『アートになった猫たち展』日比谷図書文化館
日比谷公園の中にある日比谷図書文化館でおこなわれている『アートになった猫たち展』を見てきました。
猫が大集合。
江戸時代に書かれた浮世絵に登場する猫ちゃん
世界で有名な画家藤田嗣治(レオナール藤田)の描く猫ちゃん
現代の画家さんたちが描いた最新の猫ちゃん
などなど、たくさんの猫が集まっています
茶箱
かわいい猫たちがいっぱいで、楽しい気分になれるよ。
『アートになった猫たち展』基本情報
●会期
2019年4月26日(金曜日)~2019年6月23日(日曜日)
5月21日(火曜日)より一部作品が展示替えあり
●休館日
5月20日(月曜日)、6月17日(月曜日)
●開館時間
月曜日~木曜日 午前10時~午後7時、金曜日 午前10時~午後8時、土曜日 午前10時~午後7時、日曜日・祝日 午前10時~午後5時(入室は閉室の30分前まで)
●場所
千代田区立日比谷図書文化館 1階特別展示室(日比谷公園内)
●チケット
大人一般 当日券300円
●展覧会ホームページ
▼▼こちらから見ることができます。詳しくは展覧会の公式ホームページで確認してください。
https://www.library.chiyoda.tokyo.jp/hibiya/museum/exhibition/art-cat.html
混雑具合 休み中もマイペースで鑑賞できる
ゴールデンウィーク中の天気の悪い日、午前10時半ごろに行きました。
大型の展覧会というわけではないので、大混雑ということはありませんでした。
会場内には女友達同士、ご夫婦といった人たちが目立ちました。
みんな猫好きさんなのかな?
大きくテレビなどで取り上げられることもないようなので知る人ぞ知るレアな展覧会。これからも混雑することなく楽しめそうです。
こんな人におすすめ
猫好きの人
当たり前だけど(笑)、猫好きさんにはおすすめ。
どの作品にも猫ちゃんが描かれていますから。
日比谷でお買い物・お散歩ついでに
日比谷公園のお散歩やミッドタウン日比谷でのお買い物・お食事のついでに行ってみる・のぞいてみるのもおすすめ。何かのついでに寄ってみるレベルでも楽しめます。
平日は夜7時(金曜日は夜8時)まで開館しているので、仕事帰りに寄ることも可能な人もいるかもしれませんね。
みどころポイント
藤田嗣治の猫ちゃん
2018年とうとう大回顧展がようやく開催された藤田嗣治も猫ちゃん大好き画家のひとりです。
描くモデルがいないときには、よく猫ちゃんを描いていたそうです。
藤田嗣治の描く猫ちゃんの”耳”が私は大好き♡うすいピンク色のやわらかい、カプリと噛みたくなる”耳”なんです。
夏目漱石と猫
小説家夏目漱石も猫ちゃん好きで有名です。
あの『吾輩は猫である』なんていう小説も書いているぐらいですもの。
明治に発刊した『吾輩は猫である』の書籍装丁も見ることができます。
☝『吾輩は猫である』の表紙 写真は新宿区立漱石石山房記念館にて撮影したもの
上は上巻、下は下巻になります(中巻もあります)
漱石と猫を描いた展示作品のなかで、岡本一平さんの《漱石先生》1927(昭和2)の作品がよかったです。
墨で書かれた机に向かう漱石と猫が描かれた白と黒のすっきりした作品。墨の温かみが漱石と猫の仲の良さを伝えてくれます。
ちなみに、岡本一平さんはあの「芸術は爆発だ~!」の画家・岡本太郎のお父さまでもあります。
ビアズリー作品
原田マハさんの小説『サロメ』の主役でもあるオーブリー・ビアズリーの描く猫ちゃんも見られます。
【Wikipediaより】
☝展示されているのは、エドガー・アラン・ポーの小説『黒猫』の挿絵の一枚。
ぽっちゃりした黒猫からはかわいらしさもありながらも、不思議な色気、どことなく恐ろしさも伝わってきます。
☟原田マハさんの小説オーブリー・ビアズリーの生涯を描いた『サロメ』 画像をクリックするとアマゾンへ。
原田マハさんの美術小説を紹介した記事です。pooh70inu.hatenablog.com
浮世絵の猫ちゃん
展示作品の多くは浮世絵。
展示作品のあちこちに登場する猫ちゃんはいろいろなタイプがいます。白猫、黒猫、三毛猫、ぽっちゃり猫、スリム猫、擬人化された猫、ペットになっている猫などなど。
江戸時代から、人の生活に猫がいたこと・猫がかわいがられていたことがわかります。
歌川国芳の猫ちゃんは特におもしろかわいい♡
現代作家さんの作品
●大野隆司さんの《しっぽのない猫たち》1999年
⇒友達7人と旅行にいったときのことを描いたらしい
●八代亜紀さんの《麦わらとねこ》2007年
⇒あの演歌歌手の八代さんだよね?
●石川真澄(絵)さんほか《KISS今様浮世絵傑作選「接吻四人衆変妖図」》2015年
⇒ロックバンドKISSのメンバーが猫に?!
などなど、ごくごく最近に制作された猫ちゃん作品も楽しめます。
所要時間
私は30分ぐらいでした。
会場は大きくないので、一通り見るのにはそんなに時間はかかりません。
浮世絵の細かな描写をみたり、猫の表情をみたりとしているとあっという間に見終わってしまいました。
夢中で見入ってしまう展覧会でした。
展示作品一覧が素敵
展示会場では展示作品一覧がもらえます。
これがカラーで立派なつくりになっていて感動です。展示作品に登場する猫ちゃんがちょいちょい描かれているのもうれしいです。
カフェに猫グッズ売り場あり
展覧会場と同じ階(1階)の奥にある「Library Shop&Cafe PRONTO(ライブラリーショップ&コーヒ プロント)」の中に、今回の展覧会『アートになった猫たち展』のグッズ売り場があるので、こちらも見逃さないようにしてくださいね。
おすすめ猫の本
『アートになった猫たち』
展覧会の図録として用意されているのがこの本です。オールカラーで持ち運びしやすいサイズの本です。
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『リラックス塗り絵 気ままなネコ (大人の塗り絵シリーズ) 』
フランスで刊行された本。おしゃれでかわいいぬりえになった猫ちゃんたち♡がいっぱいです。
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『めでる国芳ブック ねこ』
国芳の猫だけを本にした贅沢な本。かわいさとおもしろさのある猫ちゃんたちにメロメロになります。この本は作品の解説が日本語と英語で書かれているので外国人へのプレゼントにもおすすめです。
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まとめ
日比谷図書文化館の『アートになった猫たち展』は、かわいい猫ちゃんたちであふれたた展覧会でした。
画家たちの猫への愛がたっぷり感じられます。
仕事で疲れた後に気分転換で見るものおすすめの展覧会です。