活に戻りたいのかどうか?自問するきっかけにもなっています。
緊急事態宣言中に変わった世界・社会
人々の外出がままならない、街のなかはまるでゴーストタウン。
いままで見たことのない世界中の都市の姿をテレビで毎日見ましたよね。
映像をみると、この世界ではもう人間が生きられないのではと恐ろしい気持ちになった人もいると思います。
ただ、実は違うんですよね。
人間の活動が減ったら一気に大気汚染が急減したんですよ。
人間や動物の住みやすい世界がもどってきたんです!
新型コロナウイルス対策としてのロックダウン(都市封鎖)や経済活動の縮小が、大気汚染の改善や二酸化炭素(CO2)排出量の減少といった環境へのプラス効果をもたらした。
インドでもアメリカ北東部でも澄んだ空が戻ってきた。インドからは30年ぶりにヒマラヤ山脈が見えたというニュースもあった。
NASAの人工衛星の測定データによれば、アメリカ北東部上空の大気に含まれる窒素酸化物は30%も減少した。
化石燃料を燃やして走っていた多くの車が、道路から姿を消したためだ。インド北部の大気汚染の指標もここ数十年で最も改善されたという。
【参考:ニューズウィーク日本版 2020年4月13日 記事「コロナ後の地球をまた大気汚染まみれに戻していいのか」ベンジャミン・フィアナウ より】
さらに日本ではこんなニュースもあったのを知っていますか?
厚労省などによると、先月(2020年4月)の全国の自殺者数は前の年の同じ月に比べ359人少ない1455人で、19.8%減った。
少なくとも最近5年間では最も大きな減少幅。
新型コロナウイルスの感染拡大の影響で、家族ら同居する人が外出せず家にいることや、職場や学校に行く機会が減り、悩むことが少なかったことなどが要因とみられている。
【参考:5/12 TBSニュースより】
4月の自殺者は前年よりも20%ちかくも減っているのにびっくりしませんか?
たしかに毎年4月は毎日のように電車に飛び込む人がいて、電車の遅延が大きな問題になっていましたよね。
このニュースから、家にいる生活がだれもが辛い、耐えられないと思っているわけではないことがわかります。
まとめ
出口氏の「変われなかったら滅びるだけ。変化に対応できなかった文明が滅んだのではない、どこも革命はしている。滅んだのはスピードが遅かったせいだ」(雑誌『ニューズウィーク4月41日号』)が、私の意識を変えてくれました。
ということで私は今から早めに、アフターコロナ新しい生活・世界に向けて準備をしていこうと思っています。
さらに、今回体験した緊急事態中の生活から、ウィルスと共存しようという新しい生活が、そのままSDGs(持続可能な社会の実現)につながっていることがわかりました。
元通りの生活に戻ることが、いい事ばかりではないですよね。
▼SDGsの学習は学校で今年度から正式に勉強することになりますよ!
【☆SDGs×教科書☆】
— 外務省✕SDGs (@SDGs_MOFA_JAPAN) April 19, 2020
改定された #学習指導要領 の下,今年度からいよいよ学校で正式に「#持続可能な開発」に関する教育(#ESD)が始まります。😀
写真は小学校6年生社会科の教科書📚。#SDGs が解説されています。
子ども達が安全に楽しく学べる日が早く戻りますように!🏫 pic.twitter.com/q8oPCvYR3M