東京上野にある東京国立博物館で開かれている、特別展『京都 大報恩寺 快慶・定慶のみほとけ』を見てきました。

迫力に圧倒されるよ。
特別展『京都 大報恩寺 快慶・定慶のみほとけ』東京国立博物館(東京・上野)
今回の展覧会では、応仁の乱などの戦乱をまぬがれた大報恩寺に伝わる快慶の十大弟子像、肥後定慶の六観音を一堂に集めた貴重な機会になっています。
快慶
運慶とともに鎌倉時代を代表する仏師。運慶らと東大寺の復興造仏事業にもたずさわった。
肥後定慶
運慶晩年の弟子。運慶の長男である湛慶より十歳ほど若い定慶は、運慶次世代の実力派仏師の一人。定慶は、運慶の作風をよく学び相当な力量をもっていた。
大報恩寺
承久3年(1221)に開創された京都市の大報恩寺は、まもなく800年という節目をむかえます。
混雑度
金曜日の夜7時ごろに行きました。
この日は賛助会?員のご招待日だということで、多くの人がいました。普段の金曜日より混雑しているようでした。
今のところ、普段であればひどく混雑している様子はないですが、長蛇の列をなすことはなくても、仏像は人気なので平日や休日の昼間は、ある程度の混雑はしていると思われます。
会場は3つの部屋に別れていて、メインの第2・3の部屋は特に混雑しています。
第2の部屋に快慶作の「十大弟子」
[展覧会パンフレット 部分]
第3の部屋には肥後快慶作の「六観音菩薩像」
[展覧会パンフレット 部分]
が並んでいます。
どの像も、後ろからも前からも横からもぐるりと見られますので、見やすい像を、見やすい角度から、見ることをおすすめします。みんな、ひとつひとつの像の違いをじっくりみているので、どうしても混雑してしまいます。仕方ないですよね。
会場内は、思ったよりも若い(20~40代)おひとりさま女子が多かったことに驚きました。仏像に詳しそうな、こだわりのありそうな男性の姿も多く見かけました。金曜日の夜だからか、おひとりさまが多めです。
おすすめ度
仏像好きのひとにおすすめの展覧会です。
貴重な仏像がまとめて見られるのですから、仏像好きにはたまらない展覧会です。仏像っていろいろなタイプ?(顔がいっぱいついていたり、手の数が違ったり、持っているものが違ったり)がいて、飽きないですよね。
京都の歴史のながれを感じたいひとにおすすめ。
仏像のある京都にある大報恩寺は、北野天満宮ちかくにある800年ちかくもの歴史のある真言宗智山派の寺院。大報恩寺の仏像たちは、戦乱の京都の歴史をも体験してきたのだな~と感じながら鑑賞できます。
所要時間
50分ぐらいでした。音声ガイドを聞きながら、仏像をじっくり鑑賞してこのくらいかかりました。混雑していなかったら、もっとじっくりじっくり見入ってしまうかもしれませんし、混雑していたら、会場内を歩くのに手間どってしまうかもしれませんし。
多めに時間を確保していくことをおすすめします。私は、時間があればもっとじっくり像を見たかったな~と感じました。
みどころ
①京都 大報恩寺が誇る慶派仏師の名品を一堂に公開★第2の部屋 快慶の「十大弟子」
さあ~~と見てしまうとみんな同じように見えてしまうかもしれませんが(笑)。ひとつひとつ全く違いますので、じっくりみればみるほど楽しくなってきます。十大弟子全員見逃さないように気をつけてください。
入り口付近でもらえる出品目録の最終ページに像の写真付きの説明がついていますので、参考にしながら鑑賞できます。
【出品目録の一部】
★第3の部屋 肥後快慶作の「六観音菩薩像」
この日は、出口付近にいる聖観音菩薩立像は写真OKになっていました。写真からも、かなり大きな像であることがわかると思います。この大きさの像が、6体も一つの部屋に並んでいるので、すごい迫力があります。
見る角度も変えて楽しむのを忘れずに。
②釈迦の弟子を知る
釈迦の十大弟子それぞれの特徴を知ることができます。
大人気の漫画「聖☆おにいさん」に出てくるアナンダ(阿難陀立像)、息子のラーフラ(羅睺羅立像)も見ることができて感動しました。
おすすめ本
①「聖☆おにいさん」 高橋朋也他 著/ 東京美術
ブッダとキリストが日本の立川で一緒に暮らし始めるという、衝撃のストーリー。ブッダのお弟子さんがよく立川に遊びに来ます。
基本情報
●会期:2018年10月2日(火) ~ 2018年12月9日(日)
●場所:東京国立博物館(東京・上野)
●展覧会ホームページ:▼▼こちらから見ることができます。
同じ東京国立博物館(東京・上野)では「マルセル・デュシャンと日本美術」(2018年10月2日(火) ~ 2018年12月9日(日))が開催されています。
となりの同じ平成館のとなりの会場になるので一緒に見ることもらくちんです。入場料も2展セットが2000円で販売されています。
▼▼展覧会ホームページは、こちらから見ることができます。
マルセル・デュシャンと日本美術 | 東京国立博物館・フィラデルフィア美術館交流企画特別展
まとめ
京都の大報恩寺名品が東京で一気に見ることのできる貴重な展覧会です。
今までは、「仏像って見慣れないし、どこをポイントに見ていいのかわからないな~」と思っていたのですが(笑)。今回の展覧会では、貴重な仏像がそろって並んでいる迫力に圧倒され、わからないなりにも見るだけでも楽しめました。
さらに、もっともっと仏像について知りたいなと興味がわいてきました。この秋は、三井記念美術館(特別展「仏像の姿(かたち)~微笑む・飾る・踊る~」)、東京ミッドタウンのサントリー美術館(京都・醍醐寺 真言密教の宇宙」)でも仏像の展覧会が開かれているので、こちらも時間があればのぞいてみたいな~と思っています。
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