◆◆◆追記(2018年12月28日)◆◆◆
ムンク展とパン屋さん「アンデルセン」のコラボ商品を紹介しています。
東京都美術館(東京・上野)でおこなわれている『ムンク展』を見てきました。

あの「叫び」が見られるんだもの、混雑に負けないで。
混雑に負けずに展覧会を見終わったら、上野駅アトレにあるパン屋さん「アンデルセン」でムンク展とのコラボ商品を買おう!
ムンクと一緒に叫ぶパンダのかわいいシールももらえるよ。味も大満足♡
お土産にもなるので、おすすめです。
お値段は260円(税抜)です。
『ムンク展』東京都美術館(東京・上野)
ムンク(1863~1944)は、「叫び」で世界的に有名なノルウェーの画家です。不安な人生だったわりに、80歳まで生きたというムンクにも驚きます(笑)。
今回の展覧会には、複数あるうちの「叫び」(人物に瞳が無くテンペラと油彩で描かれた作品)が初めて来日しています。その他にも100点にもおよぶムンク作品が展示される大回顧展になっています。
*会場内は温度低めでした。寒さを調節できるようなストールを持参していくことをおすすめします。
混雑度
金曜日の夜6時ごろに行きました。
展覧会が始まって間もない金曜日。
始まる前から、ムンク人気はすごくてあちこちで話題になっていたので、混雑は覚悟して乗りこみました。
会場に入る前は、思ったより人いないかな~と感じたのですが。いやいや、さすがムンクです(笑)。入り口付近は、先が見えないほど混雑していました。が、奥に行くほど、混雑は解消されていて作品もマイペースで見られる程度です。
夜間ということもありますが、若い人でいっぱいです。
20代くらいの女性一人が多いかな~という印象をうけました。若い男性の一人鑑賞も目立ちました。しかも、おしゃれ男子多かったです(笑)。美術展でこんなにおしゃれ男子見たことある??というぐらい、何人もおしゃれさんを見かけました。ムンクって、おしゃれ男子に人気なのかも。
親子連れも数組見かけました。この夜間の割には子ども多めです。「叫び」は強烈な作品で子どももおもしろいかもしれませんが、他の作品は子どもが楽しめるのは難しいのでは?と思いました。
世間のうわさでは、年配の方もムンクに興味しんしんなので、平日の昼間や休日はさらに混雑するはずです。もう混雑は覚悟しましょう。(確信はないですが、平日は夕方の方がまだ混雑を避けられそうです。)
▼▼混雑状況は公式ツイッターで確認できます。こちらも活用しましょう。
from:munch2018 #ムンク展混雑情報 - Twitter Search
「叫び」の混雑度
「叫び」は、この展覧会でぜったいに見逃せない作品ですよね。
会場内では、この作品だけ列を並んで見ることになっています。
作品の左側から2列(前後)になって並んで、すこしづつ右に動いて作品に近づきながら作品を鑑賞する方式です。この日は、1~2分程度並んで見ることができました。
ちなみに私は後ろの列に並んでいたのですが、あまり混雑していなかったため、作品の前にくるとぽっかり前が空いて前で見ることができました。
混雑していると、見るまでの時間がかかりそうです。
おすすめ度
ムンクを知りたいひとにおすすめの展覧会です。
ムンクといえば「叫び」しか思い浮かばないけれど、この機会にムンクを知ってみたいという人にぜひおすすめです。ムンクの一生を通して、ムンク作品を鑑賞できます。
気分が落ち込んでいるひとにおすすめ。
ムンクは精神的に疲れていた期間が長く、そのことが大きく作品に反映されています。作品を見ながら、「自分だけが落ち込んでいるわけではないんだ」「なんかこんな気分わかるな~」という気分になれるはずです。
《絶望》 1893-94年
「はぁ~疲れたわ~。ダメだ。もう。」というため息が聞こえてきそう。だれもがこんな気分になるときありますよね~。
この作品を描いたころムンク26歳。父親が亡くなった頃です。この作品の感じが「叫び」にもつながっていますね。
所要時間
1時間15分ぐらいでした。
わりと展示作品数が多く、見どころ満載ですので。
つかみどころのない作品も多く、これはなんなんだ?と考えてしまうことも多く所要時間が長くなりました。
みどころ
