外に出ると、色とりどりの花が出迎えてくれる季節です。
同じ道を歩いていても、昨日は出会うことのなかった花が咲いていたりしてワクワクする事もあります。
私にとって、花は見るだけで幸せな気持ちになれるものです。
そんな花たちを一気に楽しめる展覧会「花 Flower 華」を見に山種美術館に行ってきました。
展覧会の内容
日本の四季を楽しめる花々に囲まれる展覧会になっています。
春の桜、夏の菖蒲・アジサイ・ひまわり、秋の桔梗、冬の椿などを見ることができて、花の展覧会に来たみたいです。
時候に合わせて夏を多く取り上げてくれているのが嬉しかったです。8人の画家の牡丹を特集しているのも見応えあります。
多くの有名な画家、奥村土牛、小林古径、小倉有亀、速水御舟などの作品が一気に見られて楽しめます。
お勧め度:★★★★(★5満点)
日本画を楽しむだけでなく、花を楽しめるのが魅力です。
花が好きな人にはワクワクする展覧会です。花と器の絵が多く、器好きな人も楽しめます。
西洋画にちょっとお疲れの人にもおススメします。
画面いっぱいに絵具で華やかに描かれた作品、宗教画のようになにか思わせぶりがある作品などの西洋画は見るのにちょっと疲れてしまうことがあるのですが・・・・・・。
久しぶりに、優しい、上手に余白のバランスをとった日本画に癒されます。
やっぱり私って日本人なんだな~と思っていました。
混雑度:★★★(★5満点 多いほど混んでます)
久しぶりに雨が降った東京。平日の午前中はちらほら人がやってくる程度でした。
駅からちょっと歩くこの美術館。雨の日は人が少ないかな~と思っていましたが。思ったより人が集まっていました。
さらに午後になると雨もあがり、続々と人が集まってきました。さすが人気の美術館です。
展示会場が広くないので、人が集まってくると窮屈感は仕方ないかもしれないです。
所要時間
じっくりみて45分程度です。
音声ガイドを聞きながら、屏風を椅子にすわってのんびり眺めながら、会場をまわりました。混雑していたら、こんな風には見ることができないだろうな~と優雅に貴重な空いている会場で作品を楽しみました。
以前に見たことのある作品もあったので、まんべんなく作品を見たというよりも、特に自分の気に入った作品をじっくり鑑賞しました。
感想
「日本画を見たいな~」と思った時には、この美術館にくることにしています。駅から少し歩くのですが、お気に入りの美術館の一つです。
今回は花が好きな私にとっては、日本画と花といったゴールデンコンビじゃないの!というぐらいの楽しめる展覧会でした。
柔らかい色や、バランスのとれた構図の作品が自分の感性にストンと落ちてくるのが不思議な感じを受けながらも。それが、また気持ちいいのです。
家に持って帰りたい・気になった作品
「初夏の花」奥村 土牛 1969年
紫のてっせんの花が上品に書かれています。
空白の多い構図なのに安定感があります。
玄関に飾りたい作品です。
「なでしこ」山口蓬春 1948年
ふわふわの綿毛がかわいらしい作品でした。赤絵の花器に生けられています。
トイレに飾りたい作品です。
「寒椿」横山大観 1949年
金色の背景に白い椿が美しすぎます。背後には、うっすら竹が書かれています。
ちょっとさみしい感じもする絵なのですが、見るほどに豪華な上品さがにじみでてきます。玄関に飾りたいです。
「白牡丹」菱田春草 1901年
好きな菱田春草の作品なので、何回みてもお気に入りです。
うすい蝶が描かれているのも、この絵のポイントなのですが・・・・・・。
蝶、薄すぎます。
展覧会の基本情報
2017年4月22日(土) ~ 6月18日(日)
山種美術館