東京・上野にある上野の森美術館で開かれている、『フェルメール展』を見てきました。

この秋一番の話題の展覧会がはじまったね~。
『フェルメール展』上野の森美術館(東京・上野)
この秋いや今年一番の話題になっているフェルメール展。
フェルメール(1632-1687 享年56歳)はオランダの画家。生涯を通して生まれたオランダ西部のデルフトから出たことがなく、生活圏内が異常に狭かったという画家です。
作品は現存しているものが37点ほど(数点は真筆か評価がわかれている)しかないことも、フェルメールの人気のひとつといわれています。人生をかけて、世界中(ヨーロッパ、アメリカ、イギリス)にちらばっている、フェルメール作品すべてを見ようとする人もいるくらい人気なんですよ。
今回のフェルメール展では、驚くことにフェルメール作品が9点も来日する展覧会になっています。
▼フェルメール展(会期:2018年10月5日~2019年2月3日)の公式ホームページはこちらからです。
混雑度 ・会場の雰囲気
今回の展覧会は、日時指定入場制になっています。
事前に前売り券を買って決まった日時に美術館を訪れるのです。
時間は、1日を6つ(1時間・1時間半)の時間枠で区切ってあり、決まった時間枠のうちに入場することになります。入ってしまえば、好きなだけ会場内で作品を見ることができます。
では、混雑はないのか?といえば。
いえいえ、やっぱり人気の展覧会なので混雑しています(笑)。
混雑具合の実況中継
私が展覧会に行った状況を報告します。
チケット:平日9:30~10:30
★★★入場まで★★★
チケットにも書いてありますが、入場開始時間は混雑します。
9:40 美術館前に到着
長蛇の列です。「入場まで30分待ち」という状況でした。入場開始の10分後くらいのこの時間が一番混雑しているのかもしれません。私の後にもどんどん列は長くなりましたので。
係員の人の話によると、「30分後くらいには待ち時間はなくなるはず」とのことです。
9:45~10:10過ぎ タリーズで休憩
美術館すぐそばの、さくらテラスのタリーズで、コーヒーを飲んでのんびりしていました。(公園にはベンチもたくさんあります。)
10:15 再度美術館へ
やった~~。行列解消しています。入場開始時間から30分以上~45分すぎくらいに行くと待ち時間は0分でした。
★★★入場しました★★★
10:20 音声ガイド貸出
今回のチケットでは、入場者全員に音声ガイドが貸出されます。
音声ガイド貸出も混雑ポイントですが、入場する時点でもう空いていましたので、ここも難なくクリア♡係員の女性の、ブルーのワンピース・ブルーの頭に巻いたスカーフ?ファッションがかわいいな~♡と眺める余裕もあるくらいです。
入場が並んでいたら、ここでも少し並びそうです。
★★★作品展覧会場に入りました★★★
10:20 会場入り口付近
入り口は行列が解消していても、会場内は、やっぱり混雑しています。展覧会あるあるで入り口付近は、歩くのもやっとというぐらい。
混雑の中で作品を見るのがつらいので、フェルメール作品を探すことにします。ぐるりと見た感じではフェルメール作品が見当たらないので、ここはとりあえずスルー。
10:25 2Fの会場
混雑中。こちらにもフェルメール作品はまったく見当たりません。
あれ?どこかにまとめて展示なのかな?もう2Fはすべてスルーです。
10:30 階段をおりて1Fへ
階段をおりてシアター部屋へ。フェルメールについての説明や作品についての説明のビデオがながれています。
ここも混雑していますが、2Fに比べればまだひんやりした空気がすえます。ふぅ~~。
10:33 フェルメール部屋
ついに到着。なんと、この部屋にフェルメール作品がすべてそろっています。
もちろん大混雑です。が、入り口付近よりはまだ混雑していないかも(笑)。混雑した中にダイブ!
11:00 2Fに戻る
まだ見ていない2F階の作品をブラブラみます。うれしいことに、入場した10:30頃よりも混雑していません。だれも見ていない作品もあるぐらいです。
興味のある作品を重点的に見ます。
11:25 再度フェルメール部屋
再度フェルメール作品を見ます。混雑はさきほどと同じくらい(少し空いたかも)。混雑に慣れてきたので、特に「牛乳を注ぐ女」をじっくり再鑑賞。
11:40 お土産ショップ
グッズ・図録ショップは混んでいません。レジもすんなり。
ミッフィーとフェルメールのコラボ人形「牛乳を注ぐミフィー」は人気のようです。
混雑対策
人気のフェルメール展の混雑は避けられないと思われますので、少しでも混雑をさけるための対策を考えてみました。(確実性は保証できません、参考程度です。)
①チケットの購入
朝一よりも夕方の方が空いてそうです。フェルメール展 公式twitterでは当日まだチケットの買える時間帯がお知らせがみられます。
平日は夕方4時以降が空いているようです。逆に、朝一や午前中は混雑していそうです。そして、展覧会あるあるで金曜日の夕方~夜が一番のねらい目なのではないかなと思います。
フェルメール展は、閉館時間が日によってまちまちで、金曜日以外でも20:30まで開館している日が多くあります。仕事帰りに寄るチャンスがわりとありますので、きちんと公式ホームページで確認をすることをおすすめします。
②入場時間
チケットに書いてある通り、入場できる時間の40分過ぎくらいに美術館に着くくらいでよいのではないでしょうか。ただ、最後の時間枠の人は作品を見られる時間が限られてしまうので気をつけてください。
③会場内
フェルメール狙いなら、迷わずに最後の部屋までつきすすみましょう。
フェルメール作品でも人気の差があります。どの作品から見ても自由なので、空いてそうな作品を狙ってフットワークよく(人にぶつからないように気をつけて)作品を鑑賞しましょう。パンダを見るように並んで横にスライドして進んでいくというわけではありません(笑)ので注意しましょう。
(混雑がひどくなってきたら、列をつくって「絵の前では立ち止まらないでください」方式になるかもしれませんが。)
④音声ガイドマークの作品は混雑
当然ですが、入場者全員が音声ガイドをつかっていますので(笑)。混雑は仕方ないので、横(絵の左横がたいてい空いています)の方からじっとりと見ましょう。
⑥フェルメール作品以外はいつ見るの?
