世田谷文学館(東京)でおこなわれている『ヒグチユウコ展 CIRCUS』を見てきました。

ヒグチユウコさんの魅力があふれ出た楽しい展覧会だったよ。
『ヒグチユウコ展 CIRCUS』世田谷文学館(東京)
かわいいけれど、どこか奇妙なヒグチユウコさんの世界が楽しめる展覧会がはじまりましたので、さっそく行ってきました。
ヒグチユウコさんが大好きな人には待ちにまった展覧会であり、ヒグチユウコさんを知らない人にはヒグチユウコさんの世界を知って好きになる(笑)展覧会になっています。
今回の展覧会は、ヒグチユウコさんの初となる大規模個展として、約20年の画業の中で描かれた500点を超える作品が公開されています。
「見たことある!」作品にもたくさん出会えるはずです。
混雑度
平日の10時半ごろに行きました。
ほとんど女性で埋め尽くされています。
平日の昼間なので年齢層は高めですが、時期的に大学生(もう休み?)くらいの女性も多かったです。
女子2人組のが多かったかな~、カップルもわりといました。
男性ひとりで来ている方も2、3人見かけました。しかもわりと中年の人でちょっと驚きでしたが、じっくり作品をみていたのでヒグチさんのファンなのかな?
大混雑を予想していたのですが、思ったよりも混雑はひどくなかったです。
展覧会が始まったばかりですし、ちょっと会場が不便な場所にあるからかな?
私が行ったこの日の午前中は、通路を歩きづらいというほどの混雑ではなかったので、好き勝手に歩き回って作品を鑑賞できました。
ただ、人気のあるコーナーは人が集まってしまって見にくいこともありました。
ただ残念ながら私の予想としては、休日はもちろんのこと、春休みになったら平日でも混雑は避けられそうもありません。ヒグチさん好きの方々の熱はかなり熱いですからね(笑)。
もう混雑も、奇妙でかわいいヒグチユウコワールドなんだと楽しみましょう。
インフルエンザも流行と混雑の時期が比例しそうなので、気になる方はマスクなどをするのも必要かもしれません。
この日に一番混雑していたのは、人気絵本『せかいいちのねこ』『いらないねこ』の原画が飾ってあるコーナでした。
ロッカー・荷物預かり
会場が小さめなので、ロッカーが少なめです。ほとんどの人はロッカーは利用していませんでした。
ちなみに私の前にチケットを買った大きなキャリーケースを持っていた人は、ロッカーとは別に3Fにある荷物預かり場所の説明を受けていました。
ショップでたくさんの商品を買いたい人にとっては、大きなバックは不可欠ですので、大きな荷物を預かってくれるのはありがたいですね。
グッズ購入(ミュージアムショップ)
私が行った日(2019年1月現在)は、入り口でミュージアムショップに入るためのチケットを渡されました。この日は入場した10時半頃入場して、約1時間あとの「11時半入場チケット」がもらえました。
この入場可能時間にショップの前で待っていると、呼び出しがあってショップの中に入ってお買い物ができます。
チケットには時間に加えてきちんとナンバーリングがあって、ひとりひとり順番にショップに入ります。
ショップは小さめなので、仕方ないですね。
それでも中は混雑していて、レジには大行列ができていました。(この日は、レジの調子が悪いような張り紙がありましたから余計に混雑していたのかも!?)
