2021年4月7日更新
茶箱
もう少し春を感じていたいと思っている今日この頃
「俵屋吉富」春風ふわり
パステルカラーのパッケージがとても可愛らしい和菓子です。
もなかのなかに、あんことお餅いり
もちっとしたお餅と、しっとりしたもなかの食感が楽しめます。
片手だけで、「スニッカーズ」みたいに食べられます。
銘(名前)をつけてみる
失礼ながらも、この和菓子に「私なら」と銘をつけてみました。
「遅桜(おそざくら)」
金葉和歌集に載っている藤原盛房の歌より
「夏山の 青葉まじりの 遅桜 はつ花よりも めづらしきかな」
新緑のなかに、遅咲きの桜が美しく咲いている姿が目に浮かびます。
「もう5月ですので、新緑ぽい感じも表したい」と思い、この銘にしました。
遅桜といえば、唐物肩衝茶入(からものかたつきちゃいれ)銘「遅桜」があります。
この銘も藤原盛房の和歌から足利義政が命銘したそうです。
足利義政も使った銘を、現代の私も使うのか~と思うと、怖れ多くも感じますし、義政を身近に感じるような気もします。
【参考:特別展「茶の湯」のガイドブック】
*「俵屋吉富」は京都にある老舗の和菓子店です。
今回は松屋銀座店で購入しました。
残念ながら、2021年4月現在 販売はないようです