とにかく混雑していたらフェルメール室へGO!へ行くのがおすすめです。
混雑具合によって臨機応変に対応しましょう。私の場合(9:30~10:30枠)では、次の枠の人が入って30分くらい後になる11時くらいになると、2Fの会場はわりと空いていました。(確実性はないのですが。)
⑦バック(鞄)に気をつける
混雑しているので、大きなリュックはかなり邪魔になっていました。満員電車と同じ感じで、荷物を自分の前にもってくるぐらいで混雑の中に乗り込みましょう。
少しでも多くの人が見られるように、荷物は少な目にして、自分がとるスペースを最小にしましょう(笑)。会場の外にロッカーがあるので利用すると便利です。
⑤清潔な洋服、ヘアースタイル
当然のことですが、とにかく狭い空間にぎゅう~と人が集まるので、香りには気を付けたほうがよさそうです。風邪の流行するシーズンにはマスクも必要になってきそうです。
⑦キャプションはなし
入場者全員に作品の説明が書かれた冊子が渡されるので、作品ごとにキャプション(説明)はついていません。なので、作品を見ながら作品リストを見ることになります。フェルメール作品をじっくり見たいなら、混雑に飛び込む前に、作品説明を読んでおくと見ることに集中できます。
混雑は仕方ないとも言えますが、できるなら少しでもじっくりと作品を鑑賞したいので、実際に会場に行ってみて感じたこと・気づいたことをピックアップしてみました。フェルメールを日本で見られるせっかくの機会なんですから、ぞれぞれがちょっとずつ気をつかってみんなが楽しんで作品を楽しめるといいですね。
当日券について
▲とある土曜日の様子の当日指定券販売状況の様子の写真です。
時間に自由がきくようであれば、当日券を狙って行ってみるのもおすすめです。
当日でも空いている時間があれば、当日日時指定券が購入できます。その日の空いている時間はフェルメール展 公式twitterアカウントで見ることができますので、要チェックです。
<当日日時指定券>
・前売日時指定券の販売に余裕があった入場時間枠のみ販売いたします。
- 当日00:00より販売 インターネット、セブン-イレブン
当日09:00より販売 「フェルメール展」会場チケット窓口、インフォメーションダイヤル- その他、チケットぴあ各店舗営業時間より販売開始。
・料金は前売日時指定券の+200円
(一般:2,700円/大学・高校生:2,000円/中学・小学生:1,200円)「フェルメール展」公式ホームページより
フェルメール展 公式twitterアカウントは、公式ホームページのトップページからも見られます。 twitterをやっていなくても大丈夫です。
チケットはセブンイレブンで購入する人が多いようで、当日のセブンイレブンの袋に入ったチケットを持った人を多くみました。
セブンイレブンでチケットを購入する場合は、「マルチコピー機」を使って日時を選んで必要事項を登録したあと、支払いはレジで行います。クレジットカードの登録などなく簡単にできますので、おすすめです。
おすすめ度
フェルメールが気になる人には、見逃せないおすすめの展覧会です。
大人気のフェルメール。一気にこれだけの作品が日本で見られるのですから、ちょっとでも気になったら、ぜひぜひ見に行ってください。
混雑している会場、室内という状況でも、フェルメールのそれぞれの作品自体から生み出される光と、当時のオランダの生活が伝わってくる作品から、自分ひとりが作品を独占してみているような気分も味わえます。
フェルメールの光と作品からにじみ出る秘密めいたともいえる雰囲気がたっぷりで、思う存分、自分のペースでフェルメール作品にどっぷりつかれます。
所要時間
1時間半ぐらいでした。
フェルメール作品はそれぞれ2,3回、会場内をウロウロしながら、他の作品もマイペースで鑑賞してかかった時間です。
展示作品は多くありません。
多くの人はフェルメール作品を見るのに時間がかかると思います。混雑具合によって、だいぶ所要時間は変わると思いますが、フェルメール作品を含めて全作品をしっかり見ようとおもったら、1時間ほどはかかってしまいます。
混雑していると会場内を歩くのも大変なので、鑑賞時間には余裕をもっていってくださいね。
まとめ
今年度大注目のフェルメール展ですので、やはり混雑は仕方ないのかもしれませんね。
休日はもっと混雑しそうですので、みんなで少しずつ気をつかって作品を鑑賞することが必要になりそうです。
混雑をしていても、フェルメール展おすすめです。
基本情報
●会期:2018年10月5日(金) ~ 2019年2月3日(日)
●場所:上野の森美術館(東京・上野)
★2019年2月16日~5月12日 大阪市立美術館に巡回します。
●展覧会ホームページ:▼▼こちらから見ることができます。
★★★★★★★★
混雑についてだいぶ熱く語ってしまったので(笑)、展覧会の展示作品についての情報は、別の記事で報告します。
▼▼フェルメール展でみることのできるフェルメール作品をひとつひとつチェックした記事を書いていますので、ぜひぜひこちらも見てみてくださいね。
★★★★★★★★
東京・上野では、2018年秋~冬は見どころ満載の展覧会が続きますので、要チェックです。公式ホームページをみるだけでもワクワクします。
★西洋美術館「ルーベンス展」2018年10月16日~2019年1月20日
★東京都美術館「ムンク展」2018年10月27日~2019年1月20日
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