上野公園にある東京国立博物館で行われている『名作誕生つながる日本美術』を見てきました。

日本の美的感覚の素敵さを再認識できる美術展だよ。しかも、混雑はしていなくて穴場かも。
- 混雑度:『名作誕生つながる日本美術』東京国立博物館
- お勧め度:『名作誕生つながる日本美術』東京国立博物館
- 所要時間:『名作誕生つながる日本美術』東京国立博物館
- 展覧会のみどころ:『名作誕生つながる日本美術』東京国立博物館
- 気になった作品:『名作誕生つながる日本美術』東京国立博物館
- お楽しみ①:「名作誕生つながる日本美術」音声ガイド
- お楽しみ②:「洛中洛外図屏風」洛中にいる見返り美人を探せ!
- 展覧会の基本情報:『名作誕生つながる日本美術』東京国立博物館
- おすすめ本:『ヘンな日本美術史』山口晃氏
- おすすめ!一緒にまわっておきたい美術展
- まとめ:『名作誕生つながる日本美術』東京国立博物館
混雑度:『名作誕生つながる日本美術』東京国立博物館
★★★☆☆(★5満点 多いほど混んでます)
ゴールデンウィークの終わりかけ、夜間開館を狙って行ってみました。お休み中なので、夕方~夜にかけても小さな子どもや、ご家族できている方が多いようでした。
が、「う~ん、こんなもんですか。」というレベルの混雑です。
チケット売り場はやや混んでいたのですが、多くの方は常設展の方だけのチケットを求めていました。(外国人の方はこちらが多いです)
美術展のタイトルがわかりづらいのか?
あまり広告をしていないのか?
おもったよりも観覧料が高いからか(笑)?
嬉しいことに、混雑はいまいちです。穴場ともいえそうです。
注意すべきことは、会期が短いこと。前期は終了してしまい、後期は5月8日~5月27日ということで、あっという間に終わってしまいます。混雑もこのままいまいちのまま終了しそうな予感です。
お勧め度:『名作誕生つながる日本美術』東京国立博物館
★★★☆☆(★5満点)
[展覧会パンフレット]
う~ん、おすすめするかどうか悩みます(笑)。
豪華な作品が揃っていますし、多種多様な美術品(木像から、絵画、工芸品、着物)が見ることもできます。
絵画でも、絵伝や山水画、花鳥図、屏風、絵巻などが勢ぞろいです。
が、その分いろいろな知識をもっていないと、美術展を十分楽しむことができない気がします。
日本美術にあまり詳しくない方(私もそうです!!)は、日本の名作美術を気軽にみるイメージで行けばいいかなと思います。
所要時間:『名作誕生つながる日本美術』東京国立博物館
ミュージアムショップもみて、合計で1時間ぐらいでした。
大きなサイズの作品が多いので、じっくりみるというよりも、全体を見ながら、気になる点をじっくり見るという感じで、展覧会場をまわりました。
展覧会のみどころ:『名作誕生つながる日本美術』東京国立博物館
[展覧会パンフレット]
①伊藤若冲の作品がみることができる
大人気の伊藤若冲の作品がみることができます。
[朝日新聞 「名作誕生つながる日本美術」記念号外]
若冲の、鶴も鶏もそろってますよ!!
