東京駅にある東京ステーションギャラリーで開かれている、『横山崋山展』を見てきました。

楽しげな人間たちの姿が見られるよ。
『横山崋山展』東京ステーションギャラリー(東京・東京駅)
[展覧会パンフレット]
横山崋山(1781-1837)は、江戸時代後期に京都で活躍した絵師です。自由な画風と筆遣いで人気を博しました。あまりにも人気があったため、崋山の優品の多くは、早くからフェノロサなどによって海外へ持ち出され、現在はボストン美術館や大英博物館に所蔵されていて、現在では知る人ぞ知る絵師となっています。
今回は、海外所蔵分をも含めた約100点もの(前期後期あわせて)横山崋山作品が一気に展示され、崋山の魅力満載の展覧会になっています。
混雑度
平日の夕方4時半ごろに行きました。
隠れた人気の展覧会と聞いていたとおり平日の中途半端な時間帯でも、わりとにぎわっていました。どの部屋にも10~20人程度はいました。
サラリーマンの3人組や、おばさまたちの2人組などもいましたが、ほとんどの人がおひとりさまです。みなさんマイペースで作品鑑賞しています。どこかが集中して混雑してしまうこともなく、鑑賞しやすい状況でした。
おすすめ度
江戸時代の庶民の暮らしに興味のあるひとにおすすめの展覧会です。
人間性あふれる人物描写が目をひく作品が多く展示されています。日常の生活をちらりとのぞいているような気分になります。どの作品も楽し気で、見ているこちらも楽しくなれる展覧会です。
所要時間
50分くらいでした。細かな人間の表情を見たり、描かれている雰囲気などをじっくり見ていると時間がたつのを忘れてしまいます。
展示作品数はそれほど多くはないのですが(前期と後期に分かれているため)、横山崋山ワールドに入りこんでしまい時間があっという間にたってしまいました。
みどころ
①横山崋山のユーモラスな絵なんだかどこかクスリと笑えるような、おもしろい作品が多いんです。かわいい妖怪が描かれていたり、夕顔棚の下でくつろぐ男女などなど。見ているだけでも、なごみますよ~。
②江戸時代の庶民の暮らし
【BSテレ東「美の巨人たち」パンフレットの一部 横山崋山《紅花屏風》1825 山形美術館所蔵】
《祇園祭礼図巻》の祇園祭りの鉾の様子や、《紅花屏風》の種植えから収穫、紅餅つくりの様子などからは、江戸時代の人々の楽しそうな表情や様子を見ることができます。
相撲をとっていたり、子どもにお乳をあげていたり、畑仕事をしていたり、川で水遊びをしたり、横山崋山の作品には、江戸時代の日常の世界が広がっています。
③前期と後期で展示作品が大きくかわる
前期は終了し(10月14日まで)、現在は後期(10月16日から)になっています。半分近くの作品が変わるようですので、前期と後期2回楽しめます。残念ながら《紅花屏風》は前期だけの展示です。
④人間だけでなく動物・植物絵にも注目
虎や猿、烏、鶴、鼠、鮎など(前期のみもあり)の絵も展示されていて、かわいい動物もたくさんいます。桜・藤・夕顔などの花や草木、花見・紅葉・雪といった季節の美しさの表現にも注目です。
基本情報
●会期:2018年9月22日(土) ~ 2018年11月11日(日)
●場所:東京ステーションギャラリー(東京・東京駅)
●展覧会ホームページ:▼▼こちらから見ることができます。
横山華山 Kazan - A Superb Imagination at Work|東京ステーションギャラリー 2018年9月22日(土)
まとめ
まったく知らなかった横山崋山ですが、うわさ通り見ごたえある展覧会です。
現代では、だれもが知っているような画家ではない(残念ながら忘れかけられている画家)横山崋山ですが、展覧会を見に行った人はだれもが素晴らしい内容だったといいます。
明るい雰囲気・細かな描写の作品が多く、見るだけで楽しくなります。この展覧会をきっかけに横山崋山ブームが広がるといいですね。
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