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この秋見逃せない!特集「東山魁夷」:東京国立近代美術館「MOMATコレクション所蔵作品展」

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東京竹橋にある東京国立近代美術館で行われている「MOMATコレクション 所蔵作品展」の中の特集『東山魁夷(ひがしやまかいい)』を見てきました。

[展覧会パンフレット]

人気の高い東山魁夷作品!!

私のように美術がよくわからなくても、感性に響き、惹きつけられる魅力にあふれた東山魁夷の作品。

私は大好きです。

展覧会の内容:「MOMATコレクション 所蔵作品展」特集『東山魁夷(ひがしやまかいい)』

東山魁夷の作品たちは、東京国立近代美術館「MOMATコレクション 所蔵作品展」の中の特集で展示されているものです。

東山は人気作家ゆえ毎年のように他館の展覧会に貸し出しており、当館でまとめて展示する機会がなかなかありません。今年だからこそできる、本制作17点すべての一挙公開。この機会は見逃せません。

「東京国立近代美術館」ホームページより

確かにこんなに本物の東山魁夷作品が揃っているのって見たことない!!

貴重な機会なんです。

しかも、写真が撮ることができます。(写真禁止の作品もありますので注意です。)

 

大型の作品が並んでいて見応え充分です。

余計なものがいっさい描かれていない風景画からは、単純に自然の美しさを感じます。

きっと多くの人が好印象をもつだろう、悪く言えば「アク」の少ない作品たち。

でも見ていると作品に引き込まれ、その作品のパワーに秘められた力強さがひしひしと伝わってくる不思議な作品たちです。

 

写真だと上手に伝わらないのですが、ひとつひとつの絵にストーリーが思い浮かんでくるような味わいがあります。

気になったかわいい作品:「MOMATコレクション 所蔵作品展」特集『東山魁夷(ひがしやまかいい)』

 「雪降る」1961年

冬の雪降る夜?明け方?なのかな~?

しんみりした静寂の中から、きつねの親子が絵の右はじあたりから登場しそう(笑)

「冬華」1964年

「映象(えいしょう)」1962年

吸い込まれそうな樹海のような神秘的で、ちょっとブルっと鳥肌のたつ怖さを感じました。

「たにま」1953年

この作品は一見冷やかなイメージをもったのですが。

見てるうちに、暖かな春の日に、長い冬の間に凍りついた氷が溶けていくようなすっとした気分を味わえました。

「道」1950年

「百夜行(びゃくやこう)」1965年

自然の広大さを感じます。

なぜか、見ていると頭の中がすっきりしてきました。

清々しくなったのかな?

「秋翳(しゅうえい)」1958年

この作品は今の時期にぴったりきました。

紅葉した山、写真ではわかりづらいのですが空はうすいピンク色なんです。

かわいい作品!!に認定です(笑)

 

まるで自分がその風景の中に入り込んでいるような感覚、東山魁夷の世界にスリップしました!!

お勧め度:★★★★(★5満点)

「東山魁夷は見飽きたわ!」という方もいると思いますが・・・・・・。

この秋の数時間、東山世界に入り込んでみたらどうかな~とおすすめします。

 

難しいことをあまり考えずに、ぼ~~と作品を見ることができる時間を過ごすことができるような気がします。

 

ちょっと日常にお疲れ気味な人にもおすすめしたい!!

きっといつもの世界とは違う、自分と作品だけの世界に入り込めると思います。

混雑度:★(★5満点 多いほど混んでます)

平日金曜日午後12時半ごろに行きました。

外国人の家族連れ、カップルが多くいました。

日本人よりも多いかも・・・・・・。

あっ!でも混雑はしていないです。

ゆっくりのんびり自分のペースで見ることができます。

所要時間

東山魁夷特集はじっくりみて15~20分程度です。

写真もとって、2周しました。

 

所蔵コレクションの他の作品を見た時間は、45~50分程度です。

好きな作品以外は、通り過ぎる程度です。

全部じっくり見たいと思うと1~2時間ちかくかかりそうです。

十分に時間と体力、気力がないと無理です(笑)

まとめ:「MOMATコレクション 所蔵作品展」特集『東山魁夷(ひがしやまかいい)』

作品は、ただ単純に美しく惹きつけられるのですが。

東山魁夷作品ってわかりやすい半面、その日の自分によって見方や感じ方が大きく違う作品だと思うのです。

冬の雪景色の作品を「雪の白さを美しい」と感じる日もあれば、「さみしくて見ていられない」と感じる日もある。

自分の精神状態や体調、気分を自分で発見できるような心理分析ができる作品なのかもしれないと思いました。

 

