東京では、これから立て続けに茶道関連(お茶碗)の展覧会が続きます。
見逃さないように再確認しておきたいと思います。
お稽古仲間の間でも、お茶会の待ち時間でもみんな話題にしていましたので、「混雑するだろうな~。」と今から覚悟しています。
★茶碗の中の宇宙 樂家一子相伝の芸術
展覧会の基本情報
2017年3月14日(火)~2017年5月21日(日)
東京国立近代美術館(竹橋)
期待度:★★★★(★5満点)
見どころ①楽茶碗の歴史を見られる。
千利休が愛した初代長次郎の黒樂茶碗「大黒」をはじめ、歴代の重要文化財のほとんどを一挙公開。
見どころ②多くの楽茶碗が楽しめる。
見たかった茶碗がたくさん出品されます。
★赤樂茶碗 銘 無一物(むいちぶつ)(東京会場:2017年3月14日-4月2日)
★黒樂茶碗 銘 俊寛(しゅんかん)は京都のみの展示でした。残念~。
★黒樂茶碗 銘 大黒(おおぐろ)
★黒樂茶碗 銘 禿(かぶろ)
展示期間には注意が必要です。
見どころ③楽家についても知りたい。
15代、一子相伝で継承されてきた樂
約450年の歴史の重みと同時に、
それぞれの時代感覚を反映させながら
独自の美を追求してきた新しさを併せ持ちます
樂焼と樂家について、ギュッと知ることができそうです。
優しそうな若い16代目にも注目したいです。
[展覧会の公式ホームページ参照]
★特別展 茶の湯
展覧会の基本情報
2017年4月11日(火)〜2017年6月4日(日)
東京国立博物館 平成館(上野公園)
期待度:★★★★★(★5満点)
見どころ①名品が一挙に見られる。
「茶の湯」をテーマにこれほどの名品が一堂に会する展覧会は、昭和55年(1980)に東京国立博物館で開催された「茶の美術」展以来、実に37年ぶりとなります。
室町時代から近代まで、その発展をたどる展示のようです。
国宝、重要文化財といったお宝がゴソゴソと展示されます。
見どころ②近代の数寄者が2週間ごとに一人ずつ紹介。
藤田香雪(ふじたこうせつ)
益田鈍翁(ますだどんのう)
平瀬露香(ひろせろこう)
原三渓(はらさんけい)
といった、近代の茶人たちの愛した茶碗が見られます。
見どころ③音声ガイドは落語家・春風亭昇太さん。
国宝級の茶の名品の数々を紹介してくれます。
『笑点』チックに紹介してくれるのか、大河ドラマ『井伊直虎』での今川義元・お公家風に紹介してくれるのか楽しみです。
見どころ④展示物の入れ替えあり。
会期中の展示物の入れ替えに注意が必要。
国宝の大井戸茶碗(4月28日~6月4日)、曜変天目茶碗(4月11日~5月7日)などは展示期間が限られています。
他にも展示期間が限られたものがありますので、事前に確認しておく必要があります。
展覧会の公式カタログには全部掲載されるのかな~?
何回か行きたくなりそうです。
見どころ⑤「転合庵」を特別に公開
4月11日(火)〜5月7日(日)の期間は、小堀遠州ゆかりの茶室「転合庵」を特別に公開するそうです。
私は最近ここでのお茶会に行ってきました。残念ながら「転合庵」の写真はないのですが。
写真は「転合庵」のちかくにある「応挙館」。
こちらは「六窓庵」。
東京国立博物館恒例の「春の庭園開放」(3月14日[火]〜)も気になります。
お散歩したら気持ちよさそうです。
[展覧会の公式ホームページ参照]
★茶の湯のうつわ 和漢の世界
展覧会の基本情報
2017年4月15日(土)~2017年6月4日(日)
出光美術館(東京・丸の内)
期待度:★★★(★5満点)
見どころ①日本(和)と中国(漢)の世界
江戸時代の日本と中国の茶の湯のうつわが展示されます。
茶の湯の世界を彩ったのが京焼、国焼や肥前磁器です。また大名道具として唐物も重宝されました。つまりそこには和と漢の世界が融合しながら、茶の湯の美意識が成立しているのです。本展では、江戸時代の茶人が好んだうつわの美とその変遷をお楽しみいただきます。
見どころ②私のお気に入り茶碗が出品
黒楽茶碗 銘「此花」(パンフレットの左上の茶碗)が展示される。
小さめなサイズで、黒い茶碗に浮かびあがる白の模様がかわいらしいお茶碗です。
いつかさわってみたいな~と思います。
[展覧会の公式ホームページ参照]