アーティゾン美術館 開館記念展
アーティゾン美術館 開館記念展は2020年1月18日から3月31日まで、東京京橋(東京駅徒歩圏内)のアーティゾン美術館(旧・ブリヂストン美術館)で開かれている展覧会です。
茶箱
おかえりなさい!
ブリヂストン美術館が2015年の休館以来の建替工事を終えて、アーティゾン美術館と名前を変えて戻ってきましたよ。
さっそく行ってきましたので、日時指定予約制チケット購入の仕方・会場内の混雑具合・雰囲気・写真撮影・所要時間などをレポートしますね。
チケットは?
日時指定予約制
ホームページをみてびっくりした人も多いはず。
めんどくさいな~と感じるひともいますよね。
私もそうでした。
ただ実際にチケットを購入してみると簡単でわずか数分で購入できました。
まずは公式ホームページのチケット購入をクリック。
▼公式ホームページはこちら。
15分以内に手続きを終える必要があります。
①行く日、時間、枚数を選んで
②自分の情報を入力(メールアドレス・性別・年代・住んでいる地域)
③クレジットカード情報を入力(カード番号はカメラ機能で自動入力も可能)
終了です。
名前や住所、電話番号を入力することはありませんでしたよ。
ウェブ予約チケットが完売していなければ当日チケットが買えます。ちなみにこの日は美術館で確認したところ当日券の取り扱いありましたよ。
⇒今回の開館記念展ではウェブ予約チケット(一般1100円)と当日チケット(一般1500円)は値段の差が400円もあります。
クレジットカード情報を入力することが嫌な人もまだいますし、この日時指定予約システムはどうなんだろうか?と思います。
せめて当日チケットは必ず購入できるようにして、ウェブ予約チケットの方を枚数限定にしてもらったほうが現在の日本ではありがたいかなと個人的には思っています。
大学生・専門学生・高校生はウェブ予約をすると入館料無料なのでぜひ利用してほしいです。
鑑賞日当日の混雑状況は?
日にち:平日(金曜日) 展覧会始まって1週間程度
時間:夕方5時ごろ
天気:くもり 冬にしては暖かな一日
茶箱
この日、この時間は混雑していなかったよ
チケット売り場:列なし(当日券もありました)
ロッカー(2階):空きあり
人の数はまばらでした。
チケット購入が時間制になっているからでしょうか?夕方~夜間だったからか?ロビーやグッズショップにもあまり人はいませんでした。
この日は海外の方(たぶん中国の人)を多く見かけました。東京駅からのアクセスが便利(徒歩5分程度)なので海外の人にも人気があるようです。
この後の混雑予想
開館したばかりで、だいぶ混雑しているのでは?と思っていましたが、びっくりするほど混雑はしていませんでした。
まだまだ広報活動がひろがっていないからかな?美術好きな人しかまだ知らないレベルなのかもしれませんね。
今後はテレビで取り上げられる、SNSで人気になるといったちょっとしたことで徐々に人気が出てくると思います。
今後行列を成して混雑するようなことはなさそうですが、春休みは混雑するかもしれません。
そもそもチケットも日時指定予約制が基本になっているので、恐ろしく混雑することはないはずです。
予定が決まっているなら、すぐにチケットを予約しておくことをおすすめします。
混雑を避けたねらい目
私の考えた混雑を避けた鑑賞のねらい目は金曜日の夜
金曜日は午後8時まで開館しているので、仕事帰りにフラッと寄ってみるなんていうのが一番よさそうです。
(※入室は閉室の30分前まで)
開館記念展で見られる作品
古代から近現代まで、絵画から彫刻まで。全206点、見ごたえありすぎ!
見ごたえがありすぎる!
