『春風萬里荘』(しゅんぷうばんりそう):茨城県笠間市
▲草野心平さんの書。
茨城県笠間市にある『春風萬里荘』(しゅんぷうばんりそう)に行ってきました。ここは笠間日動美術館の分館となっています。(笠間日動美術館からは車で10分ぐらいの距離)高台にある見晴らしのよい場所にあり、石庭を見ながら、のんびり抹茶を飲むことができました。
春風萬里荘(しゅんぷうばんりそう)の基本情報
アクセス:茨城県笠間市にあり、常磐線友部駅からタクシーで15分程度。
入館料:大人600円(2017年2月現在)
建物:昭和40年北鎌倉から移築されたもので、昭和の初めに春風萬里荘」(しゅんぷうばんりそう)と名付けられました。パンフレットによると「春風萬里」とは、李白の詩にある言葉で、北大路魯山人が好んで用いていたそうです。
混雑度
冬の休日の午後でとても寒い日でしたが、数組の人たちがいました。混んではいませんが、思ったよりは人がいるな~というレベルの混雑度です。
所要時間
30分程度です。
お茶を飲んでこんな感じです。もっとじっくり見たいと思いながら、寒さには勝てませんでした。
建物の中は、靴を脱いで部屋へあがるのですが、足の裏が寒い、寒い。廊下はさらに冷たい。なんで頑張って30分でした。お庭も散歩できましたが、もちろん外も寒いのでジョギングしながら一周して終えました。次回は、もっと花が咲いているようなあたたかい時期に来て楽しみたいです。
お勧め度
北大路魯山人(きたおおじろさんじん)に興味がある方や、「民芸」が好きな方に、特におすすめします。暖かい時期に訪れると、気持ちよく過ごせて長居しちゃいそうです。
写真も撮れるので、カメラも忘れずに。素敵なお庭は絵になりますし、雑誌などの撮影にも使用可能だそうです。カメラ好きさんには、絶好の写真スポットとしておすすめします。
展示品の紹介
▼かわいらしい壺
▼牛の置物
▼うさぎの行燈
▼ 禅寺のような石庭
(京都の龍安寺を模してつくられた枯山水による石庭)ずっと眺めていられる静かな場所でした。
▼洋間に並ぶ民芸作品
いい具合にマッチングしていますね~。
▼魯山人先生のお風呂(笑)
ひゃー、寒そう。ていうか、絶対に寒いよ。
タイルかわいい。ちなみこのタイルは、魯山人先生の自作で青竹を模した半円筒形の織部陶板です。
茶室「夢境庵」
裏千家の名茶室「又隠(ゆういん)」を手本として、魯山人先生が設計したものです。この茶室で魯山人先生は、のんびり一人でお茶を飲んだり、お友達を招いてお茶を楽しんでいたんでしょうね。
▼外のお茶室に入る前の待合。
▼お茶室への入り口の門。冬は、茶色の世界です。侘びていますね~~。
抹茶・和菓子を楽しむ
入場料とは別料金で抹茶も楽しめます。かわいらしいお干菓子がついてきます。懐紙をとると、抹茶を楽しめる部屋からは石庭が見られるので、庭を眺めながら”ぼぉ~~”とできます。
感想
素敵な日本家屋の中に、あちこちに置かれた美術品が気軽に楽しめます。
魯山人先生の家を訪ねている感覚でワクワクしました。きっとこの訪れた今も、家のどこかで魯山人先生がお茶を飲んでいるのではないかと思わせるような感じです。
冬の時期はとても寒いですが、この時期ならではの美しさもあります。澄んだピリッとした冷たい空気が、この「春風萬里荘」を、ものさびしい侘びた感じに演出しています。春や夏、秋は違った美しさがあると思うので、また訪れてみたいです。
▼▼茨城県にいったら食べたいお菓子。詳しい記事はこちらからどうぞ。