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「ハプスブルグ展」驚異の質量は今年一番では!展覧会の混雑対策7点を伝授

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「ハプスブルグ展」上野国立西洋美術館

 

「さすがヨーロッパで栄華をきわめた名門一族の収集品」と、うなるほどの展示品がてんこもり

「ハプスブルグ展」が上野の国立西洋美術館で開催されています。(2019年10月19日~ 2020年1月26日)

 

600年以上もの間ヨーロッパを牛耳って「日の沈むことのない帝国」ともいわれたハプスブルグ家。

 

目の肥えたハプスブルグ一族の収集品、勢力を広げるたびに集まる収集品は一級品ばかり。

その中から選ばれ来日している「ハプスブルグ展」の展示品は、質量ともに今年開催された展覧会のなかでもナンバーワンではないかというものでした。

 

会場内に一歩踏み入れたとたんにタイムスリップをして600年以上にわたる時空の旅をしているような気分も味わえる「ハプスブルグ展」は混雑必至です。

そんな混雑に負けない「ハプスブルグ展」を楽しめる方法を教えます。

 

 

「ハプスブルグ展」混雑状況

 

☝壁に大きく飾られた展示作品の一部たち。写真が撮れる唯一の場所は会場に入る前あります。出口は別の場所なので最初に写真を撮りましょう。

 

展覧会に行った日

 

日にち:展覧会初日

曜日:夜間開館している土曜日

時間:夕方6時すぎごろ 

天気:くもり 夜遅くから雨になる予報

混雑予想:まだ展覧会初日。天気が悪い夜は混雑していないはず。閉館までいるつもり。

 

当日の混雑状況

 

混雑していませんでした。予想が当たってうれしい。

 

チケット売り場、会場に入るのにも列はありませんし、ロッカーも空いています。

目当ての絵画を目指して小走りできるほど展示会場を広々と感じるくらいでした。

 

会場内にはカップルがたくさんいました。

美術館デート、素敵です。うらやましい。

今や美術館はトレンドのデートスポットのようです。特に「ハプスブルグ展」のゴージャスな展示内容はデートにぴったりです

 

***混雑対策ポイント***

デートだったら混雑もうれしいかも。ちょっと密着できますよね。

 

この後の混雑予想

 

確実に安定した混雑が予想されます。

特に平日は年配の美術好きさんはもちろん、修学旅行の学生さんたちもたくさん訪れるはずです。平日の午前中から3時くらいまではかなり混雑するのではないでしょうか。

 

ただ素晴らしい作品が多すぎて「コレ!」といった派手な展覧会の目玉作品がないので、若い人のたちのSNSで爆発的に話題になるようなことはないかなと思います。

 

同じ期間・同じ上野公園内で、ゴッホ展とコートールド美術館展といった人気の展覧会が見ることができるので、この3つの展覧会で入場者数を分けあって混雑がまんべんなく分散される可能性もあります。

 

「ハプスブルグ展」の公式ツイッターでは当日の混雑状況がツイートされているので、混雑状況の参考になりますよ。

 

***混雑対策ポイント***

今やSNSで混雑状況を知るのは当たり前。混雑を覚悟して行くだけでも混雑ストレスが軽減します。

 

混雑を避けたねらい目

 

私の考えた混雑を避けた鑑賞のねらい目は“金・土曜の夜間”です。

 

金曜と土曜日は夜8時まで展覧会が見られますので、6時頃から見始めても十分に楽しめる時間があります。

 

企画展「ハプスブルグ展」より先に、企画展チケットを使って無料で見られる常設展を鑑賞するのもおすすめ。夜間鑑賞をするとライトアップされた美術館前庭園の彫刻など、夜の西洋美術館の美しさも楽しめますよ。

 

***混雑対策ポイント***

閉館間際までめいっぱい鑑賞する、昼間では楽しめない夜の美術鑑賞を楽しむ

 

一番の混雑はどこ? 

 

「マルガリータ王女」に会える付近です。

 

 

腰から下が大きくふくらんだブルーのドレスを着たマルガリータ王女。

宮廷画家であった巨匠ベラスケスが晩年に描いた傑作《青いドレスの王女マルガリータ・テレサ》、マルガリータ8歳の作品です。

マルガリータの叔父で、のちに神聖ローマ皇帝となるレオポルトⅠ世に許嫁の姿を伝えるべく制作されたもの。当時のお見合い写真のようなものですね。

 

青いドレスの横にはくすんだ緑色のドレスを着たマルガリータ王女もいます。こちらは青いドレスバージョンとほとんど同じような構図の作品ですが、ベラスケスの作品ではありません。

 

