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茶箱 茶道★和菓子★展覧会 

茶箱の中は好きなモノでいっぱい!

和菓子 名前(銘)をつける練習「青丹によし(あをによし)」

お道具・お菓子についている名前(銘)は、どのようにつけているのか気になっていました。

私は、見た目中心でなんとなくつけているのですが、それもなかなか難しいことです。

数年前に読んだ本の中で、京都の和菓子屋さん「塩芳軒(しおよしけん)」の現当主の高家さんの話がいつも頭にあります。

「お菓子は嗜好品ですから、おいしいというのが基本だとは思いますが、京都の場合、ゆったりと流れる時間とともに味わうのが本来のあり方。花鳥風月を愛で、詩歌に親しみ、お菓子のなかにもそうした情緒を求めます」

よって、菓子の形も銘もパッとひと目でわかる具象的なものではなく、ある意味遠回しで、抽象的なものが好まれ、その姿からいかにしてその意図をくみ取ることができるかで、その人の感性や教養が問われる、と高家さん。

ちょいちょい「京都の場合」というフレーズが関東に住む私には、気になるのですが・・・(笑)。

和菓子は、銘の奥を想像する感性が必要とされる芸術品のような気がしてきます。

茶道のお稽古の中でも、先生の説明を聞かないとお道具の銘にもピンとこない私には、なかなかレベルが高いな~と思います。

さらに、高家さんは続けています。

「たとえば、和緑と薄紅の生地を組み合わせ、表面にうっすらと筋をいれたこなしがあるとして、私が”春の山”と名づけたら、その奥には、嵐山の渡月橋(とげつきょう)と桜という隠れた意匠があるわけです。でも、それはあくまでの私の感性。ですから、”銘はなんですか?”と聞かれれば、もちろんお答えしますが、お茶の先生などには、銘はご自分でお考えになっても楽しいですよ、と申し上げるんです。」

つまりは、なにを連想するかは、あくまでもその人次第というわけです。なればこそ、自分の持てる五感に自由の翼をつけ、和菓子の世界に遊んでみるのも、京都の楽しみ方のひとつです。

ふむふむ。

和菓子の銘をつける・付いている銘からいろいろなことを想像することが、和菓子の楽しみのひとつでもあるんだな~と実感します。

「その人次第」ということも、自由なんだか?さらに自分の感性が試されるのか?とも思いますが、ひよっこ茶人としては、自由に天真爛漫に銘をつけていきたいと思います。

和菓子に銘をつける

今回銘をつける和菓子は、金平糖かと思って買った金平糖風の飴です。もともとは、このような形で売っていました。

飴ですが金平糖として銘をつけてみました。

「青丹よし(あをによし)」

「あをによし 奈良の都は 咲く花の 薫ふがごとく 今盛りなり」

万葉集に収録されている、大宰少弐小野老朝臣(だざいのせうにをののおゆのあそみ)の詩です。

この詩を基として、銘をつけてみました。

 

どちらかというと器と和菓子の見た目の感じで浮かんだ銘です。

和菓子の赤・オレンジ・白から花を感じ、そして、青は緑、丹は奈良の建築物にある赤い色を表しているという話を聞いたことがありますので、ビビットな赤の和菓子が奈良の建物物が思い浮かびました。

奈良の春(花)に思いをよせています。

でも実は、青丹(あを)とは、

色名の一つ。この場合の青は緑のこと。丹は土を意味し、この場合は緑みのある土の色をさす。一般に顔料となる岩緑青いわろくしょうのこととされ、奈良が産地として有名。

「色名がわかる辞典」より

岩緑青は 黄緑色みたいな色のようです。

まあ、そこは私の感性ということで正解はないのです(笑)。

 

 

また、数日前に美術館で見た「鹿」の彫刻が記憶に残っていたから、ということもあると思います。

奈良というば「鹿」!!

こちらが、記憶に残っていたかわいらしくもあり、立派な風格ある鹿です。

「神鹿(しんろく)」 竹内久一(きゅういち)作

神鹿とは、神の使いとして、神社で飼っておく鹿のことです。

もしかしたら、違う日ににこの和菓子をみたら、全く違う銘をつけていたかもしれません。

そう思うと、さらに銘をつけるのがおもしろくなりそうです。

 

自分で作った和菓子にも銘(名前)をつけています。

今年の春のお気入りの銘(名前)は「佐保姫(さほひめ)」です。 

www.pooh70.com