日本民藝館(東京目黒区)に行ってきました。
行ったことがある人がみんな「おススメだよ~」と教えてくれるので、土曜日の散歩がてら行ってきました。
チケットもかわいい。
日本民藝館とは
「民藝」とは、それまで顧みられることのなかった、民衆が用いる日常品の美しさに注目した柳宗悦、その無銘品に民衆的工芸を略した言葉。
「民藝」という新しい美の概念の普及と「美の生活化」を目指す民藝運動の本拠として、思想家の柳宗悦(やなぎむねよし1889-1961)により企画され、1936年に開設されました。
参考「日本民藝館パンフレット」より
下は、西館で栃木県から移築した柳の生活の拠点であった建物です。
下の本館です。設計は細部まで柳が手掛けました。
建物は、どちらも登録有形文化財に指定されています。
当日は創立80周年『柳宗悦と民藝運動の作家たち』2017年1月8日~3月26日が行われていました。
民藝作家の仲間たちとしてバーナード・リーチ、河井寛次郎、濱田庄司、芹沢銈介、棟方志功、柚子木沙弥郎作品が各展示室に並べられていました。
混雑度:★★★★(★5満点 多いほど混んでます)
暖かい日差しの土曜日の午後、駅から離れた(わかりづらい住宅地)場所であるのにも関わらず続々と人が訪れ、小さな館内は、混んでいます。
ただし、みなさん滞在時間はそんなに長くないようでした。
おしゃべりをしながら、さあ~~と楽しんでいるようでした。
チョコチョコ座る場所があるので、のんびり好きなペースで楽しむ事は可能です。
所要時間
1時間ぐらいで見終わりました。
一人だったら、もうちょっと時間をかけてのんびりしたかったな~と思います。
案外、見る部屋が多く軽く迷子になりそうでした。
お勧め度:★★★★(★5満点)
おススメします。
初めて行ったのですが、興奮するぐらい楽しめました。
「民藝」の雰囲気が味わえるような年齢になったんだな~、という自分を新たに発見しました。
ちなみに、館内では、靴をぬぎますので、脱ぎやすい靴で行くことをオススメします。
家に持って帰りたい作品
作品は素朴なものですので、どの作品も質素な我が家にさえも似合いそうな気がしました。
特に陶磁は、ガンガン使って自分なりの色合い風合いに変化を楽しんでいきたいと思えるような作品がたくさんありました。
1Fの売店ではたくさんの陶磁が販売していて、気にいった作品と似たような作品を見つけて購入したいな~という物欲に駆られます。
感想
気持ちの合う者同士が、お互いの作品を尊敬しあいながら創作したような雰囲気が館内全部にあふれていたような気がします。
棚や机や椅子の木、陶芸の土、掛軸や屏風の布や紙、室内なのにあちこちに自然を感じます。
気持ちの良い空間になっています。
たくさんの作者の作品があるのに、なぜか統一感があふれ、どの作品も建物ともばっちりあっています。
これが、きっと柳さんの考えた「美」なんだろうな~と感じることができます。
お楽しみ①バーナード・リーチに注目
鳥取県立博物館では、展覧会もひらかれます。
彼は、私の大好きな女性陶芸家ルーシー・リーとも関わりのあった人でもあります。
イギリスから日本にやってきた彼の作品には、地味な民藝の作品の中でもなんとなくオシャレな感じがします。どこかしら、西洋の匂いがするような・・・。
ジェントルマンな作品です。
原田マハさんの小説「リーチ先生」も読んでみたいと思っています。
お楽しみ②民藝風の花入
影響をうけて、我が家にある民藝風の花入れに季節の花を生けてみました。
やっぱり、土ぽい作品はどんな花でも似合います。
また、この花入れももう10年以上我が家にいますが、まったく飽きることはありません。
飽きがこないことも魅力の一つではないかなと思います。