東京目黒区にある目黒区美術館で行われている『藤田嗣治 本のしごと 』を見てきました。

没後50年の記念YEARなので、今年は藤田嗣治に注目が集まっているよ。
- 混雑度:『藤田嗣治 本のしごと』目黒区美術館
- お勧め度:『藤田嗣治 本のしごと』目黒区美術館
- 所要時間:『藤田嗣治 本のしごと』目黒区美術館
- 展覧会のみどころ:『藤田嗣治 本のしごと』目黒区美術館
- 気になった作品:『藤田嗣治 本のしごと』目黒区美術館
- お楽しみ①:『藤田嗣治 本のしごと』に繋がる展覧会
- お楽しみ②:近代美術館でも藤田を見られる確率高し!!
- 展覧会の基本情報:『藤田嗣治 本のしごと』目黒区美術館
- おすすめ本:『藤田嗣治 本のしごと 』目黒区美術館
- まとめ:『藤田嗣治 本のしごと 』目黒区美術館
混雑度:『藤田嗣治 本のしごと』目黒区美術館
★★☆☆☆(★5満点 多いほど混んでます)
土曜日の午前中に訪れました。
目黒区の美術館なので大々的に宣伝もしていませんし、急激な混雑は予想されませんが、人気のある藤田嗣治なので、好きな人は多いはずです。
この日も人は多くありませんが、途切れることなく人が訪れていました。
美術館が公園の一画にあるので、散歩やジョギングの途中らしき人もいて、にぎやかでした。
人は少ないのですが、細かい作品(手紙類など)は、みんなじっくり見るので、お互いに譲り合いながら見る感じになりました。
お勧め度:『藤田嗣治 本のしごと』目黒区美術館
★★★★☆(★5満点)
藤田嗣治が気になる人には、かなりおすすめです。
大作は少ないけれど、藤田嗣治のかわいい作品が多い展覧会になっています。
絵画だけでなく、陶器、てづくりおもちゃ、テーブルなどの藤田作品があり、ひとりの人間として、身近に藤田嗣治を感じられるような気がします。
所要時間:『藤田嗣治 本のしごと』目黒区美術館
45分ぐらいかかりました。
見入ってしまう作品が多いので、時間さえあれば、いくらでも見ていられます(笑)。
気にいった作品は、何度もじっくりみて楽しみました。
展示数は多めです。
展覧会のみどころ:『藤田嗣治 本のしごと』目黒区美術館
[展覧会パンフレット]
パンフレットの左はじに描かれた「藤田マーク」がかわいい♡
①藤田嗣治の好みがよくわかる
友人に宛てた絵手紙など、藤田嗣治の私生活がかいまみられる作品が多い。
②巨匠藤田嗣治の細かな仕事に驚く
フランスで大成功を収めた藤田嗣治が、日本の雑誌「婦人之友」や「ホーム・ライフ」の表紙を描いていたことに驚きました。
③藤田嗣治のたくさんの猫に会える
藤田嗣治の「猫」が集まっています。
気になった作品:『藤田嗣治 本のしごと』目黒区美術館
「書簡(フランク・シャーマン宛)」 1949年
[展覧会パンフレット]
右上の作品になります。
1949年3月でのニューヨークでの生活をつづった手紙です。
フランク・シャーマンらGHQ関係者を頼ってアメリカのビザを取得し、単身日本を離れた藤田は、ニューヨーク到着後、シャーマンに向けて何度も手紙を出している。シャーマンとの文通の目的は、日本に残した君代夫人の安否を確認するため。夫人がニューヨークに到着するまでの約2ヶ月間、藤田がシャーマンに宛てた手紙は約25通もある。
参考:『もっと知りたい藤田嗣治』より
とにかく藤田の描くイラストがかわいすぎなんです。
こんな感じの書簡が何枚も展示されていて、どれもかわいくて、かわいくて、ユーモラスなんです。
藤田のまめな性格やキュートさが、伝わってきました。
お楽しみ①:『藤田嗣治 本のしごと』に繋がる展覧会
今年2018年は、藤田が亡くなって50年の節目の年になっているので、大回顧展が予定されています。
今年は、藤田嗣治の記念の年、藤田YEARなのです!!
2018年7月31日からは東京上野にある東京都美術館で「没後50年 藤田嗣治展」が始まります。
欧米からも作品が来日して、大々的な展覧会になるようです。
楽しみ!!
お楽しみ②:近代美術館でも藤田を見られる確率高し!!
国立近代美術館(東京竹橋)のMOMATコレクション 所蔵作品展で、藤田作品を見られることが確率的に高いです。
私は行くと必ず数点展示されています。
問題の戦争画も見ることができましたし、乳白色の女性の作品も見ることができました。
展示内容は変わるので、何が見られるかはわかりませんが、なにかしらは見ることができるのではないでしょうか。
▼東京国立近代美術館のMOMATコレクションの展示作品は、ホームページより確認できます。
http://www.momat.go.jp/am/exhibition/permanent20171114/
ちなみに、現在の所蔵作品展「MOMATコレクション」(2017年11月14日[火]-2018年5月27日[日])では、藤田作品は1点しか展示されていません。
藤田嗣治 『シンガポール最後の日(ブキ・テマ高地)』だけでした。
2017年秋に見た東京国立近代美術館(MOMATコレクション)の、レオナール藤田(藤田嗣治)作品は、見応えのあるものでした。
「自画像」1929年
フランスで成功して、16年ぶりの一時帰国をした1929年の藤田40歳代初頭の自画像。猫もドヤ顔ですね。
「動物宴」1949-60年
動物好きにはたまらない、にぎやかな一枚。自分の家のキッチンに飾りたくなりました。
展覧会の基本情報:『藤田嗣治 本のしごと』目黒区美術館
会期:2018年4月14日(土)〜2018年6月10日(日)
場所:東京目黒区美術館(JR目黒駅)
展覧会ホームページ:▼詳しくはこちらへ。
おすすめ本:『藤田嗣治 本のしごと 』目黒区美術館
藤田嗣治を1冊で知ることのできる本がこちら。
もちろんオールカラー。B5サイズで、持ち運びもしやすいですし、見やすいサイズなのもおすすめポイント。
これを読んでおけば、一通りの藤田伝説(笑)を知ることができますよ。
今回の展覧会で見た作品も多く掲載されています。
今回の展覧会でちょ~お気に入りだったフランクシャーマン宛ての手紙のひとつも、裏表紙になっています。
おしゃれなオールインワンを着た藤田が洗濯している!!
現物は、色がついています。(本の中に掲載されています)

もっと知りたい藤田嗣治(つぐはる)―生涯と作品 (アート・ビギナーズ・コレクション)
- 作者: 林 洋子,内呂博之
- 出版社/メーカー: 東京美術
- 発売日: 2013/08/25
- メディア: 単行本
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まとめ:『藤田嗣治 本のしごと 』目黒区美術館
波乱万丈の人生を歩んだと思われる藤田嗣治。
日本に対してどんな感情をもっていたのか?幸せな人生だったのか?と気になるのですが。
今回の展覧会を見て、日本を嫌いではなかった(と思いたい)と感じることができたような気がします。

今年の夏は、藤田嗣治について思いをはせながら、戦争についても考えてみたくなるね。