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 和菓子の魅力全開 小説『和菓子のアン』坂木司

小説:『和菓子のアン』坂木司

半殺しの和菓子って何??

 

 

和菓子 好きに愛される本、坂木司さんの作品『和菓子のアン』を読めば、この半殺しのおはぎにの謎も解くことができます。

和菓子屋さんでアルバイトに励む、あんちゃんの青春?成長の日記(記録)でもあり、あちこちにちりばめられる和菓子ネタが登場する一冊です。

 

和菓子トレビアを駆使して、お客様の心理や行動を推理したり。毎月変わる上生菓子から、季節を感じたり。 

和菓子トレビアや、和菓子の知識があちこちにちりばめられていて、読んでいて勉強にもなりますし、和菓子の世界の奥深さに感動します!!

和菓子ワールドが一段と楽しくなります。

 

ちなみに、数日前に食べたおはぎの中のように、半分お米で半分お餅のようなことを半殺しといいます。知らないと、ちょっと怖い言葉に聞こえますよね(笑)。

 

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印象的なフレーズ

亥の仔餅の話より、

 

『源氏物語』の登場人物とおなじお菓子を今でも食べられるなんて、すごいことだよね。

ずっとずっと昔から、時間は途切れなく続いている。その時間の別名を、歴史という。

だとすると、いつか私だって自動的に歴史の一部となる。本には残らない名もなき人生だとは思うけれど、食べることでお菓子を次の世代へ残していけたらいい。

 

もし、だれも和菓子を食べなくなってしまったら、興味がなくなってしまったら。未来の人たちは、こんなにもすばらしい和菓子の魅力を知ることがなくなってしまうと思うと、さみしくなってしまいますよね。

 

おもしろキャラの登場人物

キャラクターがおもしろいのもこの本の魅力。

主人公は、ちょっとぽっちゃり気味の梅本杏子(うめもときょうこ)ちゃん。

あだ名はアンちゃん。高校を卒業して和菓子屋「みつ屋」でアルバイトとして働き始めます。

 

和菓子屋「みつ屋」の仕事仲間

「みつ屋」は、登場人物だけみても楽しそうな魅力的な和菓子屋さんです。

 

●趣味で投資にはまっている椿店長

おっさんぽい性格で、ショートヘアーの似合う小顔、すらりとしたスタイルなのに、私服が珍妙。 

●和菓子職人志望の立花さん

かわいいもの好きな女子(乙女)ぽい?イケメン。

●小顔な女子大生桜井さん

かわいい外見とのギャップがはげしい元ヤンさん。

 

小説に登場する和菓子

和菓子屋「みつ屋」で販売される和菓子を中心に、小説のなかからピックアップしてみました。

 

定番商品

●『松風』(まつかぜ) カステラに似た焼き菓子。表面に黒胡麻が振ってある。

 

5月の上生菓子

●『兜』(かぶと) 端午の節句の和菓子

●『薔薇』(ばら) 5月の花

●『おとし文』(おとしぶみ) 巻いた葉とそれにとまる露を模したもの。こういった形に葉を落とす虫の仕業を見た人が、まるで紙を巻いて落としてある文(ふみ)のようだと感じたことからこの名前がついた。

 

6月の上生菓子

●『青梅』(あおうめ) 甘酸っぱい梅味。白餡に梅の甘露煮の裏ごしを混ぜて、さらに中心には煮詰めた梅ジャムを包んである。

●『水無月』(みなづき) 氷の節句、夏越の祓の和菓子。三角形に切り出された平たいういろう。表面に散らされた程よい歯ごたえとほのかな塩気を残す小豆。

●『紫陽花』(あじさい) カラフルな寒天の角切りで包まれた中にシンプルな白餡が入った綺麗な和菓子。

 

7月 の上生菓子

●『星合』(ほしあい) 七夕の和菓子。暗い色(夜空)にぽつりと鳥(カササギ)が浮かんでいる。カササギが橋を掛けにいく途中をあらわしている。

●『夏みかん』(なつみかん) 中心に果皮の砂糖漬けを包んだみかん形のかわいいお菓子。

●『百合』(ゆり) 白餡を百合の形に模した上品デザイン。

 

8月の上生菓子

●『清流』(せいりゅう)

