東京・赤坂でリニューアルオープンしたとらや赤坂店でひらかれている『とらや羊羹デザイン展』を見てきました。

羊羹デザインの素敵さに驚くよ。
リニューアルとらや赤坂店
都会の交差点にふと現れる、宇宙船?のようなかたちの建物。これが、新しいとらや赤坂店になります。
このユニークな建物を設計したのは内藤廣(ないとうひろし)さんです。2009年には京都のとらやも手掛けています。黒と茶色を基本とした落ち着いた建物なんですが、ゆるやかな曲線、大きなひさしのような屋根が魅力的な建物になっています。
建物は、地下1階ありの3階だてになっています。
●地下1階
ギャラリー:和菓子や日本文化を発信する展示やイベントを行う。
●1階
売場:予約品のお渡し、急ぎの方への対応
●2階
売場:定番商品からオートクチュール菓子まで
●3階
菓寮:あんみつやお汁粉などの甘味、食事が楽しめる。テラス席もあり。
製造所:生菓子や焼き菓子をつくる様子をガラス越しに見ることができます。
3階菓寮の利用
日曜日のお昼ごろに訪れた時は、満席で何組か空きを待っている状態でした。
この日は、入り口を入ってすぐ左側に機械があって、そこで菓寮を利用する人の順番チケットを発券していました。(混んでいるときだけなのかわからないのですが)
とらやの公式ホームページの赤坂店のページでは、現在の待ち組数と待ち時間がわかるようになっていますので、行かれるときには参考にすることをおすすめします。
▼ここからみられます。
赤坂店(直営店・虎屋菓寮) | とらやの和菓子|株式会社 虎屋
とらや羊羹デザイン展
地下1階では、リニューアル初回企画展「とらやの羊羹デザイン」(2018年12月30日まで)を見ることができます。
羊羹のできるまで
会場の真ん中では、とらやの代表菓子ともいえる羊羹ができるまでの手順や道具がわかるパネルと、大きな鍋が展示されています。
御棹菓子見本帖
大正7年(1918)
見本帳とは、お菓子のデザイン帳のこと。現代の商品カタログのようなもの。とらやには、元禄年8年(1695)から、近代にいたるまで見本帳が伝来していて、昔の菓子の形の姿がわかる貴重な資料です。
【参考:展覧会キャプションより】
羊羹デザインあれこれ
大正7年の「御棹菓子見本帳」に描かれている羊羹デザイン450点ほどが、会場の四方の壁にぐるりと展示されています。その量に圧倒されますし、デザインの素敵さにみとれてしまいます。
これらの写真は、ほんの一部。
色合い、デザインがこんなにもたくさんあるんだと驚きますし、羊羹ひとつひとつに素敵な名前(銘)がついているのに感動です。
デザインにつけられている名前も、ひとつひとつ口に出して発音したくなる美しさです。
くずし文字で名前の読み方すらわからないと思っても、大丈夫です。羊羹のデザインの下には名前の書かれた紙があり、それをめくると、その名前についての説明が書いてあります。興味をもったらすぐに調べることができます。
デザインから羊羹に
デザインから作られた羊羹のサンプルも展示されています。
●「新八重錦(しんやえにしき)」
●「二見潟(ふたみがた)」
●「花使(はなつかい)」
●「新更科(しんさらしな)」
基本情報
場 所 : 虎屋 赤坂ギャラリー(とらや 赤坂店 地下1階)
会 期 : 2018年10月1日(月)~12月30日(日)※11月6日(火)は休み
時 間 : 10:00~17:30
※入場無料
▼▼お店の公式ホームページはこちら
まとめ
新しいとらや赤坂店は、モダンでありながらも、日本らしさもある建物になっていて、建物を見るだけでもワクワクします。
とらやのお菓子を買って、カフェでお茶をして、企画展をみて、たっぷりとらやワールドに浸ることのできる空間になっているので、アミューズメントパークのように楽しめます。
外国人にもおすすめの観光スポットにもなりそうです。