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香合の相撲番付を知っていますか? 東京 展覧会 静嘉堂文庫美術館『珠玉の香合・香炉展』

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世田谷区にある静嘉堂文庫美術館で行われている『珠玉の香合・香炉展』を見てきました。

 静嘉堂文庫美術館は、三菱財閥の2代目総帥彌太郎の弟である岩﨑彌之助(1851~1908)と三菱第4代社長岩﨑小彌太(1879~1945)の父子二代によって設立された美術館です。

展覧会の内容 

[展覧会パンフレット]

さまざまな香合満載の展覧会のパンフレットに期待が高まります。

小さなかわいらしい香合を多くみることができます。動物型のものなどおもしろい形もあります。

漆芸香合、和物の陶器香合、唐物の染付、色あざやかな三彩の交趾(こうち)、赤絵(五彩)や青磁香合などの多種多様な香合を一気に見られる楽しい展覧会です。

そして、話題の国宝「曜変天目茶碗」が出品されています。

お勧め度:★★★★(★5満点)

やきもの好きな方にはおススメします。

多様な種類に圧倒されますが、楽しい時間が過ごせると思います。

夏休みの課題学習にもおススメします。子どもでも楽しめるような造形の作品が多いので飽きずに見られます。やきものの産地の学習なども出来ると思います。

私も勉強しようと思っています(笑)

国宝「曜変天目茶碗」も注目です。別名「稲葉天目」についての説明キャプションもありました。国宝のこの茶碗も、徳川家光と春日局の話を知ると、なんだかぐっと身近なものに思えてきます。

混雑度:★★(★5満点 多いほど混んでます)

土曜日の午前中に行きました。

駅から遠いうえに、高台にあるために車で行きました。美術館は混んでいませんが、周辺の道路は混み混みです。

所要時間

じっくりみて一周30分程度です。

2周目は、学芸員による列品解説に参加してもらった「形物香合相撲」番付けをお伴にして、これに載っている香合に注目してみました。

トータル1時間近く鑑賞しました。(列品解説は別です)

(学芸員による列品解説は毎回異なるようです。この日は人数が多いとのことで、学芸員さんと共に館内の作品をまわっての解説のあとに、曜変天目のスライドを別室でみるものでした。トータル40~50分程度でした。)

感想

かわいすぎる香合たちに、くぎつけになりました。

形や絵、意匠が分かりやすいので、茶道や香道をたしなむ人だけでなく、多くの人が楽しめる展示になっています。

私は残念ながら香炉は使ったことがありませんが、今回、香炉もおもしろい形のものが多く見た目だけでも十分楽しめました。

欲をいえば、展示室になにか香りがほしかったな~、気軽に香りが楽しめるコーナーがあればよかったな~と感じました。

家に持って帰りたい・気になった作品

銹(さび)絵白鷺香炉 

野々村仁清 江戸時代後期17世紀

ひょろっと長い首が気持ち悪いのですが、白くすっきりした香炉です。羽の部分に穴が空いているので、ここから香りが楽しめるようです。

ちなみに私は鳥が苦手なので気持ち悪く感じますが、かわいらしい造形と思う人も多いのかもしれません(笑)

交趾狸香合(こうちたぬき)

中国・漳州窯(しょうしゅうよう) 明時代16世紀末~17世紀前半

まんまる狸がかわいい。グリーンと黄色と白の落ち着いた色合いが、かわいらしさの中にも気品を感じさせます。

古染付荘子香合(こそめつけそうじ)

景徳鎮 明時代17世紀前半

ひし形の香合。一頭の蝶ちょが浮模様で描かれています。

蝶ちょは真ん中でなく少し上に描かれてるのが、またオシャレです。

「荘子香合」とは、戦国時代の思想家・荘子(荘周)の著名な故事、「胡蝶の夢」にちなむそうです。

お楽しみ①「形物香合相撲(かたものこうごうずもう)」番付

「形物香合相撲(かたものこうごうずもう)」番付は、江戸時代後期の安政2年(1855)に発表されました。

江戸・名古屋・京都・大阪・金沢の茶道具屋と目利きによって作られたと伝えられています。人気の高かった中国の「形物香合」を中心に集めた番付で、当時の評価や知名度をが反映されています。この順位は現在の茶道具にも大きな影響を与えています。

今回の展覧会では、番付の中にある香合は32個出品しているそうです。(35個所蔵のうち)

他の作品も見たくなります。

参考:『珠玉の香合・香炉展』冊子 静嘉堂文庫美術館

展覧会の基本情報

2017年6月17日(土)~8月13日(日)

静嘉堂文庫美術館 世田谷区(最寄駅二子玉川駅)