東京国立近代美術館で行われている展覧会『熊谷守一 生きるよろこび』を見てきました。
仙人ぽい雰囲気をまとう熊谷守一さんが生み出すかわいい絵を楽しんできました。
熊谷守一さんの愛した「猫」もたくさんいました。
- 混雑度:『熊谷守一 生きるよろこび』東京国立近代美術館
- 所要時間:『熊谷守一 生きるよろこび』東京国立近代美術館
- お勧め度:『熊谷守一 生きるよろこび』東京国立近代美術館
- 展覧会のみどころ:『熊谷守一 生きるよろこび』東京国立近代美術館
- 気になったかわいい作品:『熊谷守一 生きるよろこび』東京国立近代美術館
- お楽しみ①『熊谷守一 生きるよろこび』音声ガイド
- お楽しみ①『熊谷守一 生きるよろこび』映画「モリのいる場所」
- お楽しみ③『熊谷守一 生きるよろこび』ナンバーワン猫をさがせ!
- まとめ:『熊谷守一 生きるよろこび』東京国立近代美術館
- 展覧会の基本情報:『熊谷守一 生きるよろこび』東京国立近代美術館
- おすすめ本:『熊谷守一 生きるよろこび』
混雑度:『熊谷守一 生きるよろこび』東京国立近代美術館
★★★(★5満点 多いほど混んでます)
平日の11時ごろ到着しました。
展覧会が始まって2か月程度経過しており、展覧会最終日(2018年3月21日)まではまだ1カ月以上あるということで、混雑もちょっと中だるみ気味かな?と狙って行ってきました。
まあまあの混雑ぶりですが、会場の中ではじっくり絵を眺めることはできました。
あくまでも想像ですが、「ランチの前にちょっとかわいい絵でも見ましょう」という感じのマダムのグループ(2~4人)程度が多かったです。
平日でも、会場に来ている方の年齢層は低め(他の展覧会と比べて)でしたので、休日はもっと若い人が多く訪れるのではないかな~と思いました。
代表的なかわいい熊谷守一作品は、展覧会の後半部分になっています。
後半あたりになると、だいぶ、人がばらけはじめているので、さらにゆったりと作品を鑑賞できます。
好きな作品を思う存分じっくり眺めることができました。
また、この後半部分は、同じような作品がならんでいるので、ひとつの絵に人が集中してしまうことが少なかったです。
人が滞ってしまうのは、作品にキャプション(説明書)がついた作品なので、そこを事前に理解しておけば自分の鑑賞ペースも保たれ、せっかちな私もイライラしたりすることもありませんでした(笑)
今後の予想ですが、展覧会の会期最終日に向けて3月ごろから、そして、若い方たちの春休みのはじまりに合わせて、混雑が予想されます。
所要時間:『熊谷守一 生きるよろこび』東京国立近代美術館
ミュージアムショップもみて、合計で1時間ぐらいかかってしまいました。
この後に、ちょっと疲れそうな買いものを予定していたので、わりとあっさり見たつもりなのですが、かわいい作品にみとれているとどうしても時間はかかってしまいます。
私は、前半のちょっと暗い作品を簡単にみているので、このあたりもじっくりとみて、作品のキャプション(説明書)を読んだりすると、1時間では足りないかと思います。
作品点は200点あり、その他にもスケッチ帳の作品、道具類なども数多くあり、見どころは満載なので、前半じっくり見過ぎて、疲れないように気をつけた方がいいです。
かわいい絵たちは後半ですから!!