近くにはマルガリータ王女の父親フェリペ4世の肖像画もあるので二人が似ているかどうか見比べることもできます。

 

また少し離れた場所にはレオポルト1世とマルガリータ―が宿屋の主人で客をもてなすという設定で描れた作品《神聖ローマ皇帝レオポルト1世と皇妃マルガリータ・テレサの宮中晩餐会》もあるのでお見逃しなく。

残念ながらこの作品から顔ははっきり見えないので、マルガリータ王女のお相手レオポルト1世がイケメンであったかどうかはわかりませんでした。

 

現代の庶民的感覚からすると叔父と姪の濃い血同士の結婚にぞっとしますが、ただ二人は仲の良い夫婦だったそうです。ちょっと安心しました。

 

「ハプスブルグ展」見どころポイント

 

とにかくすばらしい作品がこれでもかというぐらいに続々登場して、途中で「あれ?なんの展覧会をみているんだっけ?」と思ってしまうほど。

事前に「これは必ずチェックしよう」と見どころを決めていくことを強くおすすめします。

 

ハプスブルグ家の人々

 

今展覧会で会える主な8人のハプスブルグ家の人々はこちらです。

 

①マクシミリアンⅠ世

展覧会の一番はじめに登場するので見逃すことはないと思います。

 

②ルドルフ2世

ちいさな肖像画なので見逃さないように

 

③フェリペ4世

マルガリータ王女の父、となりには政略結婚した最初の王妃イサベルの肖像画もあります。

どちらも巨匠ベラスケスの作品です。

ちなみにイザベルはマルガリータ王女の母ではありません。

 

④マルガリータ・テレサ

ベラスケスの作品

今展覧会で一番人気になるだろう王女

 

⑤マリア・テレジア

 

 

絵画からも圧倒的なオーラを感じる女帝

天性の政治手腕で国を治めた女性ですが、当時としてはとても珍しく恋愛結婚をしたというほほえましいエピソードももっています。

 

⑥マリー・アントワネット

フランス王妃として有名な彼女も実はハプスブルグ家の一員。お母さんがマリア・テレジアです。

マリー・アントワネットお気に入りの女流画家ルブランが描いた作品。マリー・アントワネットが流行らせたというモリモリ高く盛った髪型も美しく描かれていますね。(これでも低くしたそうですが)

 

⑦フランツ・ヨーゼフ1世

68年もの間君臨した“最後の皇帝”、今日のウィーンの街並みをつくった人でもあります。

 

⑧エリザベート(愛称シシィ)

 

 

フランツ・ヨーゼフ1世の妻

彼女の輝くような美しさは絵画からも伝わってきます。この自慢の美しさを生涯保っていたそうですから驚きです。

 

みごたえたっぷりの収集品

 

 

名家ハプスブルグ家の収集品ということでどれも見ごたえあるものばかりです。

日本人が苦手な宗教画や神話系の絵画も多く展示されています。

絵画だけでなく、巨大なタペストリーや甲冑、美しい工芸品も見られます。

 

***混雑対策ポイント***

自分なりの見どころポイントだけは見逃さないようにする

 

「ハプスブルグ展」お楽しみ

 

お楽しみ1 ハプスブルグ展のパンフレット

 

☝「ハプスブルグ展」パンフレット一部

 

展覧会で会えるハプスブルグ家の人々は親子関係や夫婦関係になっている人たち多くいます。その関係がカンタンにわかるのが会場の外で配布されているパンフレットです。

 

今展覧会で見逃せない8人についての紹介や関係図が年表とともに書かれていて、8人肖像画をそれぞれ実寸の約1/18の大きさで掲載しているというこだわりのパンフレット。

 

展覧会会場に入る前に手にしてみておくのもおすすめですし、展覧会を見た記念やお土産にもピッタリです。

 

お楽しみ2 ハプスブルグ家の人々のファッション

 

 

ヨーロッパ随一の名門一家のファッションは当時の最先端のものだったにちがいありません。

 

今回の目玉になっているハプスブルグ家8人以外にも肖像画で会える人々がいますので、彼らを合わせると多くのその時代ごとのファッションが楽しめます。

 

オーストリア大公フェルディナント2世(1529-1595)の1547年につくられた美しい甲冑は足元までおしゃれです。

 

年代ごとの女性たちが着るドレスの変わりように注目するのも楽しいですよね。

 

マリー・アントワネットの肖像画にはドレスの下からチラリと靴が見えます。マリー・アントワネットはかなりの靴好きだったらしいので、ちょっと素敵な靴を自慢したかったのでは!と思ってしまいました。

 