②大きな仏像が10点も展示
仏像好きもワクワク。
③物語が工芸品になっている
伊勢物語、源氏物語をモチーフにした工芸品で、日本の美術の美しさを改めて実感できます。
[展覧会パンフレット]
気になった作品:『名作誕生つながる日本美術』東京国立博物館
「鶏図押絵貼屏風」
伊藤若冲 江戸時代18世紀
▼パンフレットの一番下の作品になります。
[展覧会パンフレット]
こちらは、白黒の作品です。
若冲の作品は、リアルな生き物が描かれているイメージがあるのですが、この白黒の作品は、どこか漫画チックでかわいらしいのが気にいりました。
私は鳥全般が苦手なので、あまりリアルに描かれた作品は好みではないです。
同じく伊藤若冲の金色をバックにした6枚の襖図「仙人掌(さぼてん)群鶏図襖」はカラーで、華やかな感じなのですが。
こちらは、リアルです。動き出しそうなくらいリアルな鶏がちょっとこわい(笑)
[朝日新聞 「名作誕生つながる日本美術」記念号外]
両はじに描かれた「さぼてん」が、微妙な完成度で笑えました。
「普賢十羅刹女像」
平安時代12世紀
↓上段の右はじの像になります。
[朝日新聞 「名作誕生つながる日本美術」記念号外]
すがすがしい美しい刹女に見入ってしまいます。象さんのお尻もぷりぷりでかわいい♡
「夕顔蒔絵手箱」
室町時代15世紀
この作品は、そもそも源氏物語の「夕顔」の段の内容を知らないと、楽しめないというちょっとレベルの高い?ものになっています。
手箱には、夕顔の段のモチーフ「花の夕顔、扇、牛車」が描かれています。このあたりは、自分の日本美術知識がないとわからないレベルになっています。
音声ガイドでは、きちんと説明してくれますので、初心者には、音声ガイドが必須かもしれません。
「豊公吉野花見図屏風」
江戸時代 17世紀
絵についてはよくわからないのですが、どこに豊臣秀吉がいるか見つけるのが楽しかったです(笑)
秀吉の家紋をみつけることもできます。細川家の家紋も描かれていますよ~。
家紋って知っていると、わりと楽しいですよね~。
見つけると嬉しいし!!
お楽しみ①:「名作誕生つながる日本美術」音声ガイド
案内人は壇蜜さんです。
色ぽい声で、やさしく解説をしてくれます。
日本美術初心者であれば、ガイドを借りることをおすすめします。目でみるだけでは、なかなか発見できないことを教えてもらえます。
お楽しみ②:「洛中洛外図屏風」洛中にいる見返り美人を探せ!
展覧会の出口にあるボードには、「ウォーリーをさがせ」的なものも用意されていました。
国宝の岩佐又兵衛の「洛中洛外図屏風」をじっくりみながら、菱川師宣の「見返り美人」を探します。この洛中洛外には、4人も美人がいるらしい(笑)
洛中洛外図とは
京都の市中と郊外を描く洛中洛外図の一つ。右端に豊臣氏の象徴である方広寺大仏殿,左端には徳川氏の二条城を置いて対峙させる。鴨川の流れが左右の2隻を連繋し,密集する京の町が四方に広がる。各層各種の人物が生き生きと活写され,その数は2500人に及ぶ。もと滋賀の舟木家に伝来し,舟木本の名で親しまれている。
「東京国立博物館」ホームページより
左はじにあった「葵の御紋」は二条城だったんですね~。
▼東京国立博物館所蔵の「国宝・重要文化財」は検索して、見ることができます。
展覧会の基本情報:『名作誕生つながる日本美術』東京国立博物館
おすすめ本:『ヘンな日本美術史』山口晃氏
表紙にいる山口さんがかわいい♡
現代画家山口晃さんの視点で、日本美術について書かれています。
山口さんの、おもしろい?絵も必見です。
「鳥獣戯画」、「伊勢物語」、雪舟の作品、「洛中洛外図」など、人気のある日本美術が取り上げられています。
今回の美術展でもみることのできる作品「洛中洛外図」、「彦根屏風」も取り上げられているので、美術展に行く前に読むのもおすすめです。
おすすめ!一緒にまわっておきたい美術展
上野に行ったら見ておきたい美術展はこちらです。
現在(2018年5月現在)、となりの西洋美術館では、「プラド美術館展」(会期2018年5月27日まで)が見ることができます。
都美術館では「プーシキン美術展」が見られます。(会期2018年7月8日まで)
まとめ:『名作誕生つながる日本美術』東京国立博物館
国宝を含む豪華な作品が、多く展示されています。
ですが残念ながら、日本美術は歴史の授業で習った程度のレベル知識しかない私なので、この展覧会を十分楽しめたかどうかは、ちょっと謎のままです。
今の私レベルでは、ただ「わあ~すごい」レベルの作品も多かったですが、もっともっと日本の美術のすばらしさを知っていきたいとは感じることができました。
あと、わりと、自分が仏像好きということにも気づきました(笑)新しい、日本人としての自分を発見できました。

日本人として、一通り知っておきたい美術品オールスターが勢ぞろいしているよ。