2019年秋~冬おすすめ展覧会(上野・東京駅編)
2019年秋から冬、10月・11月・12月に上野公園と東京駅周辺で楽しめる展覧会8件をまとめてみましたよ。
ヨーロッパからの来日した名作を鑑賞したり、日本の受け継がれてきた美を感じたり忙しい秋~冬になりそうです。
あなたの美術館巡りの参考にしてくださいね。
上野公園編
「日本・オーストリア友好150周年記念 ハプスブルク展 600年にわたる帝国コレクションの歴史」
☝「ハプスブルク展」のパンフレット
とにかく豪華な作品が来日します。
15世紀以降数世紀にわたってヨーロッパ中を支配していたといっても過言ではない名門のハプスブルグ家。
華麗なる一族のその豊かな財力とネットワークで築き上げた、質量ともに最高のコレクションが楽しめます。
マリー・アントワネット、フェリペ4世、ルドルフ2世、マリア・テレジアといった8人の歴史を彩ったハプスブルク家の人々や当時の宮廷生活の紹介もありますよ。
のろわれたしゃくれたあごの一族を見てみましょう。
見逃せない作品
ベラスケス《青いドレスの王女マルガリータ・テレサ》1659年
基本情報
●会期:2019年10月19日(土) - 2020年1月26日(日)
●場所:国立西洋美術館(東京・上野公園)
☟詳細は公式ホームページで確認を
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名画で読み解く ハプスブルク家12の物語 (光文社新書 366)
- 作者: 中野京子
- 出版社/メーカー: 光文社
- 発売日: 2008/08/12
- メディア: 新書
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「コートールド美術館展 魅惑の印象派」
☝「コートールド美術館展 魅惑の印象派」のパンフレット
ロンドンにあるコートールド美術館のコレクションから、印象派・ポスト印象派の作品を紹介します。
マネ、モネ、セザンヌ、ルノワール、ドガなどなど
コートールド美術館が改築中のために実現した夢のようなチャンス。教科書でみるような巨匠たちの名作が来日しています。
見逃せない作品
マネの最晩年の傑作《フォリー=ベルジェールのバー》
基本情報
●会期:2019年9月10日(火)~12月15日(日)
●場所:東京都美術館 企画展示室(上野公園内)
☟詳細は公式ホームページで確認を
https://courtauld.jp/index.html
▼▼「コートールド美術館展 魅惑の印象派」を見に行ったレポートはこちら。
「ゴッホ展」
☝「ゴッホ展」のパンフレット
ゴッホは37年という短い人生のなか画家として活躍したのはわずか10年なんですよね。
画家になろうと決心したゴッホが学んだのは農民の生活を静謐に描いた「ハーグ派」。ここから画業の基礎を学んだといいます。今回はゴッホとそのハーグ派にも大きく焦点を当てています。
もちろん“これぞゴッホ”という色鮮やかな分厚い絵の具が塗られた作品も展示されますよ。
見逃せない作品
ゴッホ《ジャガイモをたべる人々》
基本情報
●会期:2019年10月11日(金)- 2020年1月13日(月・祝)
●場所:上野の森美術館(上野公園内)
☟詳細は公式ホームページで確認を おもしろいアドレスですね。
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- 作者: ニーンケ・デーネカンプ,ルネ・ファン.ブレルク,タイオ・メーデンドルプ,鮫島圭代,千足伸行,ファン・ゴッホ美術館
- 出版社/メーカー: 講談社
- 発売日: 2016/09/29
- メディア: 単行本(ソフトカバー)
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「御即位記念特別展「正倉院の世界―皇室がまもり伝えた美―」
☝「正倉院の世界」のパンフレット
令和の時代どうお過ごしですか。
天皇陛下のご即位を記念して正倉院宝物を中心とした飛鳥・奈良時代の国際色豊かな文化を紹介する展覧会が開催されますよ。
聖武天皇の愛品をはじめとした正倉院宝物と、さらに明治11年に法隆寺から皇室に献納された法隆寺献納宝物も同時に展示されます。
新しい令和時代にまで引き継がれ守られて、さらにこれからその先まで受け継がれていく日本の美を鑑賞できます。
見逃せない作品
天下人が切望した 黄熟香おうじゅくこう(蘭奢待らんじゃたい)⇒香木
基本情報
●会期: 2019年10月14日(月) ~ 2019年11月24日(日)
●場所:東京国立博物館平成館 特別展示室(上野公園内)