家に東山魁夷カレンダーを飾るのもいいかも。

毎月作品が楽しめる♡

東山魁夷アートカレンダー 2018年版(大判) ([カレンダー])

東山魁夷アートカレンダー 2018年版(大判) ([カレンダー])

 

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気になったかわいい作品:「MOMATコレクション 所蔵作品展」

東京国立近代美術館(MOMATコレクション)に入場すると、東山魁夷以外の作品も楽しめます。

アンリー・ルソー

菱田春草

レオナール藤田(藤田嗣治)

などのビックネームの作品も一緒に見ることができます。

お楽しみ①レオナール藤田(藤田嗣治)作品 :東京国立近代美術館(MOMATコレクション)

「自画像」1929年

「こんにちは。藤田さん。」と声をかけたくなります。

本や雑誌でも何回も見て、もう知り合いのように感じてしまうレオナール藤田さんです。

 

一度見たら忘れられない乳白色の絵画。

フランスで成功した最も有名な日本人画家。

いわくつきの戦争画。

と、藤田の人生は波乱万丈のように感じますが。

(近年は、そんな藤田の人生が映画にもなりました。)

 

でも作品は、そんな波乱万丈人生を感じさせないかわいい作品が多く、見ているとクスっと笑いたくなります。

「動物宴」1949-60年

何が描かれているの?!と、作品のおもしろさに見入ってしまいますが。

私が大好きなのは額縁!!

むちゃくちゃかわいい♡

「少女」1956年

戦争画も展示されています。

「武漢進撃」1938ー40年

藤田の人生を知って、作品を見るとまた違った印象を受けるかもしれない。

そして、藤田が愛した「猫」にも大注目!

藤田嗣治「異邦人」の生涯 (講談社文庫)

藤田嗣治「異邦人」の生涯 (講談社文庫)

 
藤田嗣治画文集 「猫の本」

藤田嗣治画文集 「猫の本」

 

お楽しみ②大好きな「菱田春草」作品

「王昭君」1902年

*9月12日-11月5日 展示

なぜか心惹きつけられる、大好きすぎる作品。

好きな理由ははっきりわからないのですが・・・・・・。

数年前に初めて「菱田春草展」で見た時からのファンです(笑)

いつまででも見ていられます。

お楽しみ③他にも巨匠たちの作品目白押し!

あちこちにビックネームが展示されています。

興奮しっぱなし!になります。

佐伯祐三 「パリ雪景」1925年

寂しくて寒い作品なのに、心惹かれます。

早くに亡くなってしまった佐伯の魂を感じるのかも!!

イヴ・タンギー 「聾者の耳」1938年

キリコの作品を目にして画家を志したというタンギー。

正体不明の形象に惹きつけられます。

ジョージア・オキーフ 「タチアオイの白と緑ーペダーナル山の見える」1937年 

20世紀を代表するアメリカの女性画家の作品。

どこか日本ぽい印象をもちました。

ワシリー・カンディンスキー 「全体」1940年

にぎやかなサーカスを見ているような作品

パウル・クレー 「破壊された村」1920年

破壊の中に、孤独とはかなさ、不安さを感じます。

アンリー・ルソー 「第22回アンデパンダン展に参加するよう芸術家達を導く自由の女神」1905-1906年

大好きな作品♡

自分も絵の中にいるような、ルソーの独特の不思議な世界へスリップできます。

原田マハさんの大人気小説は、アンリー・ルソーが主人公。

楽園のカンヴァス (新潮文庫)

楽園のカンヴァス (新潮文庫)

 

ポール・セザンヌ 「大きな花束」1892-95年

巨匠セザンヌの作品も見られます。

和田三造 「南風」1907年

日本の美術の教科書にでてきそうな作品。

筋肉ムキムキの男性よりも、体育座りしてこちらを見つめる不安げな男性が気になります・・・・・・(笑)。

ちなみにこの作品、見るたびに船酔いしそうになります(笑)。

小林古径 「加賀鳶(とび)」1910年

火事という恐ろしいシーンにも関わらず、どこかかわいらしい作品になるのがこの人の魅力のような気がします。

山下菊二 「あけぼの村物語」1953年

山梨県で実際に起きた事件が主題。

ちょっと金田一幸助ワールドを思い浮かべました。

加山又造 「千羽鶴」1970年

「琳派」のような金と銀、そして黒のコントラストが美しい作品。

ゴージャスな作品です。

展覧会の基本情報:「MOMATコレクション 所蔵作品展」(東山魁夷の特集を含む)

2017年9月12日(火)~11月5日(日)

東京竹橋 東京国立近代美術館

 [展覧会パンフレット]