「怖い絵」スペシャルブック「怖い絵のひみつ」 中野京子
上野公園の中で、ここはディズニーランド?かと思ってしまうほどの長蛇の列をなしている上野の森美術館。
そうです!!現在、大人気展覧会「怖い絵」展が開かれているのです。
11月の天気のよかった3連休には160分まちという状態でした。
会場内に入っても音声ガイド待ちなどもあるようです。
どんだけ混んでいるんでしょうか(笑)
嬉しいことに、なんと11月16日からは毎日開館時間20時まで延長されます!!
少しは混雑が解消されると思われますが・・・・・・。
「怖い絵展」に、そこまで並ぶのもな~。
「怖い絵展」会場内も混雑か~。(これからの季節は風邪のウィルス蔓延とかも気になりますしね。)
「怖い絵展」見に行けなくて残念。
「怖い絵展」見に行くのどうしよう?と悩んでいる
そんな人たちに一度読んでほしいスペシャルブックがあります。
- 「怖い絵」スペシャルブック「怖い絵のひみつ。」 中野京子
- 「怖い絵」スペシャルブック「怖い絵のひみつ。」とりあげている作品
- 「怖い絵」スペシャルブック「怖い絵のひみつ。」にはないが「怖い絵展」音声ガイドで取り上げている作品
- 「怖い絵」スペシャルブック「怖い絵のひみつ。」お楽しみ
- 「怖い絵」スペシャルブック「怖い絵のひみつ。」より:怖い絵展で見られない!!私が気になった怖い絵
- まとめ:「怖い絵」スペシャルブック「怖い絵のひみつ。」
「怖い絵」スペシャルブック「怖い絵のひみつ。」 中野京子
私も「怖い絵展」が始まってすぐに見に行ったのですが。
思ったよりも会場内が混雑していて、落ち着いて絵を見ることができませんでしたので、なんとなく消化不良気味でしたので、このスペシャルブック「怖い絵展のひみつ。」を購入して読んでみました。
「怖い絵」展で見ることのできる絵の見どころ、展覧会、文庫、単行本と「怖い絵」の世界を堪能できるというスペシャルブック「怖い絵展のひみつ。」です。
このスペシャルブックを読んでから、やっぱり行ってみようと思うかもしれませんし。
もうこのスペシャルブックでいいかな~と思うかもしれませんし。
なんにせよ行く前に読むのをおすすめするスペシャルブック「怖い絵展のひみつ。」です。
「怖い絵」スペシャルブック「怖い絵のひみつ。」とりあげている作品
1《レディ・ジェーン・グレイの処刑》
2《チャールズ1世の幸福だった日々》
3《マリー・アントワネットの肖像》
4《処刑台に連行されるマリー・アントワネット》
5《ポンペイ最後の日》
6《ソドムの天使》
7《ソロモンの判決》
8《スザンナと長老たち》
9《オデュッセウスとセイレーン》
10《オデュッセウスに杯を差し出すキルケー》
11《飽食のセイレーン》
12《殺人》
13《切り裂きジャックの寝室》
14《発見された溺死者》
15《ビール街とジン横丁》
16《パリの銅版画:死体公示所》
17《不幸な家族(自殺)》
もちろんカラーで絵が掲載されていて、絵の背景となっているその当時の社会情勢や絵でとりあげられている神話など、中野京子さんの解説が加えられています。
中野さんの面白いコメントもポイント!!
9《オデュッセウスとセイレーン》の作品に対して
<展覧会場の壁より>
それにしてもヒーローはもう少しハンサムだったらよかったのに、ちょっと残念ですね。
とちょっと毒舌?気味で笑えます。
でも、私も同感です(笑)!!