☟詳細は公式ホームページで確認を
https://www.tnm.jp/modules/r_free_page/index.php?id=1968
「絵本に見るアートの100年―ダダからニュー・ペインティングまで」
☝「絵本に見るアートの100年」のパンフレット
20世紀を中心に美術の観点から国内外の絵本を紹介します。
20世紀初頭に起こったダダやシュルレアリスム、第二次世界大戦を経て現代までの芸術思潮と絵本の関わりが楽しめる展覧会です。
話題のバスキアの絵本も登場しています。ウォーホールなど現代画家たちが手がけたかっこいい絵本も見られますよ。
前期と後期で作品の入れ替えがあります。
*入場無料
見逃せない作品
草間彌生さんやムーミンを描いているトーベ・ヤンソンなどなどいろいろな画家たちが描くまったく違う『不思議なアリス』が集められています。
基本情報
●会期:前期:2019年10月1日(火)~11月17日(日) 後期:2019年11月19日(火)~2020年1月19日(日)
●場所:国際子ども図書館 レンガ棟3階(上野公園そば)
☟詳細は公式ホームページで確認を
https://www.kodomo.go.jp/event/exhibition/tenji2019-03.html
▼▼草間彌生さんの描く水玉「不思議な国のアリス」。画像をクリックするとアマゾンへ
東京駅周辺編
「没後90年記念 岸田劉生展」
☝「岸田劉生展」のパンフレット
岸田劉生といえば、学生時代に教科書でみたおかっぱ頭の「麗子像」が強烈なインパクトとして記憶に残っている人も多いはず。
岸田劉生(1891-1929)は日本近代美術なかで活躍した画家です。彼は自己の価値判断によって自己の絵画を展開した独創性のある孤高の画家といわれています。
この展覧会は150点以上の彼の作品を年代順に展示しているので、彼の人生の歩みとともに作品が鑑賞できるようになっています。
「麗子像」とはまったく違った作風の岸田作品に驚くことになりそう。
見逃せない作品
かわいい洋服を着た麗子ちゃん《麗子像》
基本情報
●会期:2019年8月31日(土)-10月20日(日)
●場所:東京ステーションギャラリー(JR東京駅 丸の内北口 改札前)
☟詳細は公式ホームページで確認を
http://www.ejrcf.or.jp/gallery/exhibition/201908_kishida.html
▼▼「岸田劉生展」を見に行ったレポートはこちら。
「茶の湯の名碗 高麗茶碗」
☝「茶の湯の名碗 高麗茶碗」のパンフレット
茶道をたしなむ人、陶芸が好きな人にはぜひぜひおすすめの展覧会。
高麗茶碗は見立てで使われている茶碗と日本のために焼かれた茶碗があります。
朝鮮時代16世紀に焼かれた茶の湯では見立てで使われたの名碗といわれる井戸茶碗などが展示され、17世紀に多くつくられた日本向きに焼かれた茶碗では御所丸茶碗や彫三島茶碗などが出品されていますよ。
秋から冬にぴったり、土の香りがしそうな素朴な高麗茶碗を楽しみましょう。
高麗茶碗の素敵さがわかる大人になりたいとずっと思っていますが、なかなかまだその域に達するのは難しいですね。
見逃せない作品
大井戸茶碗 有楽井戸 16世紀
茶人の有楽斎(織田信長の弟)が所有していたという茶碗ですね。
基本情報
●会期:2019年9月14日(土)~12月1日(日)
●場所:三井記念美術館(東京日本橋)
☟詳細は公式ホームページで確認を
http://www.mitsui-museum.jp/index.html
▼▼茶の湯の名碗が見られる「名碗を観る」。画像をクリックするとアマゾンへ
辰野金吾没後100年特別展「辰野金吾と日本銀行 ―日本近代建築のパイオニア―」
☝「辰野金吾と日本銀行」のパンフレット
辰野金吾といえば東京駅を設計した人ですね。実は彼、日本銀行本店本館(重文)も設計しています。
2019年は辰野金吾没後100年ということで、日本銀行貨幣博物館では辰野金吾に関する特別展を開催しています。
辰野金吾の近代建築に果たした功績を知ることができます。
貨幣および貨幣に関する歴史的、文化的な資料の常設展もあり
*入場無料
基本情報
●会期:2019年9月21日(土)~12月8日(日)
●場所:貨幣博物館(東京日本橋)
☟詳細は公式ホームページで確認を
https://www.imes.boj.or.jp/cm/
まとめ
ねこさん
素敵な展覧会がたくさんあるよ。
いかがでしたか?
上野公園、東京駅周辺の2019年秋~冬(10月、11月、12月)の美術鑑賞におすすめ展覧会をまとめてみましたよ。
気になる展覧会があったらぜひ足を運んでみてくださいね。