●『鵲』(かささぎ) 旧暦の季節を好む方のために8月にも七夕の和菓子を販売。白いういろう餡の上に、鳥と星の焼き印が水墨画のようにつけられた地味ながら格好の良い和菓子。7月の「星合」のカササギと違って、橋を架け終わって織姫と彦星を無事に会わせることが出来た後に一休みしているカササギを表している。
●『蓮』(はす)

 

9月の上生菓子

●『光琳菊』(こうりんぎく) 尾形光琳の意匠を使っている。ぱっと見はそら豆。まん丸でぽってりしている。真ん中にすっと入った切れ込みは、まるでスマイルマークの口みたい。練り切りで、中心にのし梅を偲ばせてあり、ジャムより固めの梅ゼリーが出てくる。お月見をイメージした。

『跳ね月』(はねづき) 羊羹の上に月と兎の型抜きをしてある。

●『松露』(しょうろ) 茸(きのこ)をイメージした練り切り。

 

11月の上生菓子

●『亥の仔餅』(いのこもち) お餅の回りに小豆餡ときな粉をまぶした柔らかな和菓子。12月の上生菓子

●『柚子香』(ゆずこう) 冬至の柚子をイメージした練り切り。

●『田舎家』(いなかや) 藁葺き屋根の家を模した桃山の和菓子。中に干し柿をペースト状にした餡がはいっている。表面は桃山という焼いた生地。

●『初霜』(はつしも) 薪につもった霜を表現した和菓子。本体は求肥、中に黒糖の餡が入っている。焼き黄身餡で作った小枝がついている。

 

12月の上生菓子:立花さんの和菓子師匠作

●『星夜』 きよしこの夜の「聖夜」の音にかけたもの。うぐいす豆の鹿の子。三角錐の形、緑色のてっぺんには、ちかりと光る金箔。クリスマスツリーを模している。

 

12月の上生菓子:立花さん作

●『甘露家』(かんろや)(スイートホーム) 家形の和菓子に型抜きした星が載っている。中には苺を煮詰めた苺ペースト。

 

1月の上生菓子

●『辻占』(つじうら) 円形の生地をくしゃりと二つ折りにした焼き菓子。占い紙を包んである。

●『早梅』(はやうめ) 早咲きの梅をイメージ。練り切りで中はさらりとした白餡。

●『福寿草』(ふくじゅそう) こくのある黄身餡をよもぎ入りのういろうで包む。

●『風花』(かざはな) 雪をイメージ。上品な白あんのそぼろで外を包み、中心には和三盆をつかった餡が隠されている。

 

1月の上生菓子:立花さんの和菓子師匠のお店

●『未開花』(みかいこう) 四角い紅白の生地を風呂敷のように折り畳んだ美しい和菓子。紅の中から白がちらりとのぞく。開く前の梅のつぼみをモチーフにしている。外は紅色。その中に、白と黄色の生地が包みこまれている。中からは、寒天のようなとろみが流れだす。梅酒を練り込んだような甘酸っぱさ、蜂蜜の甘い香り。

●『雪竹』(ゆきたけ) ふんわりとした薯蕷まんじゅう生地。純白の雪のイメージ。端にそっと描かれた竹のモチーフは鮮やかな緑。降り積もる雪の中、生き生きした緑が新年の息吹を感じさせる。中は少し塩の効いた粒あん。

●『永松』(えいまつ) 桃山のような生地で全体を包み、表面に松の紋様を焼き印で押してある。中の餡には胡麻と松の実が練り込まれ、なおかつ遠くに柑橘系の皮の香りが漂う。

 

小説に出てくる和菓子の説明文だけで、どの和菓子も手に取るように想像できます!!

想像するだけでも楽しいです。

 

食べてみたい和菓子がたくさん。特に、『甘露家』(かんろや)(スイートホーム)、『田舎家』(いなかや)、『未開花』(みかいこう)は、ぜひぜひ食べてみたい。フルーツペースト和菓子が気になります。

 

まとめ

私もあんちゃんやおもしろキャラが揃う「みつ屋」さんで働いてみたくなりました(笑)。立花くんとラブリーなカフェに行って和菓子トーク&乙女トークしたい。 

坂木司さんの小説『和菓子のあん』は、和菓子の魅力がパンパンにつまった本。この本を読んで、どんどん和菓子を食べて(笑)、すばらしい和菓子の魅力を未来へつなげていく一人になりたいと思います。