茶道を知る初心者向け本(雑誌)2冊
茶道の世界へようこそ
茶道に興味はあるけれど、茶道ってどんな世界が広がっているんだろうか?
堅苦しい世界?
おばちゃまだらけの世界?
お金のかかる世界?
と不思議に思っている人におすすめしたい本(雑誌)です。
あなたがいま持っている茶道への興味が、ますます強くなるような本(雑誌)を選んでみました。
雑誌Casa BRUTUS (カーサ ブルータス) 「茶の湯への道」
2019年、雑誌Casa BRUTUSは年に2回も茶道に関連した本を発行しました。
茶道というある一部の人しか興味がないだろうと思っていた私にとってはとってもビックリした出来事でした。
それほど世間では茶道が注目を浴びているのかもしれませんね。
2019年11月号は「茶の湯への道」が特集が組まれました。
ほぼ一冊丸ごと(P.37-124までオールカラー)で茶道特集になっています。
現代作家さんたちの茶道具
見るだけでもうっとりしてしまう美しい茶碗もあれば、力強い茶碗茶碗、シンプルな茶碗など、たくさんの茶碗などが掲載されています。
名碗を知る
美術館で鑑賞できる名碗が見られ、唐物茶碗と和物茶碗についての解説もあります。
トム・サックスさんの展覧会『ティーセレモニー』
2019年開かれたトム・サックスさんの展覧会の様子がかなり詳しく書かれています。
私はこの展覧会をラッキーなことに見ることができたのですが、見に行けなかったという人にはぜひ読んでほしいです。
実際のおもしろい展覧会の様子が伝わってきますよ。
鍵善良房の和菓子
鍵善良房の四季の和菓子が取り上げられています。
「ほぉ~」とため息がでるほど美しい和菓子の世界が見られますよ。
この本の見どころ
特にご自身も日本で茶道を習ったというトム・サックスさんの展覧会の内容は従来の茶道の概念を大きく変えています。
20年近く茶道を習ってきた私は、良いとか悪いとかではなくて、トム流茶道の世界が広がっているのをみて、ただ驚きと感動とうらやましい気持ちになりました。
本では、ほかにもアーティストの方々が自分なりの茶室を公開しています。
畳の上で決まりきった動きでお茶を飲むのが茶道ではない、自分なりに茶道を楽しんでいる人が多くいることがわかる本です。
雑誌Casa BRUTUS (カーサ ブルータス) 「茶の湯デザイン」
2019年1月号では茶の湯デザインが特集が組まれました。
こちらもほぼ1冊(P32-120)が茶道特集になっています。
茶室と茶庭の基礎知識
茶室で見られる専門的なモノについての説明があり、ここを読めばかなりの茶室通になれます。
茶室名鑑
「知っておきたい茶室13」と「体験したい茶室18」は読みごたえありますよ。
茶碗の基礎知識
茶道に欠かせない抹茶茶碗についてのイロハがしっかりと学べます。
「茶箱」の紹介
このブログのタイトルにもしている「茶箱」
「茶箱」ってどんなものなのか想像がつかない人にぜひ読んでほしいです。
「茶箱」とは、小さな箱の中に抹茶を点てるのに必要なものを収めたもの。
ひとつひとつの「茶箱」それぞれに、可愛い茶道の世界が広がっていてびっくりするはずですよ。
四季を映した虎屋の生菓子
日本の和菓子屋といえば「虎屋」が有名ですよね。
虎屋に伝わる菓子見本帳についても書かれていますよ。
この本の見どころ
この本では茶室についてかなり重点的に書かれています。
茶室の中にあるさまざまなモノが、ひとつのデザインとなり茶室という空間を楽しめる茶道の総合デザイン性に感動します。
茶道が”総合芸術”と言われていることがよくわかる一冊です。
初心者におすすめは茶道専門雑誌ではない
茶道専門雑誌ではない雑誌の特集で、これだけの充実した内容には驚きました。
逆に茶道専門雑誌ではないので、茶道にたしなみのない人でもだれもが読みやすい・わかりやすい内容になっています。
たった990円でこれだけの内容がぎゅっとつまっていて、しかもオールカラーですよ。
びっくりするほどお買い得(笑)。
実は茶道を習っていても知らないことってたくさんあります。
この本(雑誌)では、茶道教室で茶を点てるためのお点前とは別の”茶道の根本”を知ることができます。
茶道は「日本が世界に誇れる美術の結集」だと痛感できるはずですよ。
そして、実は私がこの本(雑誌)2冊で一番「いいな」と感じたのは表紙。
気づきました?
表紙の石田ゆり子さんが着物を着ていないこと。
きっとあえて洋服にしたんだと思います。
”茶道イコール着物は常識じゃない”
みたいな雑誌(本)の気ごころを感じたのは私だけでしょうか?
まとめ
茶道に興味がある初心者向け本(雑誌)2冊はいかがでしたか?
茶道をまったく知らない人でもわかりやすく読むことができる本です。
茶道はお茶を点てるだけではない世界
茶道は自分だけの表現ができる世界
だとこの本(雑誌)2冊から私は感じました。
これからも、もっともっと茶道のいろいろなことを知っていきたいなと思わせてくれる本(雑誌)でしたよ。
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