2021年4月20日更新
女性の間で人気の可愛い刺し子
おうち時間が増えて、気になっている人も多いですよね。
可愛い刺し子の柄には日本の伝統文様が使われています。
実はこれらの文様には、それぞれ意味があるのを知っていますか?
可愛い刺し子の柄、日本の伝統文様の意味は何?
刺し子の伝統柄は同じ形を繰り返すモノ、円や、線を組み合わせて文様をつくります。
日本の伝統文様は、それぞれ厄除け、長寿、健康、豊作といった願いが込められた、縁起のいいものです。
花亀甲(はなきっこう)
「鶴は千年、亀は万年」というように、亀は長寿を表すものとしてよく使われます。
その亀の甲をモチーフにしたおめでたい柄です。
真ん中に小花を添えて、可愛くアレンジされています。
青海波(せいがいは)
波をがモチーフ
海がもたらす恵みを表した縁起のいい文様です。
『源氏物語』の第7帖「紅葉賀」(もみじのが)で、源氏と頭中将が「青海波の舞」を踊るシーンがあります。
これも、きっと縁起の良い踊りとして披露されたのでしょうね。
千鳥(ちどり)
千を取るといわれる文様
勝運祈願や目標達成を表します。
米刺し
漢字の米がモチーフ?
お米の豊作への願いが込められた文様です。
組み七宝
たくさんの円が絡まり組み合わさったデザイン
七宝は吉祥模様のひとつ円満を表す文様です。
刺し子ふきんが花ふきんとも呼ばれるわけ
刺し子ふきんは、花ふきんとも呼ばれます。
母が嫁ぐ娘のために、何枚もの木綿のふきんに、いろいろな伝統柄の刺し子をさして、嫁入り道具としてもたせたそう。
このふきんを「花ふきん」とよんでいます。
母親はたくさんの思いを込めて、家を出る娘に花ふきんを渡したはず。
茶箱
文様に想いを込めて、一針一針縫ってもらったふきんを持ってお嫁に行くなんてステキだな~
まとめ
刺し子ふきんの柄になっている日本の伝統文様は、それぞれ健康や長寿、祈願達成、豊作などを祈ったものでした。
ただ可愛いだけではない日本伝統文様に込められた想いを知ると、刺し子ふきんがさらに可愛く見えてきます。
●ホビーラホビーレ刺し子コレクション冊子
●『嫁入り道具の花ふきん』 近藤陽絽子 (著) / 暮しの手帖社