『現代の茶陶 利休にみせたいッ!』を見てきました。
ビビットな茶道具が写った展覧会のチラシに一目ぼれしました。ぜひ、見てみたい!と楽しみにしていた展覧会です。
展覧会の基本情報
平成29年1月2日~平成29年3月12日(日)まで
茨城県陶芸美術館
混雑度
休日でしたので、笠間へ旅行中の方が多いようでした。
笠間は陶芸で有名な場所ですので、茶道を好きというより、焼物・陶芸好きの方が多い気がしました。
公園の中に美術館はあります。公園に遊びに来ている人は多くても、美術館の方は空いていました。
おすすめ
若い方の作品がたくさん見ることができました。
自分と同じくらいの年齢の方、または年下の方の作品も多くあり、驚きました。
同じ年齢でも、もうすでに第一線で立派に陶芸の道を進んでいる人たちが多くいるのは、同世代として誇らしいです。自分も頑張ろうという気持ちにもなります。
彼らの作品は、若い感性(陶芸の世界では)が満ち満ちていて、こんな表現の仕方があるんだ。こんな色づかいが陶芸でもできるのか。
と感動できます。ぜひ、見てほしい展覧会です。
ちなみに、音声ガイドは県立高校の放送部員さんがナレーターをしています。無料でしたのでぜひ聞いてみてください。かわいい声で新鮮でした。
展覧会の内容
茶陶とは、茶碗や水指など、お茶席で用いられるやきものの総称です。桃山時代に千利休が侘び茶を大成すると、楽焼や美濃焼、備前焼など国産の茶陶が隆盛を迎えます。江戸時代には大名、商人が茶事を嗜み、京焼や萩焼をはじめ茶陶の生産が各地に広がりました。
茨城県陶芸美術館ホームページより
展覧会では現代の若手の作品だけではありません。
古典陶磁の復興:荒川豊蔵、石黒宗麿の作品など
戦後の茶陶:三輪壽雪、辻清明、加藤孝造、15代目楽吉左衛門、11代目大樋長左衛門
の作品も見ることができます。
でもやはりなんといっても、この展覧会の一押しは若手の陶芸家たちの作品である気がします。女性のかわいらしい作品が多いのも魅力的でした。色もピンクあり、イエローあり、ブルー、グリーンありと華やかな茶碗が多く、見ていて楽しかったです。あの!奈良美智さんの茶碗もありました。
家に持って帰りたい作品
①水元かよこ「うさみみPOP」
「現代の茶陶」展覧会図録より
色も形も衝撃的なかわいらしさです。
この耳の形を陶芸で表すのはすごく難しそうです。
また、実際に使うのもたいへんそうですが・・・。
②東香織の作品
「現代の茶陶」展覧会図録より
一見は普通であるながら、おしゃれな茶碗です。
見た目はシャープなかんじがするのですが。
実際に触ったらどんな感触なのか、と気になった作品でもあります。
綺麗な花型の生菓子とあわせたいお茶碗です。
③奈良美智、植葉香澄、大谷滋の作品を組み合わせた茶室
「現代の茶陶」展覧会図録より
こんな茶室に呼ばれたら、ワクワクします。
壁にかかっている奈良さんの絵がかわいすぎます。
若手の作家さんのすばらしい作品を見て、今後のみなさんの活躍を応援したくなりました。
そして、いつか彼らの作品で自分のお茶を点ててみたくなりました。