お勧め度:『熊谷守一 生きるよろこび』東京国立近代美術館
★★★★(★5満点)
近代画家の熊谷守一さんの展覧会は、東京では久々ということです。熊谷守一さん作品が一気にたくさん見られる贅沢な展覧会、ぜひおすすめしたいです。
特にかわいいものが好きな人に強くおすすめ
かわいいもの、猫、いきもの、花が好きな人もすごく楽しめるはず、家に飾りたいと思えるような作品がたくさん見つかると思います。
女子同志で見に行くのも楽しいですし、デートにもおすすめします。
アンリ・マティスが好きな人におすすめ
熊谷さんは「マティスよりもピカソが好き」(ピカソのほうがいいという意味で)と、言っていたらしいのですが。
マティスの作品と似ているな~という「稚魚」などの作品もあります。
展覧会のみどころ:『熊谷守一 生きるよろこび』東京国立近代美術館
①久々の回顧展
東京では久々の回顧展で、200点を超える作品に加え、スケッチや日記なども紹介しています。
②熊谷守一を知る
絵を通して、熊谷守一の97年の長い人生を知ることができます。
明治から昭和にかけて、貧困や家族の死などがありながら、ひたすらに描き続けた生涯、熊谷守一の創造の秘密に迫っています。
[参考:展覧会パンフレット 展覧会公式ホームページ]
気になったかわいい作品:『熊谷守一 生きるよろこび』東京国立近代美術館
「猫」 1951年
熊谷守一さんが大好きだった猫。この展覧会では、いろいろな猫の作品を見ることができます。
私のナンバーワン猫はこの作品です。
白い毛に青いしっぽと青いブチが、かっこいい!
勇ましい、クールな姿に一目ぼれしました。
「雨滴」 1961年
おうど色の地味な絵。
ドーナッツみたいな形に、しろい小さな粒、ただそれだけ。
なのに・・・・・・。
すごく惹かれる作品でした。
見れば見るほど、雨の滴が跳ねているようにみえて、ピシャンピシャンと音まで聞こえてくるような気分になります。
不思議です。
そのほかにも、「熊蜂」、「うさぎ」、「群鶏」、「茶の花」などかわいい、いきものや花の作品を楽しみました。
お楽しみ①『熊谷守一 生きるよろこび』音声ガイド
音声ガイドのナレーションは、山崎努さんと樹木希林さんのコンビです。
山崎さんのしぶ~い声と樹木さんのユニークな語り口は、この展覧会を数倍楽しくしてくれます。
特に、山崎さんの声が熊谷さん自身の心の声のような感じに聞こえてきて、心に沁みいりました。素敵でした~。
お楽しみ①『熊谷守一 生きるよろこび』映画「モリのいる場所」
音声ガイドのナレーションを担当した、山崎努さんと樹木希林さんのコンビが出演する映画「モリのいる場所」が、今年の2018年5月に公開を控えています。
熊谷守一さんを山崎さんが、熊谷さんの奥様秀子さんを樹木さんが演じます。ふたりのオカシナやりとり、夫婦愛がたのしめる映画になっているようです。
この映画も楽しみです。
お楽しみ③『熊谷守一 生きるよろこび』ナンバーワン猫をさがせ!
今回の展覧会では、熊谷守一さんの大好きだった猫たちの作品が多く展示されています。私は、この中から、自分のナンバーワン猫を探すしてみました。
私のナンバーワンは、上記の「気になったかわいい作品」で紹介した白に青いブチのはいった「猫」ちゃんです。
自分だけの猫♡を見つけてみる、考えただけでもワクワクしませんか?
まとめ:『熊谷守一 生きるよろこび』東京国立近代美術館
私にとって、熊谷さんの作品を実際に見たのは初めてでした。
以前から作品を雑誌や本で見たことがあり、ずっと気になっていたので、行く前からワクワクでした。
なので、ようやく実際に会えた♡という感動がありました。
期待をうらぎらないかわいい展覧会でした。
なによりも作品をとおして、熊谷守一さんのいきもの、花といった「生」に対する愛情が、多くをそぎおとしたすっきりしたかわいい作品になっているということを知ることができた展覧会でした。
展覧会の基本情報:『熊谷守一 生きるよろこび』東京国立近代美術館
2017年12月1日(金) - 2018年3月21日(水・祝)
東京国立近代美術館
東京メトロ東西線 竹橋駅 1b出口徒歩3分(東京都千代田区北の丸公園3-1)
[展覧会パンフレット]
おすすめ本:『熊谷守一 生きるよろこび』
毎月熊谷守一さんの作品が楽しめるカレンダーをおすすめします。
終わってしまった月の絵を額縁にいれれば、作品として楽しめます。
熊谷守一をもっともっと知りたい方へおすすめの一冊。日本経済新聞で連載した「私の履歴書」を再編集した、熊谷守一の自伝的な本です。
熊谷守一だけでなく、2018年の美術展のみどころが知ることのできるガイド雑誌もおすすめです。
私のお気に入りはこちら。
今回の「熊谷守一展」についても2ページにわたってカラーで紹介されています。

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