お気に入りの場所ってありますか?私は、のんびり小さな美術館で過ごしてみたいなと思った時に、フラッといくところがあります。
泉屋博古館分館(東京)です。
さらに、この美術館の周辺一帯も素敵な場所です。観光地ではないけれど、私にとっては都心のオアシスです。春の一日を気持ちよく過ごしてきました。
展覧会の内容
「屏風にあそぶ春のしつらえ-茶道具とおもてなしのうつわ」展。春を彩る屏風や茶道具が展示されています。春を意識して、全体的に明るく華やかな展示です。
チケットの絵はモネです。ピンクのお花がかわいらしい作品です。
お勧め度:★★★(★5満点)
土ぽい茶碗も明るい感じに仕上がっているものなど、女性が好きな感じのお道具が並んでいます。のんびり、じっくりお道具を見ることができます。
『二条城行幸図屏風』『四季草花図屏風』も楽しめます。屏風好きでしたら、是非おススメします。じっくり見られます!!
特に『二条城行幸図屏風』は大勢の人が描かれていて、夢中で見てしまうと思います。
混雑度:★(★5満点 多いほど混んでます)
あまり人がいないからか、おばちゃんたち(おばあちゃんたち)のぺちゃくちゃおしゃべりが響きました。ちょっとイラッとします。
所要時間
30分程度です。さっと見たら10分ぐらいかもしれません。
出展品数は55点程度です。
感想
毎回センスのよいパンフレットをつくっているこの美術館。今回のパンフレットは、屏風の中から飛び出した人物がちょいちょい登場。かわいすぎます。
私の趣味に合う展示会が多く、小さな美術館ですが個人的にはとても好きな美術館です。無料のお茶が飲めるのも、ポイントが高く嬉しいです。
美術館のある場所も素敵なところで、行くだけでテンションがあがります。
どちらかというと、展示品よりもお気に入りのこの美術館に行くのが楽しい!
家に持って帰りたい・気になった作品
椿蒔絵棗書状 酒井抱一 江戸時代
棗には上品な椿が一輪描かれています。この書状を参考にしてつくられたのが、
椿蒔絵棗 原羊遊斉 江戸時代
こんな風に書状の原画をもとに棗がつくられるなんて、オシャレです。しかも、原画(書状)は酒井抱一というビッグネームですし。
瓢箪釜(ひょうたんかま) 銘「空庵」 大国柏斉 大正8年
横太りの瓢箪の形をした釜です。瓢箪というより、鏡餅のようにぼってりしていて、かわいらしいです。銘になっている「空庵」とは、住友家の茶室の号です。
丹波茶入 銘「山桜」 江戸時代
黒地に明るい柿色の釉薬がかかった茶入れです。柿色の部分が多く、軽やかな感じがします。晴れやかな日に使いたいな~と思う茶入れです。
「山桜」の銘は小堀遠州自作と思われる「咲く時は物の数にはあらねとも散るにはもれぬ山桜」という短歌によるもの。
という説明書きがついていました。
お楽しみ①美術館の周りの街並みも最高!!
アークカラヤン広場でのんびりもできます。緑も多く空気がおいしいです。カフェも多くあり、おいしいコーヒーやランチも楽しめます。
毎月第4日曜日は、「赤坂蚤の市」が開かれています。
さらには、スペイン坂にあるカフェ「Randy(ランディ)」(小山薫堂さんプロデュースのお店です)はよくテレビのロケ地でも有名なお店です。休日は混んでいますので、予約をおススメします。味は・・・・・・・。普通です。雰囲気は最高です!
そして、三浦友和さんと山口百恵さんの結婚式が行われた霊南坂教会をみたり。お散歩には本当におススメの場所です。
緑は多いですが、道は舗装されていますので靴が汚れることはありません(笑)
展覧会の基本情報
2017年2月25日(土)~5月7日(日)
残り少ないです。
泉屋博古館分館(東京) 六本木一丁目駅が最寄の駅です。