この時点(2019年1月現在)では、展覧会オリジナルグッズ(食品除く)は一人あたり同じ一商品は5個までと購入個数も決められていました。
詳しくは公式ホームページの「グッズ」ページに書かれていますので、事前に読んでおくといいかな~と思います。
グッズを買うのを楽しみにしてきている人も多いので、みんなが楽しくお買い物したいですよね。
グッズの売場の脇にある椅子に座って、みんな自分の番を待っていました。ここにいる赤い長靴をはいたワニさん、キュートですがやっぱりどこか奇妙です(笑)。
フィギュアマスコット(がちゃがちゃ)
グッズ売り場とは別に、がちゃがちゃ?っていうのかな?あのマシーンが大量に並んでいました。
こちらは好きな時にできるようで人気でしたが、行列ができるようなことはなかったです。
1回500円。100円玉しか使えないみたいで、両替機も数台置かれていましたよ。
おすすめ度
ヒグチユウコさん好きな人にはもちろん、ヒグチユウコさんを知らない人にもおすすめの展覧会です。
ということは、だれにもおすすめ?ということになってしまいますね(笑)
特にかわいいものが好きな人、
絵本好きな人に、
奇妙な世界に興味がある人へおすすめします。
ヒグチユウコさんの作品は、かわいいんだけれどもなんだかどこか奇妙な感じ、背筋がゾゾっとする感じ、不思議な気分をたっぷり味わえます。
言葉でいくら説明するよりも、一度見てほしい。
ゲゲゲの鬼太郎の妖怪ぽい?感じ(笑)で、女性はもちろん、案外男性にも受け入れやすい作品ではないかと思います。
所要時間
私は40分ぐらいでした。
もっともっと作品をみていたかったのですが、ショップに入る時間も迫ってくるので、このくらいでキリをつけました。
実際のところ2,3周見てまわってもぜんぜん見飽きません。
が、展示数が膨大なので一枚一枚じっくり見るにはかなり体力をつかいます。好きな作品をじっくり眺める、あとはヒグチユウコさんの世界をただただ楽しむくらいの感じでマイペースに鑑賞しました。
見逃せないみどころ
①ワクワク感たっぷりの会場
ところせましと、棚にも壁にも作品がたっぷり展示されています。
イラストのほかにも、フィギアがかざってあったり、絵本の世界が実際に表現されていたり、リアルな三次元のヒグチユウコさんの世界が広がっています。
②展示会場内ののぞき窓
数か所ある「のぞき窓」は空いていれば、必ずのぞきましょう。
③展示会場の外にもあちこちにいるキャラクター
探すのも楽しいですし、写真をとるのもおすすめです。
④和室の部屋も見逃せない
意外な展示として和室に作品が飾られたコーナーがありました。ここには、「GUSTAVE若冲雄鶏図」「空飛ぶGUSTAVEくん」の作品が飾ってあります。
座布団、掛け軸、行灯もお見逃しなく。
⑤バベルのコーナーにも注目
2017年に都美術館で行われた「バベルの塔展」とのコラボでつくられた本の作品コーナーになっています。
「バベルの塔展」で大きく取り上げられたボスとブリューゲルの奇妙な作風が、ヒグチユウコさんの世界感にぴったりです。

初回限定版 BABEL Higuchi Yuko Artworks
- 作者: ヒグチユウコ
- 出版社/メーカー: グラフィック社
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▼「バベルの塔展」の記事はこちらにあります。
⑥人気者ギュスターヴくんのコーナー
顔はねこなのに足はタコ?、不思議な生き物ギュスターヴくんの絵本の原画コーナーも充実しています。
会場の外にもギュスターヴくんはたくさんいます。見ればみるほどかわいいわ。
おすすめ本
★『ヒグチユウコ画集 CIRCUS』 ヒグチユウコ 著 / グラフィック社
展覧会会場で販売しているものとは内容、表紙が少し違いますが。今回の展覧会に行けない人や、展覧会会場で買うと重いので持ち帰りが大変という人にはおすすめの一冊になっています。
★『ほんやのねこ』 ヒグチユウコ 著 / 白泉社
ヒグチユウコさんの絵本です。かわいい、奇妙なヒグチさんの世界感がたっぷり味わえます。ほんやのねこが着ている洋服がかわいい♡のにも注目です。
私も購入して、夜寝る前に読んでます。
基本情報
●会期:2019年1月19日(土) ~ 2019年3月31日(日)
●場所:世田谷文学館(東京)
新宿駅から京王線(各駅停車)に乗って「芦花公園(ろかこうえん)」駅南口より徒歩5分
●展覧会ホームページ:▼▼こちらから見ることができます。
ヒグチユウコ展 CIRCUS [Higuchi Yuko CIRCUS]
東京での展覧会の後は、各地に巡回するようです。(巡回先はホームページで確認できます。)
まとめ
どっぷりとヒグチユウコさんの世界に浸れる展覧会です。
かわいいのにどこか奇妙。展覧会のタイトルどおりサーカスのようにさまざまなキャラクターがどんどん出てきて、にぎやかな雰囲気になっていますので、おもいっきり楽しめます。
今までヒグチユウコさんを知らなかった人も、ヒグチユウコの世界へお誘いしたくなります。
展覧会場内やグッズ売り場の混雑は避けられないと思いますが、20年にわたりヒグチユウコさんが描いて生きた作品たちを見て「こんなイラストも描いていたんだ」と新しいヒグチユウコさんを発見できるはずです。
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