東京、上野で開かれている展覧会『ティツィアーノとヴェネツィア派展』に行ってきました。
ティツィアーノ(1488/90~1576)とは、
16世紀ヴェネツィア派最大の画家で、ヨーロッパで人気を博した画家。
ダイナミックな構図と輝くような色彩を特徴とする。
同時代の画家、ルーベンス、ベラスケス、ルノワールなどの後世の画家たちにも多大なる影響を与えた。
本展覧会のパンフレットより
神聖ローマ皇帝カール5世、スペイン王フェリペ2世などの王族にも愛された画家です。教科書でも見る有名な絵『カール5世騎馬像』も、ティツィアーノの作品です。
[Wikipediaより]
展覧会の基本情報
平成29年1月21日~平成29年4月2日(日)まで
東京都美術館(上野)
混雑度
平日の朝10時ごろに行きました。
東京都美術館は会場が広いので、思ったより空いていました。
展示数もそんなに多くないので、ゆったり見ることができます。
ただ、帰る頃11時過ぎにはぞくぞくと人が集まってきていましたが、並ぶほどではありません。
今後も、ティツィアーノが日本人にポピュラーな画家ではないので、大混雑にはならいのではないかな~と思いました。
ただ、日曜美術館(平成29年2月26日)でも取り上げられるみたいですので、じょじょに人気は出てきそうです。
美術館の中は、大学生ぐらい(20代ぐらい)の若い人が一人で来ているのが目立ちました。男の子も女の子も一人で、じっくり絵を楽しんでいました。
そもそも、美術館の平日の午前中といえば、老夫婦、年配女子同士、一人おじいちゃんがわんさかいるのですが・・・。タンスの芳香剤が漂っている?感じがするような・・・。
しかし、今回はおしゃれな感じの人が多かったです。ちょっと香水のすてきな香りが漂ったりとかしていました。
上野とは思えない、素敵な美術館の雰囲気が漂っていました。
たまたまだったのかな?
所要時間
1時間程度です。
ティツィアーノの作品だけを二度見して、途中の版画は軽く見る(ほぼ素通り)で、1時間ぐらいです。
音声ガイドのナビゲーターは別所哲也さんでした。
お勧め度
宗教画や神話をモチーフにした絵画が好きな方におススメします。
肖像画のファッションや女性の体つきなど、絵からヨーロッパ中世の雰囲気が味わえるのも楽しいです。
ちょっとぽっちゃり、色白の美しい女性に出会いたい方にもおススメします。
ピンクが基調とされた美術展で、展示の雰囲気はイタリアの洗練されたセクシーさもあり、デートにいいかな~とも思います。
展覧会の内容
ティツィアーノ作品は7点(うち2点はティツィアーノと工房による)が出品されています。
勝手にティツィアーノ展と思っていたので、思っていたよりティツィアーノ作品が少なくて少し残念でした。
ジュニア用ガイドが見やすい
美術館に置いてあったジュニア用のガイドを読んでみました。
美術に詳しくない私にとっては、わかりやすい内容です。
特に、ティツィアーノの活躍した時代背景などが知ることができて、ありがたかったです。
日本はこの時代、織田信長や豊臣秀吉が活躍していました。
信長たちが、茶道具に夢中になっていた頃、日本から遠く離れたヨーロッパでは、女性(神話の神)の美しい肌を描いていたんですね~。
不思議な感じです。
家に持って帰りたい作品
①『ダナエ』
[展覧会パンフレットより]
実際に見たかった絵です。
日本初来日です。
黄金の雨という金貨のきらめきと、女性の体から湧き出るような光が、ぞっとする美しさでした。
この作品は、神話の中の神ゼウスの浮気現場を描いた作品なんですが・・・。
素人の私から見ても、人気の高そうな作品です。
また、見れば見るほど味がでて、楽しめるのではないかと思いますので、トイレルームに飾って、一人でぼ~と見ていたい気がします。(どんな大きなトイレルームなんだ!と思いますが)
感想
イタリアでは、同時代にはヴェネツィアから少し離れたフィレンツェで活躍していたレオナルド・ダ・ヴィンチ、ミケランジェロ、ラファエロがいました。
この3人は日本でもすごく人気がある画家です。
反対にどちらかといえば、イマイチ認知度の低いヴェネツィア派ですが・・・。
昨年度は国立新美術館で『ヴェネツィア・ルネサンスの巨匠』の美術展がありましたし、今回も引き続きヴェネツィア絵画がまとまって見られるチャンスが続いていて、楽しめました。
ヴェネツィア派、これから日本でも人気が高まるかもしれないですね。
そして水の都ヴェネツィアにも行ってみたくなりました。