袋に入ったモノって、なんだかワクワクしますよね。
和菓子にも、食べる前から「何が入っているんだろう?」と考えるだけでも楽しいものがあります。
和菓子:からからせんべい
一見地味な色合いの和菓子なのですが・・・・・・。
実は、わくわくのたまらない和菓子なのです。
なんと!!
和菓子の中からおもちゃが出てくるのです。しかも、どんなおもちゃが出てくるかわからないんです。
初めて出会ったのは茶道のお稽古の時です。
お稽古のお菓子で出てきて、みんなでキャーキャー言いながら中身を楽しんだ記憶があります。お稽古を始めた頃は同じ年ぐらいのメンバーが集まっていて楽しかったな~と若き私の思い出もたくさんつまったお菓子です。
こうばしい固めの甘いせんべい部分は黒糖の味が強くして、食べごたえがあります。
なんとなく、芯の通った、ちょっと頑固な東北の渋いおじさんのようなお菓子です。
さてさて、私のせんべいの中身は
白いうす紙に包まれたものが出てきます。
コマでした。
けっこうモダンでかわいらしいデザインです。
一人で食べると、ちょっとさみしいお菓子でした(笑)
食べる時には気をつけましょう。
ちょっとびっくり度は減ってしまいますが、中身が入っていることを事前に伝えておいた方が安全です。
価格:184円(税別)(2017年5月現在)
お菓子の印象
「布袋(ほてい)」です。
七福神の布袋様が持っているあの袋をイメージしました。
唐の末期の明州(現在の中国浙江省寧波市)に実在したといわれる仏教の禅僧。その太っておおらかな風貌が好まれ、手にした袋から財を出し与えてくれる。弥勒菩薩の化身ともいわれている。
「財を出し与えてくれる」なんて、すばらしい神様ですね。ぜひ、私にぴったり寄り添ってほしいです。
禅画にもよく描かれていて人気の神様です。
お店:山形県 宇佐美煎餅店
今回は、銀座にある山形県のアンテナショップで購入しました。
宇佐美煎餅店のホームページによると、
お店のある山形県鶴岡市は昔、庄内藩といい、そこを統治していた酒井家のお殿様は、たいへん甘いものが好きで、数多くの駄菓子が作られていたそうです。
昔は砂糖が高級品だっただろうから、お殿様の嗜好品のひとつがお菓子だったことが考えられますね。
徳川家の14代将軍「家茂(いえもち)」も、お菓子好きで有名です。
歴史の教科書では、ほとんど取り上げられない家茂です。公武合体として降嫁された「和宮様」の旦那さまとして有名ですね。
私の中の家茂は、昔見たテレビドラマ『大奥』で家茂を演じた葛山信吾さんの印象しかありません。実際はあんなにカッコよくはなかったですよね。たぶん。
堀口茉純さんの書いた『TOKUGAWA15』によると、
家茂は「天性の人柄の良さ」で「だれからも愛された将軍」だったそうです。
でも虫歯だらけだったというので、口臭が気になりそうです。