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茶道のお稽古に役立つ禅の言葉(禅語) 断捨離目指して大掃除

今年の我が家の大掃除では、禅の心を学びながら取り組んでみました。大掃除であの清々しい感動をもう一度!

夏に福井県の永平寺に行ったときには、ちりやほこりがひとつもない廊下に感動しました。夏の暑い日だったのですが、ピリっとした、ピアノ線がはられたような、空気を感じました。決して、緊張がつづくような重苦しい雰囲気ではありません。逆に、心地よく、背筋が伸びる感じ、感動するぐらい清々しく感じました。

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「作務(さむ)」という修業

禅の世界では「作務(さむ)」とは、禅寺で僧が行う労働全般ですが、掃除を中心にした労働は修業の中でも非常に大事とされていますので、お寺の屋内外とも隅々まで清めることを毎日修業として行います。

これは、自分の心の中も調える(ととのえる)ことにもつながるとされています。

永平寺のパンフレットにも雲水(修行僧)の生活の一部に、作務が紹介されています。

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[永平寺のパンフレットより]

『一掃除 二信心』(いちそうじ にしんじん)

仏の道を目指す者にとって、信仰心はもっとも大切なものですが、禅では、それよりも大事なものとして”掃除”としています。

掃除は心を磨く作業としているからです。

人は生きていくうちに、心の中にちりやほこりがたまっていきます。お金や名誉に対する欲、自分をよりよく見せようとする虚飾など「煩悩」と呼ばれるものです。これら「煩悩」を、常に払って心を掃除していき綺麗にしなければなりません。

床や部屋を掃除することは、心を磨くことなんだという気持ちを身につけていきます。

 つまり、今の部屋の状態が自分の心の状態です。

我が家は、

全体的に、ごちゃごちゃしていてものが多いです。床に物を置かないように気をつけているため、台の上、テーブルの上には載せられるだけものを載せています。

=私の心は、

煩悩が多くあり、さらにそれを隠そうと姑息な手段をつかっている、汚い心が見え隠れします。

『禅即行動』(ぜんそくこうどう)

考えるより、動きましょうということ。

『脚下照顧』(きゃっかしょうこ)

足元のこと、つまりその今その瞬間、目の前のことのやるべきことに取り組んでいくことをやっていくこと。これが禅の基本です。大切な”今”をおろそかにすることのないように。

我が家は、

では、さっそく「作務」掃除を始めます。今やることは”大掃除をすること”。このことに集中です。

=私の心は、

旦那さんが手伝ってくれないとかは気にしないように。自分がやるべきことを、無心で行います。

『放下着』(ほうげじゃく)

捨てて、捨てて、捨てきってしまいなさいと説いています。

捨てることで、そのものに対する執着を捨て、心を縛っていたものから自由にすることの重要さを教えてくれます。

今、注目の『ミニマリズム』という考え方で、最小限のものだけで暮らしていくために、必要のないものを手放して行くことが重要になります。

我が家は、

持ち物は自分にとって必要なもの、必要ではないものかをきちんと確認し点検します。

ちょこちょこ買ってしまったものや、せっかく新しく買ったものがあるのに、古いものを捨てていないことがありましたので、古いものは廃棄しました。

あとは、空き箱・紙袋など無駄にとってあるもの、生地が傷んでしまった服、毛玉のついてしまった服や年齢とともに似合わなくなった服を捨てました。

=私の心は、

煩悩がすてられて、すっきりしました。

『見立て』

禅と密接な関係のある茶の湯でよく用いられます。物を本来の姿(用途)ではなく、別のもの(用途)として見て使うことです。利休は瓢箪を花入れとして使っています。現在でも、海外の小物入れとして使われている陶器を、抹茶を入れる棗として利用したりとさまざまな「見立て」はおこなわれています。

我が家は、

かわいくて捨てられなかったムーミンの空き缶を紅茶の茶葉入れにしました。あとは、古くなったタオルや布巾は使い捨て雑巾に変身です。

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しっかりした作りのかわいいムーミンの缶です。特に蓋の部分のミーがお気に入りです。

『喜捨』(きしゃ)

困っている人や必要としている人に必要のないものを譲ること。惜しむことなく喜んで、譲ったり寄付したりすること。ものを捨てること、すなわち、ものへの執着を捨てます。そのことで、新たなものを取り入れる余裕もできます。

『知足』(ちそく)

最低限のものだけで豊かに感じる暮らしを感じること。

我が家は、

必要のないものや、古くなったものを捨てただけで棚に空間ができました。読まなくなった本は母に譲ります。

=私の心は、

心にも余裕が生まれました。 また、新しい本を読んでみたくなりました。つまり、新しい知識を得たくなりました。

『清風』(せいふう)

煩悩や執着が消え去った後の、さわやかな境地をあらわします。

 我が家は、

目に見える空間が整理整頓されました。 隅々まで掃除のされた場所は、ほんとうにすがすがしいものです。しかも、旦那さんがうるさく言わなくても、トイレとお風呂の換気扇の掃除を手伝いしてくれました。

=私の心は、

心が落ち着き、気持ちいいです。大きく深呼吸したくなります。旦那さんにもありがとう!と感謝でき、手伝いを素直に喜べました。

『身心一如』(しんじんいちにょ)

体と心は一体で、切り離すことはできないということです。体の行い(行動)をきれいに保とうすることは、心をきれいに保とうとすることになります。

禅の修行は、同じことを毎日繰り返すところに意味があります。

そうすることで習慣になるからです。

「はじめは人が習慣をつくり、それから習慣が人をつくる」

という言葉がありますが、習慣にしてこそ自然に体が動くのです。

NHKテキスト『お寺の知恵拝借』より

 我が家は、

明日以降も綺麗な状態を保つための掃除を続けて、掃除を習慣にしていきます。

=私の心は、

この心の静寂を持ち続けられますように。

『一日不作 一日不食』(いちにちなさざれば、いちにちくわず)

日常生活のすべてが修業とされる禅宗では、山の中に寺院ができ僧侶たちは自給自足を余議され、そこで作務が重んじられるようになり、一日なさざれば一日食わずの精神が中国からもたされました。

 我が家は、

今日のやるべきことをこなしました。さっそく外食にでかけて、おいしいものを食べます。

=私の心は、

すばらしい!自分へのご褒美をあげよう。そして掃除が習慣になるまで、明日もがんばろう。

 

参考文献:NHKテキスト『お寺の知恵拝借』

 12月らしい季節の禅語も学びました。

www.pooh70.com