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『ヘンタイ美術館』 ぶらぶら美術・博物館でおなじみ山田五郎さんの本

ヘンタイって気になる。

 

ここ数年、ちょっとヘンタイちっくな画家たちの展覧会が開催されています。

2015年の「プラド美術館展」のヒエロニムス・ボスの作品

2016年は「カラヴァッジョ展」「クラーナハ展」

 

絵は上手いんだけれども、見るとなんともいえない気分になったり、不気味な絵に感じたりします。

 

こんな絵を描く人ってどんな人だったんだろう・・・。

そんな時に読んだのがこの本。 

『ヘンタイ美術館』

 

ヘンタイ美術館

ヘンタイ美術館

 

本は、山田五郎さんとこやま淳子さんの対談になっています。

 

山田さんの知識とわかりやすい説明、こやまさんのちょいちょいでる五郎さんへの笑えるつっこみがバランスよくとれている本です。

 

山田五郎さんは、私の大好きな「ぶらぶら美術・博物館」に出演している方です。

 

五郎さん、今はかわいい感じの髪型ですが、若いころの写真はすごいイケメンでびっくりします。(髪の毛って人の印象を、こんなにも変えるのかと思います)

 

恥ずかしいですが、私が今一番デートしたい方です。

 

番組で募集とかしてくれればいいな~と常に思っています。番組関係者の方、どーでしょうか?

 

本の内容

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対談形式なので、読みやすいです。

 

中には、対談の話題になっている絵(カラーではないけれど)が、ガンガン組み込まれています。

 

ちなみに私の美術知識レベルは低いです。

 

美術を勉強してこなかったし、大学入試は日本史を選択したので、世界史はまったくダメです。偏差値でいうと”45”ぐらいでしょうか・・・。

 

そんな私にも話の内容はとても分かりやすいです。

 

本にでてくる画家

①ルネッサンス三代巨匠

ダ・ヴィンチ

ミケランジェロ

ラファエロ

 

②やりすぎバロック

カラヴァッジオ

ルーベンス

レンブラント

 

③理想と現実

アングル(新古典主義)

ドラクロワ(ロマン主義)

クールベ(写実主義)

 

④2文字ネーム印象派

マネ

モネ

ドガ

 

について、五郎さんが語りつくしています。

 

五郎さんが選んだ「真の変態(漢字で書く)は」あの人でした。意外!?

 

本の魅力

画家の人柄(ヘンタイ性)について知る

この本では、画家の方に注目をしているので一人ひとりの人物像(性格や生活)が見えてきます。

 

もちろん、恋愛関係についても知ることができて、お昼のワイドショーを見ている感じもあります。

 

もちろん、画家自身の自画像・写真もあります。

「こんな顔をした人が、こんな性格の人が、こんな絵を描いたんだ~」

と思えるのが、この本の魅力です。

 

画家自身を知って絵を見るとさらに、その絵に発見があります。

 

特に、私にとって顔はすごく重要です。

 

分かりやすいということもありますし、自分の第一印象を大事にしたいので。

 

本を読むときも必ずその作家さんの顔をチェックしてから読みます。かっこいい作家さんだと、読むテンションも上がります。

美術用語を知る

美術を学んだことのない私にとって、技法などはまったく知らない世界ですが。

 

この本では基本的な美術用語を知ることができました。

遠近法と陰影法

スフマート

キアロスクーロ

筆触分割

対談の中で、ちょこちょこ教えてもらうのがまた分かりやすかったです。

画家たちにつけた愛称がわかりやすい

例えば、

『印象派のビックダディ』→モネのこと

『たけし軍団のたけし』→マネのこと

『19世紀の中二病』→ドラクロワを含むロマン主義の芸術家たちのこと

『19世紀の絵が上手くてイケメンの蛭子さん』→クールベのこと

『大工房で量産体制フランダースの石ノ森章太郎』→ルーベンスのこと

という感じです。

 

おもしろい!!

 

今の私が知っている人で「へえ~こんな感じなのか~」と、想像がつきやすいです。

 

本から見えてくる歴史

絵は、宗教画や神話を題材にしたものから、自分の身の回りのもの・風景に題材がかわっていきます。

 

絵を理解するために、本の中で当時の社会情勢や背景を説明してくれているのもありがたいです。

 

アングルの活躍した19世紀のフランス激動の歴史の年表。

レンブラントの活躍したオランダの状況。

(美術の最大のスポンサーであるカトリック教会がなく、絶対専制君主もいなかったので、肖像画や風俗画が好まれた)

などを知ると、絵が社会の中で生まれてくることがわかります。

 

美術を知ることで知識を増やしたい

画家について知ったり絵を見たりすることは、歴史・社会史を学んでいることにもなります。

 

私は大学で社会史を学びましたが、”絵画からその時代の社会を知る”ということは授業でもやりました。

 

今でもよく覚えているのは、

衝撃的な「こどもは中世ヨーロッパにはいなかった」というフィリップ・アリエスの説です。

 

こどもがいないって、どういうことなの???

こどもはどこにいってしまったの???

こどもを産まなかったの???

と頭のなかは???でいっぱいになりましたが・・・。

 

つまりは、”こどもとしてこどもを扱っていなかった。体の小さなおとなとして社会の中で扱われていたということなの”です。

(いろいろな解釈はあるようですが)

 

その時に、当時の社会を知る参考文献としてつかった絵画が「子供の遊戯」でした。

16世紀の画家ピーテル・ブリューゲルにより1560年に描かれた油彩画です。

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[Wikipediaより]

 

大学生の私は、この絵にまったく興味はなく、授業の参考文献のひとつとしてしか考えてませんでしたが。

 

今は、この絵が「絵画」として楽しめる自分がいます。

 

あの時に、この絵にも興味をもっていたら、また違う見方もできたのかもしれないなと思います。

 

ピーテル・ブリューゲルの作品は、今年の展覧会の目玉、その名もブリューゲル「バベルの塔」展があります。4月が楽しみです。

 

ヘンタイ画家のクラーナハの展覧会に行った記事はこちらです。

www.pooh70.com

 

ダリも不思議な画家でした。 

www.pooh70.com