2018年8月31日追記
8月中旬に再び『野口哲哉展~中世より愛をこめて~』ポーラミュージアムアネックス(東京銀座)を見に行きました。前回いなかった侍がいました!!
ファッショナブルなスパッツをはいた侍3人組が登場していました。かっこいい!
東京銀座にあるポーラミュージアムアネックス(東京銀座)で開かれている『野口哲哉展~中世より愛をこめて~』を見てきました。

甲冑を身に付けた、かっこいい侍たち大集合。時空を超えて、オシャレな銀座で、こんなにたくさんの侍に会えるなんて。驚きだよ。
『野口哲哉展~中世より愛をこめて~』ポーラミュージアムアネックス(東京銀座)
混雑度
★★☆☆☆(★5満点 多いほど混んでます)
▼「Sleep away」
火曜日のお昼に行きました。会場には3,4人がいる程度で、ストレスなくじっくり見ることができました !!
2014年の練馬区立美術館で行われた、野口さんの展覧会では、たくさんの人がいて、びっくりしたのを記憶していたので、今回も混んでいるかも~と心配していたのですが。
混雑していなかったのは、平日のお昼だったからですかね~?
展覧会も始まったばかりなので、会期終了近くになってきたら、混雑してくるかも?!と予想しています。
おすすめ度
★★★★★(★5満点)
甲冑や鎧好き、侍好きには、たまらない展覧会です。
どこまでが、本当で、どこまでがフィクションなんだろうと、ワクワクしてきます。細かな甲冑の作りも、じっくり見て楽しめます。
ちょっと怖いけれど、侍の顔もじっくりみると、どの侍もなんともいえない表情を浮かべています。
作品についているキャプションも読みごたえありますので、お見逃しなく。
▼「Samurai Box」
それにしても、顔のつくりが精巧すぎるのも、気持ち悪いものです(笑)
所要時間
じっくりみて、合計で25分ぐらいでした。空いていたので、写真ものんびり撮ったり。(写真は自由に撮ることができます!!)じ~~と甲冑のつくりを観察したり。侍さんの顔をみつめてみたり。好きなだけ、好きなように作品を見て、かかった時間です。
10~15分程度でも、野口哲哉の甲冑ワールドに一気に入りこめます。
展覧会のみどころ
①甲冑のデザイン性
とにかく、かっこいい!!
▼「SMILE」
スマイルマークはどこにあるか、すぐにわかりました?甲冑に描かれていても、まったく違和感がなくて笑えました。
▼「蛤兜の居る風景」
とても有名なネズミのキャラクターみたいな姿の兜ですが、これは「蛤」を両側に取り付けたデザインです。
展覧会キャプションより
世界で有名なネズミって…。あのアメリカンのネズミちゃんよね??言われれば、なるほどね(笑)
②ヨーロッパや世界の作品をオマージュ?
フェルメールやレンブランドといった、中世のヨーロッパで活躍した画家の作品をオマージュ?した作品があります。
▼「17C 音楽の寓意 フェルメールに基づく」
フェルメールは、素朴な木彫で知られる「円空」と同じ年です。世界が海で繋がり華やかに繁栄する中、どちらも画壇から距離を置き、自分の仕事に生涯をささげた偉大な芸術家です。
展覧会キャプションより
フェルメールの作品「ヴァージナルの前に座る若い女」と同じ構図の作品です。もちろんフェルメールの作品では、侍ではなく、かわいい女の子がヴァージナル(ピアノのような楽器)を弾いています(笑)
▼「AD1637 大波の前立兜
」
戦国時代を締めくくる騒乱島原の乱が日本を揺るがせた時、オランダのレンブラントは31歳でした。
展覧会キャプションより
兜の飾り「波」が、かなりダイナミックです。
気になった作品
▼「Clumsy heart」技法 ミクストメディア 2018年
勇ましい侍と、ハート♡マークって似合わない組み合わせなのに、なんだかかわいい。甲冑衣装もピンク色が使われていて、さらにかわいさアップ。ただ、このお侍さんがどんな顔なのか、気になります(笑)
→8月に再鑑賞時に確認済み。
▼「AD1510 美食の寓意」
暑い日だったので、アイスクリームを食べているお侍さんが、うらやましすぎました(笑)お侍さんは、目線がこちらで、ポーズをとっていますが、早くアイスクリームを食べないとアイスが溶けてしまいそうで、心配です。
お楽しみ
①会場でのポストカードや作品集の販売
作品集は、特におすすめです。作品集を購入すれば、じっくり甲冑の細かなつくりを見ることができますし、リアルなお侍さんの顔も、十分楽しめます(笑)
▼「野口哲哉作品集 中世より愛をこめて」は、こちらアマゾンからも購入できます。
②POLAビル2階 和菓子「HIGASHIYA」と銀座手みやげ
展覧会の会場のあるPOLAビルの2階は、有名なおしゃれ和菓子屋さん「HIGASHIYA」です。「HIGASHIYA」では、和菓子のお土産も買えますし、喫茶ルームもあり、お茶も楽しめます。
▼お店「HIGASHIYA」のホームページはこちらから見られます。
▼▼以前に「HIGASHIYA」でお菓子を買った記事はこちらにあります。手みやげの参考にどうぞ。
▼▼私が実際に買って選んだ、銀座で買える手土産かわいい和菓子6選についての記事もあります。
③東京国立博物館(上野)で本物の甲冑をみる
東京国立博物館では、本物の甲冑を見ることができます。銀座からは、地下鉄銀座線に乗って上野駅に行くと、東京国立博物館に行くことができます。
▼「黒革素懸威如意頭形兜(くろかわすがけおどしにょいがしらなりのかぶと)」 江戸時代 18世紀
▼「紫裾濃威堂丸具足(むらさきすそごおどしのどうまるぐそく)」 江戸時代 19世紀
数は多くないのですが、見応えあります。 野口哲哉さんのように、想像力をはたらかせて、自分の甲冑を絵で描いてみたくなってきます。
▼東京国立博物館へのホームページはこちらから。
おすすめ本
「野口哲哉ノ作品集 侍達ノ居ル処」 野口哲哉 著/ 青幻社
今回の展覧会には、居なかった侍たちも出会えます。特に、シャネル侍は必見!!ネコ好きさんにもみてほしい、ネコ用の甲冑もあります。作品はもちろん、野口さんが書いている作品のキャプションも笑えますよ。
基本情報
●会期:2018年7月13日(金) ~ 2018年9月2日(日)
●入場無料
●場所:POLAポーラミュージアムアネックス(東京銀座)
展覧会ホームページ:▼詳しくはこちらへ。
ポーラ ミュージアム アネックス|POLA MUSEUM ANNEX 開催中の企画展
まとめ
大好きな野口哲哉さんの作品が、久しぶりにたくさん見られたので大満足です。とにかく、野口さんの想像力や感性におどろく展覧会です。男性も楽しめるので、銀座デートの途中に寄ってみるのもおすすめ。中世にタイムスリップした気分になれるのも、おもしろいです。子どもの夏休みの自由研究にもなりそうです(笑)。親子で甲冑研究してみませんか?
虫のように甲冑侍を標本にするのも、かっこいいですね~。