もうすぐ会期がおわってしまう東京六本木で開催中の『大エルミタージュ美術館展』。
この後、名古屋や神戸に巡回するのを楽しみにしている人も多いのかもしれません。
私は、今回の東京での大エルミタージュ美術館展で、ロシアからやってきたオールドマスターを見ることができて感激でした。いつかは、エルミタージュ美術館に飾ってあるこれらの作品たちをもう一度見たいと思っています。
最近本屋さんで、エカテリーナ2世が表紙の本を見つけ読んでみました。
大エルミタージュ美術館展にまだ行行っていない、行くことができない人でも十分楽しめ、行った人でももう一度感動をあじわえる1冊でした。
梅雨のどんよりした1日。
お家の中でさらに、大エルミタージュ美術館展・ロマノフ王朝にどっぷりつかってみませんか?
「大エルミタージュ美術館展」公式ガイド 本『最新ロマノフ王朝の至宝 華麗なるロシア』
この本は「大エルミタージュ美術館展」公式ガイドとして2012年刊行の『ロマノフ王朝の至宝 華麗なるロシア』を底本に改訂編集したものだそうです。
大エルミタージュ美術館展に出品中の作品
展覧会に出展していた作品たちが掲載されています。画家についての説明や、作品の説明もついているので、見るだけではわからないことも知ることができます。
ティッツアーノ「羽のある帽子をかぶった若い女性の肖像」
ポンペオ・ジローラモ・バトーニ「聖家族」
レンブラント「運命を悟るハマン」
フランス・ハルス「手袋を持つ男の肖像」
ピーテル・ブリューゲル(2世)(?)「スケートをする人たちと島罠のある冬風景」
フランシスコ・デ・スルバラン「聖母マリアの少女時代」
アントワーヌ・ヴァトー「困った申し出」
ルカス・クラーナハ「林檎の木の下の聖母子」
などが掲載されています。
もちろん本物をみたときの感動は味わえませんが、本なら、自分ひとりで絵をじっくり隅々まで楽しむことができます。
エルミタージュ美術館について
内部の豪華な写真も多くあり、美術館のガイドとしても楽しめます。今回、日本にはきていない作品も紹介されていて、工芸や陶器コレクションも取り上げられています。
今回東京でみたおーオールドマスターも、この豪華な宮殿の中に飾られると、まったく違った風に見えるだろうな~と思います。ぜひ、見たいです。
サンクトペテルブルグ歴史散歩
ロマノフ王朝300年の歴史が渦巻く都市が、サンクトペテルブルグです。ピュートル大帝が街をつくり、エリザヴェータ女帝、エカテリーナ2世が発展させます。
本にはロマノフ王朝の歴代皇帝と歴史についても書かれていて、歴史に関わる大聖堂、劇場などの街のガイドとしても楽しめます。
本『名画で読み解く ロマノフ家12の物語』
名画を通してロマノフ王朝の歴史を書いた本です。
中野京子さんの作品は、美術初心者でも読みやすいのでグングン読めます。
さらに、肖像画を見ながらだと「こんな顔の人なんだ~」とわかるので、歴史の世界に入り込み理解しやすいですので、おススメの本です。
恐ろしい歴史も知ってしまうことになりますが・・・・・・。
それにしても、ヨーロッパの王朝もそうですが、同じ名前の王や女王、王子などがたくさんいて頭がぐちゃぐちゃになりますよね。世界史の授業のつらさを思い出します(笑)
映画『アンナ・カレーニナ』
キーラ・ナイトレイとジュード・ロウ主演の作品です。
主な舞台は1870年代のロシア。ロマノフ王朝時代の黄昏時期になります。
アレクサンドル2世の統治下で、エスカテリーナ2世(在位1762-1796)の時代より100年後くらいの作品です。
ヨーロッパの国々の文化(軍事力も)に追いつこうと、一流の美術や音楽を取り入れたピューテル大帝やエスカテリーナ2世の時代の努力が花開いています。
映画の中で、バレエ、コンサートを楽しむ優雅な様子がみられます。ファッションも素敵ですし、華やかな文化が根付いた様子がわかる作品です。
でも、そんなヨーロッパ風な世界が、なんとなくどこか馴染まない、作りごとの世界だという意識を持った人たちもいたのかもしれません。
まとめ
紹介した本2冊を読んで、映画「アンナ・カレーニナ」を見れば、ロマノフ王朝にタイムスリップした気分になれます。
「大エルミタージュ美術館展」もおススメの展覧会です。