展覧会の中では混んでいて読むことは困難な作品のキャプションも、このガイドブックで取り上げられている作品についてはこのガイドブックを読んでおけば、完璧です。
ちなみに音声ガイドが「怖い絵」展では好評で、人気があるので、音声ガイドで取り上げられている作品とこのガイドブックでとりあげている17作品と比べてきました。
「怖い絵」スペシャルブック「怖い絵のひみつ。」にはないが「怖い絵展」音声ガイドで取り上げている作品
「悪魔」ヘンリー・フューズリー
「『サロメ』のための挿絵より 踊り手の褒美」オーブリ・ビアズリー
「そして妖精たちは服をもって逃げた」チャールズ・シムズ
「老人と死」ジョセフ・ライト
「母親と死神」ロドルフ・ブレスダン
「ドルバターン城」ジョセフ・マロード・ウィリアム・ターナー
「フォルモススの審判」ジャン=ポール・ローランス
残念ながら、わりとありました。
「怖い絵」スペシャルブック「怖い絵のひみつ。」お楽しみ
「怖い絵」展をたのしむために知っておきたい5つのこと
●中野京子流の絵の読み解き
●ギリシャ・ローマ神話の面白さ
●ヨーロッパの複雑な歴史
●西洋美術に欠かせない聖書と宗教
いままで感性だけで絵を見てきた人には、びっくりする内容かもしれません。
「怖い絵」シリーズ全4冊で取り上げられている作品がわかる
中野さんが書いている「怖い絵」シリーズは現在4冊が刊行されています。
①『怖い絵』角川文庫
②『怖い絵 死と乙女篇』角川文庫
③『怖い絵 泣く女篇』角川文庫

- 作者: 中野 京子
- 出版社/メーカー: 角川書店(角川グループパブリッシング)
- 発売日: 2011/07/23
- メディア: 文庫
- 購入: 1人 クリック: 31回
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④『新 怖い絵』KADOKAWA
これら4冊のシリーズで取り上げられている作品の一覧がついていますので、どんな怖い絵があるのか、一気に知ることができます。
「怖い絵展」の目玉作品1《レディ・ジェーン・グレイの処刑》は『怖い絵 泣く女篇』角川文庫に掲載されています。
<展覧会場の壁より>
残念ながら、この一覧を見ると、展覧会でみることのできる作品が必ずこの4冊の「怖い絵」シリーズで取り上げられているわけではありませんでした。
「怖い絵」スペシャルブック「怖い絵のひみつ。」より:怖い絵展で見られない!!私が気になった怖い絵
「怖い絵」シリーズ4冊に登場するが、「怖い絵展」でみることのできない名画もあります。
その中で、私が気になった怖い絵はこちら。
ミレイの「オフィーリア」
『新 怖い絵』KADOKAWA
本の表紙にもなっている作品であり、私が今まで見た絵のなかで最も怖いと思っている作品です。
見れば見るほど、恐ろしさが増してくるこの作品。
この作品を中野京子さんがどのように怖さを表現してくれているのかな~?
レンブラント「テュルプ博士の解剖学実習」
『怖い絵 泣く女篇』角川文庫
たしかに、解剖中というちょっと気持ち悪いシーンを描いた作品。
タイトルだけでも、怖いけれどその上に中野京子さんのどんな恐ろしい話があるんだろう?
ボッティチェリ「ヴィーナスの誕生」
『怖い絵 死と乙女篇』角川文庫
美しい絵として知られるこの作品ですが、貝の中からうまれたヴィーナスにどんな恐怖があるのか?知りたーい。
この他にも気になる作品がたくさんあります。
まとめ:「怖い絵」スペシャルブック「怖い絵のひみつ。」
とにかく混雑がすごい「怖い絵展」ですが。
混雑に負けずに展覧会を楽しむためにも。
行くことをうじうじ悩む前にも。
展覧会への期待を高めるためにも。
展覧会に行かないと決心するためにも(笑)。
怖さに耐えられるか知るためにも(笑)。
とりあえず読んでみたらどうでしょうか?といったスペシャルブック「怖い絵展のひみつ。」です。
どっぷり「怖い絵」の世界に入り込めます!!