ムンクは自画像を多く描いた画家です。展覧会では、ムンクが若いころからから亡くなるまでの自画像を見ることができます。
●《自画像》1895年
30代初め:一見さわやかな感じ。首から上の顔の部分だけが浮かび上がって黒のタートルネックを着ているようです。が、作品の下の部分に”骸骨化した腕”が描かれています。こわ~~い。
●《青空を背にした自画像》 1908年
40代:わりとふつうで害のない男性に見えます。
【映像作家TAKCOM、aircordの技術協力により制作。ムンクの作品から連続するイメージをアニメーションとして表現したもの 一部】
●《家壁の前の自画像》1926年
60代:ワイルド系。表情は硬くて、頑固そう。
【映像作家TAKCOM、aircordの技術協力により制作。ムンクの作品から連続するイメージをアニメーションとして表現したもの 一部】
●《自画像、時計とベッドの間》 1940-43年
70代後半:死の一年前のムンク。たくさんの絵画に囲まれた部屋にまっすぐ立ちすくむ。ベッドと絵画しかない、さみし気。
【朝日新聞「ムンク展」記念号外より 部分】
②不思議な作品
人間が描かれているんだか?死神なのか?ここに描かれているのは、この世のものなのか、違う世界なのか?
謎の多い作品が魅力的です。
●《生命のダンス》 1925年 部分
【映像作家TAKCOM、aircordの技術協力により制作。ムンクの作品から連続するイメージをアニメーションとして表現したもの 一部 】
③とにかく不安な作品が多い
若いころに家族の死を経験したムンク。自身も病弱だったこともあり「死」を身近な恐怖として常に感じていたことが、生涯を通して作品に表れています。
描いているムンクの恐怖や不安が、見ているこちらにも伝わってきて、ちょっと怖くなります。一方では、自分の中にもこんな不安があるよな~と、不安を共感できるような安心感もあるんです。
④ゴッホぽい作品
ゴッホと似た作品があります。ゴッホも精神的に病んでいた時期があるから似ているような部分があったのかな?
●《星月夜》 1922-24年
ゴッホよりも薄い筆のタッチですが、画面いっぱいの青い色や空の雰囲気が似ています。
【映像作家TAKCOM、aircordの技術協力により制作。ムンクの作品から連続するイメージをアニメーションとして表現したもの 一部 】
⑤音声ガイド
ムンク初心者なら、ぜひ聞いてほしいです。
今回のムンク展の音声ガイドには、作品についてだけでなく、ムンクの人生のキーポイントとなる事件を語っているエピソードが4話も入っています。「姉の死」「ムンク事件」「女性との愛憎」「祖国への帰還」、ムンク作品を見る上でどれも重要なエピソードです。
おすすめ本
①「もっと知りたいムンク」 千足伸行 冨田章 著 / 東京美術
オールカラーで見やすい・読みやすい一冊。今回の展覧会で見ることのできる作品が多く掲載されています。もっともっとムンクを知りたい人、ムンク展に行く前の予習にもなります。
②「ムンク展 共鳴する魂の叫び」 公式ガイドブック / 朝日新聞出版社
展覧会の公式ガイドブックになっていますので、展覧会に行けそうもない人におすすめの本です。

『ムンク展 共鳴する魂の叫び』 公式ガイドブック (AERAムック)
- 作者: 朝日新聞出版
- 出版社/メーカー: 朝日新聞出版
- 発売日: 2018/10/25
- メディア: ムック
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基本情報
●会期:2018年10月27日(土) ~ 2019年1月20日(日)
●場所:東京都美術館(東京・上野)
●展覧会ホームページ:▼▼こちらから見ることができます。
まとめ
ムンクを知る展覧会です。
「叫び」だけではないムンクを知ることができます。
ムンクがどんな人生を過ごし、どんな作品を描いてきたのかを知り、ムンク作品を一気に見ることのできるこの機会は見逃せません。そのための混雑は仕方ないかもしれません。
▼上野公園周辺では見逃せない美術展がたくさん開かれています。
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