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東京 展覧会『古唐津』 出光美術館で唐津焼の渋さを実感。

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東京の出光美術館『古唐津 ―大いなるやきものの時代』に行ってきました。

茶道の世界では、唐津茶碗は「一楽二萩三唐津」と称されて名高いものとして知られています。

ちょっと地味な感じのする唐津焼ですが、この魅力がわかるような茶人になりたいと思っています。

展覧会の基本情報

2017年2月11日(土・祝)~3月26日(日)

出光美術館

9階にあります。

大きな窓から皇居の桜田門が見える気持ちのよい美術館です。

お茶も無料で飲めるのもポイントが高いです。

混雑度:★★(★5満点 多いほど混んでます)

平日のお昼頃に行きました。

華やかな展覧会というわけではないけれど、割と人がいます。

20~40代くらいの男性が多めで驚きました。

所要時間

45分ぐらいで見終わりました。

だんだん地味な古唐津を見るのが楽しくなってきます。

お勧め度:★★★(★5満点)

唐津焼が好きな方はすご~く好きな展覧会だと思います。

民芸が好きな方にもおススメします。

今年の春は「茶碗」の展覧会が多く開かれますので、その先駆けとして見ておきたいです。

展覧会の内容 

古唐津を愛した出光美術館初代館長・出光佐三のコレクションが13年ぶりに会する展覧会です。日本最大規模を誇る出光コレクションの古唐津から、厳選された約180件が堂々の登場です。

参考「展覧会パンフレット」より

家に持って帰りたい作品

一つを選ぶとすると、なかなか「これだ!!」というビビットくる古唐津がなかったのですが。

どれか一つ茶碗を持って帰って、毎日そのお茶碗で抹茶を飲んで愛着をもって茶碗をさらに育ててみたいと思いました。

プレーンな焼物なので、毎日使っていたら、自分好みにどんどん馴染んできそうです。

感想

土ぽい作品。

自然にすごく近い感じがします。

プレーンな色合いのお茶碗やお皿、花器は何を合わせてもしっくりします。

盛りつけたもの、抹茶、生けた花そのものをきれいに見せてくれます。

これが、多くの人たちを惹きつける魅力なんだと思います。

お楽しみ①銘を調べる

出品リストから銘のついたものを探して、どんな銘が使われているのかをチェックしてみました。

★奥高麗茶碗 銘 さざれ石

さざれ石(細石、さざれいし)は、もともと小さな石の意味であるが、長い年月をかけて小石の欠片の隙間を炭酸カルシウム(CaCO3)や水酸化鉄が埋めることによって、1つの大きな岩の塊に変化したものも指す。

[Wikipediaより]

★絵唐津千鳥文片口茶入 銘 友千鳥(むらちどり・むれちどり)

群がっている千鳥のこと《季節 冬》

源氏物語にもでてきます。

「友千鳥諸声に鳴く暁は ひとり寝覚の床も頼もし」

(明け方になく千鳥の声でさえも、一人で寝ている身にはたのもしい)という意味です。

須磨にいた源氏が読んだ詩です。

★唐津肩衝茶入 銘 角大師(つのだいし)

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良源(りょうげん、延喜12年9月3日(912年10月15日) - 永観3年1月3日(985年1月26日))は、平安時代の天台宗の僧。諡号は慈恵大師(じえだいし)。一般には通称の元三大師(がんざんだいし)の名で知られる。第18代天台座主(天台宗の最高の位)であり、比叡山延暦寺の中興の祖として知られる。

慈恵大師・良源には「角(つの)大師」「豆大師」「厄除け大師」など、様々な別称があり、広い信仰を集めている。

角大師
2本の角を持ち、骨と皮とに痩せさらばえた鬼の像を表した絵である。伝説によると、良源が鬼の姿に化して疫病神を追い払った時の像であるという。角大師の像は、魔除けの護符として、比叡山の麓の坂本や京都の民家に貼られた。
[Wikipediaより]

★唐津肩衝茶入 銘 玉津島(たまつしま)

和歌山市和歌浦の地名。かつては島。玉津島神社がある。

玉津島神社(たまつしまじんじゃ、玉津嶋神社とも書く)は、和歌山県和歌山市和歌浦に鎮座する神社。
古来玉津島明神と称され、和歌の神として住吉明神、北野天満宮と並ぶ和歌3神の1柱として尊崇を受けることになる(近世以降は北野社に代わって柿本人麿)。

[Wikipediaより]

★斑唐津茶碗 銘 山雀(やまがら)

シジュウカラ科の鳥。全長14センチくらい。やまがらめ。《季節 夏》

[goo辞書より]

小さな鳥を表しているようです。

同じ「銘」をもったお道具はたくさんありますので、この「銘」にまた出会ったときに意味がわかります。

無知な私は、ひとつひとつ勉強です。

お楽しみ②4つの唐津焼を知る

唐津焼にはたくさんの種類があります。

展覧会で多く取り上げられていた4種類を調べました。

[展覧会パンフレット]

右・・・絵唐津  

左上2つ・・・朝鮮唐津  

左真ん中・・・絵唐津

下左・・・絵唐津 下右・・・奥高麗

絵唐津(えがらつ)

器に鬼板と呼ばれる鉄溶液を使って花鳥、草木といった意匠を描き込んで、灰色釉など透明な釉薬を流し込み、焼成したもの。土色の器肌と単純でありながら伸びやかな意匠が相俟って、独特のわびしさを生み出す。

奥高麗(おくこうらい)

高麗茶碗の井戸、呉器、熊川風の造形の茶碗で、通常、無地である。和物茶碗として極めて評価が高い。

朝鮮唐津(ちょうせんからつ)

李氏朝鮮の陶工から伝わった伝統的なスタイル。黒色を付ける鉄釉を上から流し、白色を付ける藁灰釉を下から掛けたもので、二つを交わらせて風景を表すもの。上下逆の物もある。

斑唐津(まだらからつ)

長石に藁灰を混ぜて焼成する事で粘土に含まれる鉄分が青や黒などの斑になったもの。独特のざんぐりとした風合いは茶器に好まれる。

[Wikipediaより]

ちなみに、見ただけで「これは、斑唐津だ!」「こちらは、奥高麗だな!」とわかるようになったら、かなりかっこいいです。 

お楽しみ③我が家の唐津焼

唐津に旅行に行った時に買ったものです。10年前くらいに買ったものですが、なかなか食卓にあがることはありません。

食器というよりも、形を見ている・触っているだけで楽しめるものになっています。

この唐津焼のお皿は、10年前よりも、今の自分の方が似合ってきたかな~。