最後の皇帝ヨーゼフ1世の地味な軍服姿も、彼がぜいたくを控えた人だったいうことがよくわかるなと思わせてくれます。時代背景もあるのだと思いますが、栄華をほこったハプスブルグ家の人には思えない質素さです。

 

お楽しみ3 一族の顔

 

一族の顔を見ていて気になるのは“あご”ですよね。

ハプスブルグ家といえば“あご”といわれるくらい、みなさん独特の長く突き出た立派な“しゃくれあご”をお持ちです。

 

古くはマクシミリアンⅠ世やルドルフ2世もそうですし、フェリペ4世も隠しようのないハプスブルグ家らしい立派な“あご”をしています。

 

小さなマルガリータ王女すらこの年齢でもうその片鱗がみえますし、マリー・アントワネットにいたっては、「あ~、あなたハプスブルグ家の人ね」と周りからいわれてしまうだろう“あご”ですね。

 

特徴ある顔は一発で疑いもなく“あの名門ハプスブルグ家の人”とわかっていいのかもしれませんね。

 

お楽しみ4 常設展

企画展「ハプスブルグ展」のチケットで、その日中なら国立西洋美術館の常設展が無料で見られます。

 

常設展ではルカス・クラーナハ(父)といった中世末期から、ピカソなど20世紀初頭にかけての西洋絵画と、ロダンを中心とするフランス近代彫刻が楽しめます。

 

「ハプスブルグ展」と同時期に鑑賞できる常設展内の 内藤コレクション展「ゴシック写本の小宇宙――文字に棲まう絵、言葉を超えてゆく絵」もお見逃しなく。

会期:2019年10月19日(土)~2020年1月26日(日)

 

 

***混雑対策ポイント***

残念ながら企画展「ハプスブルグ展」が混雑で楽しめなくても、常設展でチケット代分は楽しもう

 

お楽しみ5 上野公園で展覧会のはしご

同じ上野公園内にある美術館では話題の展覧会が同じ時期に開かれています。

 

・東京都立美術館

2019年9月10日(火)~12月15日(日)「コートールド展」⇒会期終了

 

 

▼▼実際に「コートールド美術館展」を鑑賞したレポートも読んでみてくださいね。

 

・上野の森美術館

10月11日 (金) 〜 2020年1月13日 (月・祝)まで「ゴッホ展」

 

 

▼▼実際に「ゴッホ展」を鑑賞したレポートも読んでみてくださいね。

 

所要時間

 

私の場合は1時間半弱くらい

音声ガイドを聞きながらマイペースに鑑賞しての時間です。

ソファーに座って図録をみたりすることもなく途中ほぼ休憩なしでもけっこう時間を要しました。

 

気づいたら閉館時間が迫ってきていて驚いたぐらい、あっという間の1時間半。どれだけ見ごたえのある作品が多いんだ!とびっくりです。

 

見終わったあとにはどっと疲れがきて、お腹もペコペコ。

残念ながら見る気力も時間もなかったためグッズコーナーはほぼスルー。

 

時間には余裕をもって行くことをおすすめします。加えて体力気力も十分にして行ってくださいね。

 

おすすめ本

 

 

展覧会の関連の本がたくさん刊行されています。華麗なる一族ハプスブルグ家について書かれた本も多くありますよ。

 

***混雑対策ポイント***

一番のおすすめは『美術展ぴあ』

展覧会で見られる主要な作品が図録よりも手軽な値段で楽しめる。じっくりと説明を読みながら自分一人で作品を鑑賞できる。

 

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「ハプスブルグ展」基本情報

 

・会期:2019年10月19日(土) - 2020年1月26日(日)

・会場:国立西洋美術館(東京・上野公園)

・チケット:当日一般1700円

 

▼▼詳細は「ハプスブルグ展」公式ホームページをみてください。

https://habsburg2019.jp/#/

 

***混雑対策ポイント***

公式ホームページで展示品の予習をしていけば作品のキャプション(説明文)を読まずとも作品鑑賞だけに集中できるので、混雑していてもマイペースで鑑賞できる

 

まとめ

 

いかがでしたか?

「ハプスブルグ展」は驚異を感じるほど質量ともに見ごたえたっぷりの展覧会でした。

タイムスリップした感覚で650年にわたるハプスブルグ家の歴史をのぞきながら、一族の人々に東京上野で会えるチャンスは今だけ。

伝授した混雑対策を参考に、混雑に負けず展覧会を楽しんでくださいね。

 

*肖像画の写真は「ハプスブルグ展」パンフレット一部

*記事<参考:「ハプスブルグ展」パンフレット・公式ホームページ>

 

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▼2019年秋冬に楽しめる展覧会を集めた記事も読んでみてくださいね。

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