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『東山魁夷展』国立新美術館(東京・六本木) 会期短めで混雑は必至

国立新美術館(東京・六本木)でおこなわれている『東山魁夷展』を見てきました。

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国民的画家、東山魁夷の人気はあなどれないよ。

 

 

『東山魁夷展』国立新美術館(東京・六本木)

東山魁夷(1908-1999)は戦後を代表する日本画家です。

東山魁夷の作品には、日本人の心にズドンと響く四季折々の自然が描かれています。

作品を家に飾っている人も多い、日本人に愛されている東山魁夷の魅力がお腹いっぱいに楽しめる展覧会になっています。

 

混雑度 

金曜日の夜6時半ごろに行きました。

 

展覧会が始まって間もない金曜日だったのですが、人がいっぱいです。

東山魁夷→年配に人気→夜間は空いている、という私の予想は、外れてしまいました(笑)。

若い人でいっぱいなんです!

かなり驚きました。会場にいるのは20~30代くらいの男女がほとんどなんです。一人で来ている人も多かったのですが、カップルもちらほら。

夜間でこれだけの人気なので、昼間はもっともっと混雑が想像できます。

 

ただ、うれしいことに作品がどれも大きなサイズであり、会場もゆったりとしていて歩くゾーン・作品鑑賞ゾーンも広いので、人のわりにはゆったりと作品を見ることができます。

 

おすすめ度

四季の自然を愛するひとにおすすめの展覧会です。

桜の咲きほこる春があり、緑の木々がたちこもる夏、画面いっぱい紅葉でうめつくされた秋、ひんやりした雪の降る冬。四季の美しさを改めて感じることができます。

《秋翳(しゅうえい)》 1958年  東京国立近代美術館

 

美術展初心者さんにおすすめ。

東山魁夷は日本の近代画家なので、感性が現代の私たちに近いこともあり、ただ見るだけで単純に感動でき作品を楽しめます。作品の説明(キャプション)を読まなくても、自分の感性だけで心に響いてくる作品に出会えるはず。

(もちろんキャプションを読むと、さらに作品を楽しめますが(笑))

 

▼▼2017年秋に東京国立近代美術館で楽しんだ東山魁夷展の記事も読んで見てくださいね。

www.pooh70.com

 

所要時間

1時間ぐらいでした。

 

大作が多くみごたえたっぷりなので、あっという間に時間が過ぎてしまいます。お気に入りの作品をじっとりと見つめていると、このくらいの時間がかかります。

唐招提寺の襖絵を少しスピードアップして鑑賞すると、所要時間が短縮されます。

 

みどころ

①自然を感じる

とにかく自然のおおらかさと美しさを感じます。室内にいながら、外の澄んだ空気と風を感じることができます。

雪がコンコンと降る作品を見れば寒くなってきますし、桜の作品を見ているとあたたかな優しい空気を感じます。花粉症の人は花がムズムズしてくるかも(笑)

それぐらいに四季を感じます。

《冬華》 1964年  東京国立近代美術館

 

②唐招提寺御影堂障壁画

展覧会の目玉になっている壁画は、3種類見ることができます。

●涛声

波立つ海、水しぶきがとんできそう、岩にぶつかる波の音が聞こえてきそう。

 

《唐招提寺御影堂障壁画 涛声》(部分) 1975年 唐招提寺

 [展覧会パンフレット 部分より] 

 

●山雲

ぼんやりした霧の山。木々の生い茂る山と山の間に流れる細い滝。緑の山の斜面の奥行が神秘的。

 

●黄山暁雲・揚州薫風・桂林月宵

水墨画でシンプルな作品に圧倒される。

 

③京洛四季スケッチ

京都の四季や文化を楽しめる、ポストカードのような作品が並びます。東山魁夷は楽しんで描いていたではないかな~と、見ているこちらも楽しくなる作品です。

 

④西欧とドイツ・オーストリアの風景

日本の四季だけでなく、北欧の四季や古都ドイツ・オーストリアの街並みを描いた作品があります。日本の四季や、日本の古都である京都を描いたものと比べることもできます。

 

《晩鐘》 1971年 北澤美術館

 [展覧会パンフレット 部分より] 

 

おまけ:京都展のパンフレットが素敵

東山魁夷展は東京展の前に京都(2018年8月29日~10月8日)で展覧会が開かれていました。その京都展のパンフレットが素敵♡でした。

表(《唐招提寺御影堂障壁画 山雲》(部分)1975年 唐招提寺)は襖のようになっていて真ん中を観音開きで開くと、中には作品紹介、裏面は作品《道》(1950年 東京国立近代美術館)が一面に。

  [展覧会パンフレット] 

 

おすすめ本

①「東山魁夷」 鶴見香織、尾崎正明 著 / 東京美術

 東山魁夷初心者なら、まず一番に読んでみたい本です。

もっと知りたい東山魁夷―生涯と作品 (アート・ビギナーズ・コレクション)

もっと知りたい東山魁夷―生涯と作品 (アート・ビギナーズ・コレクション)

 

 

基本情報

●会期:2018年10月24日(水) ~ 2018年12月3日(月)

会期短めです。

●場所:国立新美術館(東京・六本木)

国立新美術館は火曜日が休館日なので気をつけてください。

●展覧会ホームページ:▼▼こちらから見ることができます。

生誕110年 東山魁夷展

 

まとめ

自然を風景を楽しめる展覧会です。

展覧会を見た後には、外にでて空気を大きく吸いながら公園を散歩したくなります。 紅葉が美しい屋外を散歩で楽しめる、この時期にピッタリの展覧会です。

素敵な展覧会を鑑賞して、さらに東山魁夷のファンが急増、作品を家に飾る人がますます増えそうです。

 

▼同じ新国立美術館では『ピエール・ボナール展』(2018年9月26日~12月17日)も開催中です。こちらもおすすめ展覧会です。

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