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『京都・醍醐寺-真言密教の宇宙-』サントリー美術館(東京・六本木) 仏像好きたちでわりと混雑

サントリー美術館(東京・六本木)でおこなわれている『京都・醍醐寺-真言密教の宇宙-』を見てきました。

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大仏の姿に興味しんしん。

 

 

『京都・醍醐寺-真言密教の宇宙-』サントリー美術館(東京・六本木)

京都の山科盆地にある醍醐寺は、貞観16年(874)に理源大師聖宝(832~909)によって開かれました。真言宗醍醐派の総本山として、常に歴史の表舞台で重要な役割を果たしてきた名刹です。

真言密教の寺として発展、本展では醍醐寺に伝わる国宝・重要文化財に指定された仏像や仏画を中心に、濃密な密教美術の世界を見ることができます。平安時代から近世にいたる醍醐寺の変遷をたどる展覧会でもあります。

 

混雑度 

金曜日の夕方5時ごろに行きました。

 

そんなに大々的に宣伝しているわけでもなく、話題にもなっているわけでもないので、混雑はしていないだろうと思っていましたが、わりと混雑しています。

展覧会会場がそんなに広くないということもありますが、仏像の人気はすごいんだな~と改めて感じました(笑)。

 

若い人が多く、特に女性が多かったです(時間がまだ夕方だったからかな)。 デートをしている大学生くらいの人たちも数組いました。デートで大仏鑑賞、素敵ですね~。うらやましい。

全体的に二人組、若いカップル、中年のご夫婦、女性同士が多かったです。おじさんやおじいちゃん、おばあちゃんは一人で来ているひとが多かった印象です。

 

おすすめ度

仏像に興味のあるひとにおすすめの展覧会です。

仏像好きにはたまらない展覧会です。醍醐寺という名刹に伝わる国宝の仏像、重要文化財の仏像が東京で一気に見られるのですから、見逃せません。

 

しかも、サントリー美術館といえば、なんといっても展示品の配置の仕方がおしゃれなのがウリです。(私はそう考えています(笑))

この会場で見る仏像は、むちゃくちゃ垢抜けて見えます。多分普段より数倍はおしゃれ仏像に変身しているはずです(笑)。

 

豊臣秀吉好きさんにもおすすめ。

醍醐寺のパトロンだったという豊臣秀吉。桃山時代、秀吉が62歳の花見はここ醍醐寺で盛大にひらかれ「醍醐の花見」として有名です。この花見に関する品々も展示されています。

 

子どもの秋の美術学習にもおすすめ。

展覧会の会場では、子どもの学習用シート「わくわくわーくしーと」が用意されています。シートにはそれぞれミッションが書いてありますので、子どもでも楽しく展覧会を鑑賞することができます。

シートには「美術館をたのしむルール」が書いてありますので、展覧会のマナーも身につけることもできます。

 

所要時間

50分ぐらいでした。

途中で椅子に座って仏像をぼ~と眺めましたが、ほかはわりと急いでみて、このくらいです。

仏像をみることに焦点をあてていたので、仏画や資料、書跡をもっときちんと見ていたら1時間くらいはかかってしまうはずです。

 

みどころ

①国宝《薬師如来および両脇侍像》
平安時代10世紀 / 醍醐寺蔵
 [展覧会パンフレット「わくわくわーくしーと」部分より] 
 
どんと座っている薬師如来は、なんと2メートル近くもある大きさです。
サントリー美術館の展示では展覧会のメインとなる展示物は、階段を下りてすぐのここ(今回は第二展示室)に展示されることが多く、この薬師如来はこの場所にいらっしゃいます。
階段を降りるときから、目の間にいらっしゃる薬師如来の神々しいオーラーがまぶしすぎて、くぎ付けになること間違いなしです。さすが、国宝パワーです。
薬師如来に見とれて、くれぐれも、階段を踏み外さないように気をつけてください(笑)。
 
両脇にいらっしゃるのは、日光観音と月光観音です。
 
間近でみるのもいいのですが、混雑がひどくなければ、奥にあるフカフカのソファーに座って大仏を少し遠くから見るのもおすすめです。遠くからでも、薬師如来のパワーを感じますし、仏像ととしてフォルムの美しさも感じることができます。

 

②迫力の重要文化財《五大明王像》

平安時代10世紀 / 醍醐寺蔵

 [展覧会パンフレット「わくわくわーくしーと」部分より] 
 
仏像の迫力もすごいのですが、目を引くのは赤々とした炎です。風に揺らめく炎が仏像の迫力を増し増しにさせています。

恐ろしい顔をした明王たちのなかで、大威徳明王の乗る水牛がかわいいのもポイントです。

 

ここでもサントリー美術館のおしゃれ展示が効いていて、五大明王像のバックは紅白のストライプ柄で、平安時代の仏像なんですが、なんだかとてもモダンな感じに見えるのが素敵です。

 

③豊臣秀吉に関する茶碗

《金天目および金天目台》 安土桃山時代16世紀 / 醍醐寺蔵

  [展覧会パンフレット「わくわくわーくしーと」部分より] 

 

この茶碗は、秀吉が醍醐寺に贈ったといわれる金の茶碗です。

秀吉と醍醐寺といえば、有名なのは「醍醐の花見」。亡くなる前の最後の華やかな花見で、正室のねねや側室の茶々、息子の秀頼も参加したといいます。

醍醐寺は歴史の舞台ともなっているのです。

 

④音声ガイド

この展覧会の仏像大使となっているのが、みうらじゅんさんと、いとうせいこうさんです。

音声ガイドを利用すると、大仏好きで有名なお二人のマニアックな意見が聞けます。お二人の大仏への愛を感じますし、マニアならではの大仏の味方や印象を語ってくれているのが、おもしろいのでぜひぜひ聞いてみてください。

 

おすすめ本

①「仏像のひみつ」 山本勉 / 朝日出版社

仏像についてよくわからないという人におすすめです。私も仏像初心者なので、この本を読んでから展覧会にいったところ、仏像を見るのがとても楽しく感じることができました。

仏像のひみつ

仏像のひみつ

 

 

基本情報

●会期:2018年9月19日(水) ~ 2018年11月11日(日)

会期の残り少なめです。気をつけてください。

●場所:サントリー美術館(東京・六本木)

●展覧会ホームページ:▼▼こちらから見ることができます。

京都・醍醐寺展 真言密教の宇宙 公式サイト|2018年9月19日(水)〜11月11日(日)サントリー美術館|2019年1月29日(火)|3月24日(日)

 

まとめ

仏像のすばらしさに感動できる展覧会です。

国宝や重要文化財の仏像が見られるチャンスです。仏像好きでなくても、仏像から醸し出されるオーラに圧倒されるはずです。

ぜひこの感動を六本木で。

今秋、私は仏像に興味しんしんなので、ちょっとしたことを発見したり、本で学んだことを実際に見て確認したりと、仏像を見るのが楽しくて仕方ないです。

 

▼私の仏像熱に火をつけた展覧会はこちらです。

www.pooh70.com

 

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