と、うれしい叫び声が展示室のあちこちから聞こえてきそうなくらいでしたよ。
6階
アートをひろげる
マネ、ルノアール、モネといった印象派のメンバーやピカソとマティスから、日本人画家の藤島武二、青木繁、関根正二の油絵、そしてクーニング、ポロック、草間彌生さんといった現代画家の作品が並んでいます。
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旧ブリヂストン美術館といえば、ルノワールの描いたこの子でした。おひさしぶりです。
茶箱
ライバル?だったマティス(左)とピカソ(右)が並んでいることにちょっと感動。
5階・4階
アートをさぐる
イランで出土した紀元前4000年の鉢といった土器から、油絵、彫刻といったさまざまな美術品が並んでいます。
個人的に好きなキリコ、シャガール、デュフィ、アンリ・ルソーの作品もあり。
岸田劉生、藤田嗣治、佐伯祐三、ゴッホ、ピカソなどの有名・人気画家たちの作品も展示されています。
古代の土器もあり
人気画家佐伯祐三のかっこいい作品もあり
☝佐伯祐三《テラスの広告》1927年
宗教画もあり
☝グレゴリオ・ラッザリーニ《黄金の子羊の礼拝》1700-07年頃
危うく見逃しそうになった「洛中洛外図屏風」(4階に展示)もあり
☝洛中洛外図屏風 江戸時代17世紀
どの作品には作品名・作者・制作年といった基本情報のみ書かれたキャプションしかついていません。
その作品の背景や画家についての説明キャプションはありませんでしたので、作品だけを見てどっぷりと自分の感性で作品を楽しめましたよ。
会場の雰囲気・印象
広々とした空間で快適
新しい建物ですので、どこもかしこもきれい。天井も高く広々として気持ちのよい空間がひろがっています。
茶箱
数多くの展示品が並んでいるのに、この解放感にはびっくり!
ただ、順路が迷路のように入り組んでいて見逃しがないかが心配になりました。
方向音痴なうえ順路をまったく気にしない自由人の私は迷子になりそうでしたよ(笑)
迷子と見逃しのないように気をつけてください
特に4階にある「洛中洛外図」はわかりにくい場所に特別?展示されていますので見逃し注意です。
途中で疲れたら4階・5階にある「ビューデッキ」がおすすめ。
展望休憩コーナーになっていて、なが~いベンチがあるのでそこで一休みができますよ。
☝このサインが目印
写真撮影はできるの?
会場内は写真撮影できます。
非営利かつ私的使用の目的のみ撮影可能です。(*撮影禁止の作品をのぞく)
音声ガイドはあるの?
音声ガイドは公式アプリを携帯電話にダウンロード(無料)して聞くようになっています。
なので自分でイヤホンも用意していく必要があります。
(事前にアプリをダウンロードしておくのがおすすめ)
私は1台の携帯電話で音声ガイドを聞きながら写真を撮影していたせいか、音声ガイドが途中で止まってしまったりとあまり快適に使いこなすことができなくて、聞くのをやめてしまいました。
ちなみに音声ガイドはアプリで表示される文字を読んでいるだけですので、必要であれば携帯の文字をさっと読むだけでもいいかなと思いました。
この音声ガイドは開館記念展だけなのか?今後も続くのか?はわかりませんが、年配の人にはちょっと使いにくいかなと思います。中年の私すら使いづらかったので(笑)
鑑賞時間
私の場合は1時間半ほど。
残念ながらこの後に予定をいれてしまったために1時間半しか居られなかったからなんです。
見ごたえがたっぷり×たっぷりなので 「半日かけて鑑賞してもいいんでは」と思ったほどでした。
鑑賞時間には余裕を持っていくことをおすすめします。
アーティゾン美術館 開館記念展 基本情報
会期:2020年1月18日(土)〜3月31日(火)
会場:アーティゾン美術館 〒104-0031 東京都中央区京橋1-7-2
観覧料:ウェブ予約 一般1100円
当日チケット(窓口販売) 一般1500円
▼公式ホームページはこちら。
まとめ
アーティゾン美術館 開館記念展のレポートいかがでしたか?
見ごたえがありすぎるうれしい展覧会で、久しぶりに会えた作品も多くあり懐かしい気分にもなりました。
新しい気持ちよい空間が広がる美術館で楽しい美術鑑賞ができますよ。
*混雑予想などはあくまでも参考程度にしてくださいね。
2020年見逃せない展覧会情報が載っている雑誌『日経おとなのOFF』おすすめです。
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