すみだ北斎美術館
世界的な芸術家、葛飾北斎(1760~1849)作品が展示されている美術館です。
北斎はすみだで生まれその生涯の多くを墨田区内で過ごし、多くの作品を生み出しました。生涯で3万点もの描かれた作品は、美人画、浮世絵、錦絵、絵手本などバリエーション豊かなのも魅力です。
北斎といえばあの有名な「富嶽三十六景 神奈川沖浪裏」しか知らない(笑)という人も、この美術館で北斎のあれやこれやを一気に知ることができますよ。
✔美術館の建築
✔世界で認められた北斎の魅力と北斎の人生
✔子ども外国人も楽しめる展示内容
かつしか北斎美術館のかっこいい建物
建物はスリッ トが入ったユニークな外観が特徴的。外壁は、淡い鏡面のアルミパネルが使用されています。
このユニークな建物の設計者は、妹島和世さん。
妹島さんは世界的な建築家です。西沢立衛とともに活動しているSANAA(サナア)の代表作には金沢21世紀美術館などがあります。
1987年妹島和世建築設計事務所設立。
1995年西沢立衛とともにSANAAを設立。
2010年第12回ベネチアビエンナーレ国際建築展の総合ディレクターを務める。主な受賞として日本建築学会賞*、ベネチアビエンナーレ国際建築展金獅子賞*(イタリア)、プリツカー賞*(アメリカ)、芸術文化勲章オフィシエ(フランス)、芸術選奨文部科学大臣賞*、村野藤吾賞など。 (*はSANAAとして受賞)
【引用:すみだ北斎美術館ホームページより】
美術館の中の展示物だけでなく、かっこいい建物自体も見どころです。
北斎の人生と世界で認められた北斎の魅力
北斎の人生
90歳という当時では恐るべき長寿だった北斎。生涯で描いた作品は3万点ともいわれています
長い生涯のなかでは、画題や画風はいろいろなパターンをもち、画号(名前)もたくさん変えています。
☝「画狂老人」と名乗っていた時代もあります。
人気画家なのに金銭には無頓着で貧乏暮らし、掃除はしないので部屋が汚れるたびに90回以上の引っ越しを繰り返したというエピソードもあります。
☝びっくりするほどリアルな北斎人形と娘のお栄の人形が、散らかった部屋の中で絵を描いています。
この人形、じっくり見ているとさらに驚きがありますよ!
年代別に楽しめる北斎作品
常設展ではレプリカが時系列に展示されているので、北斎の生涯と作品がリンクして見ることができます。
「富嶽三十六景」しか知らないという人にとっては驚きの作品もたくさんあります。
☝『新浮世絵新吉原大門口之図』1809-13
☝『百物語 笑ひはんにや』1831-32
☝『芥子』1833-34
☝私も北斎の画風を学べそうな『一筆画譜』1823
☝『北斎漫画』
北斎が50歳ごろ。全国に増えた北斎の絵を学ぶ門人のために絵手本を作成。
コミカルな動きがおもしろい、この動きの描き方が勉強になるんですね。
子どもも外国人も楽しめる展示内容
子どもも楽しめる
今どきの美術館らしく、タッチパネル式情報端末で北斎作品を楽しめます。
☝クイズ形式などで北斎について、北斎作品について知ることができます。大人でも楽しめる内容。
☝タッチパネル画面で北斎作品『富嶽百景』がみられます。現代っ子もこれならワクワクしながら楽しめます。
外国人にも大人気
北斎作品は、あの西洋画の巨匠モネ、ドガやゴッホなどに大きな影響を与えたといわれています。
北斎は、1998年アメリカの雑誌「ライフ」で「この100年で最も重要な功績を残した世界の人物100人」の中で日本人で唯一選ばれています。
☝タッチパネルの操作で展示作品に対して詳細な解説が大きな画面上に現れます。
解説は日本語だけでなく英語や中国語・韓国語が選べます。
すみだ北斎美術館 基本情報
●場所
〒130-0014 東京都墨田区亀沢2丁目7番2号
・都営地下鉄大江戸線「両国駅」出口より徒歩5分
・JR総武線「両国駅」東口より徒歩9分
⇒わりと駅から歩くので、迷子にならないように事前に場所を確認しておくことをおすすめ。JR「両国駅」を使用する場合、必ず東口へ出ることが重要。
●チケット
大人一般 400円
企画展は展示内容によって金額が異なる
☝年に数回企画展が開催されます。
●美術館ホームページ
▼▼こちらから見ることができます。
まとめ
葛飾北斎をこの美術館で一気に知ることができます。
北斎の「富嶽三十六景」の各作品は2020年から日本のパスポートのデザインにも採用されることが決まっているので、さらに北斎人気は高まりそう。
美術館では、タッチパネルを使った作品鑑賞などは子どもでもわかりやすく楽しめるので、家族で楽しむことができます。
展示物には外国語も対応しているので、外国人でも気軽に鑑賞できます。日本に遊びに来た外国人をおもてなしする際にも喜んでもらえる美術館です。
*写真はすみだ北斎美術館で撮影した展示物になります。
*本文の内容・写真の内容等は、北斎美術館のパンフレット内容を参考にしています。